四球四球の凡戦で逆転負け

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藤浪は初回、先頭四球など3四球2安打で2失点と、ピリッとしない立ち上がり。一方広島先発薮田も3四球1安打で1失点。両投手持ち直したが6回表藤浪はまたも先頭四球から、盗塁を絡められて追加点を許し1-3。しかし7回ウラ広島2番手九里も先頭四球、2失策も絡んで阪神は1安打で3点を返して4-3と逆転に成功。8回サターホワイトから逃げ切り体勢に入ろうとしたが、一死から四球を出すと連打で逆転を許す。9回も松田がルナにソロ本塁打を打たれて4-6。最終回走者2人を出すも反撃ならず。

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対広島 24回戦 甲子園

広 | 2 0 0 0 0 1 0 2 1 | 6
神 | 1 0 0 0 0 0 3 0 0 | 4

勝:九里2勝2敗0S
S:中崎3勝4敗34S
敗:サターホワイト0勝1敗0S
HR:ルナ ソロ4号
広島:薮田 – 九里 – 一岡 – 中崎
阪神:藤浪 – 高橋 – サターホワイト – 松田

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優勝が決まってホッとしている広島が悪いのか、「5位死守!」の号令に笛吹けど踊らない阪神が悪いのか。なんとも言えない凡戦。
ただ広島の方は、一回緊張を解いて、またポストシーズンに向けて気分を盛り上げつつ、今年のレギュラーを安心させないように、投手、野手ともに「競争相手」を使っていた。そこには短いようで長いプレーオフ期間のラッキーボーイ探しという意味もある。

阪神の方は「最下位はイヤだ」だけが戦う意義のように見える。でもそう思っていると最下位になってしまう。「○○にはなりたくない」と考えれば考えるほどそれに近づいていくのを「池ポチャの法則」と呼ぶ(と、テキトーに書いてから検索したら、あってたw)。

こういうときは、「5位も6位もオレの立場では関係ない。チームのことなんて二の次。大事なのはオレ」という人を使えばいい。たぶんその方が結果的に勝ちやすくなるし、なにより貴重なプレーイングタイムがムダにならない。

四球が野球をつまらなくする。見ている方はもちろん、やっている方も。
もちろんときには「四球も作戦のうち」ではあるが、そんな作戦ばかり選んでいるチームはたいがい勝てない。勝てない上に提供できるエンターテインメントの質も低いのだから下の下だ。

一方ストライクを投げる投手は試合を面白くする。ストライクを投げて三振を奪う。タイミングを合わせられることなく討ち取る。これが好投手を見る喜び。
ストライクを投げるから、ときにボール球で勝負しても振らせることができる。
最近見ている野球は、早めに追い込めんでもフルカウントまでボール球を投げて、最後は力んで四球。ナンヤソレっちゅう話。

「追い込まれているのに打たれたらもったいない」という考え方は、実にビンボーくさい。この考え方が阪神球団(……まあ阪神の対戦相手もだいたい同じようには見えるけど)に蔓延しているのは、実にゆゆしき問題だ。なぜなら、打者がこの攻め方に対応できるようになると、追い込まれたらクサい球が来る前提で待って、カットして四球を狙っていくという「対応」が簡単になっていくから。
大きく流れを変えるには、「打たれてもOKの投球&アウトにできる守備」に焦点を当てていくこと。これが「乗れない阪神」を変えていく重要なポイントだと私は思う。

ストライクと見せかけてボールを投げるというダマしのテクニックはあくまでもウラ。表はあくまでもストライクを投げること。それで打たれたら?打たれるのも仕事のうちや。いい当たりを打たれなきゃ、プロ野球にならん。ファインプレーも出ない。そのためにバックが守っている。投手の度胸、打者の負けん気、野手の技……「打ちも打ったり、捕るも捕ったり」は投手が度胸とともにストライクを投げるから出やすくなるのだ。
追い込まれる前に打たれるのも、追い込まれてから打たれるのも一緒。相手のナイスバッティングも、味方のファインプレーも生み出さない四球は、柔道でいうところの「極端な防御姿勢」。何の名場面にも繋がらず害悪でしかない。

藤浪はまず、各球種をど真ん中に投げる度胸をつけなさい。打たれても3本のうち1本は野手が捕れるところに飛ぶから。さらにもうちょっとプロ野球投手らしいことをしたいなら、ストライクゾーンを4分割。狙いはその5カ所でいい。
次のステップはそこからだ。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    おっしゃる通り、藤浪は先頭打者を四球で出しては話にならない。
    そして、いくら160キロ出ても逆球ばかりではダメでしょ。
    フィールディングと制球これは秋季キャンプで徹底的に鍛えて欲しいです。

    あとは、やっぱ菊池の守備にヤラれましたね。
    要所要所を好守備で投手を助けてますもん。
    大和も同等のプレーを見せましたが、大和の場合打撃がねぇ……

    まあ、サターホワイトが打たれ逆転されたワケですが、ドリス離脱後前倒ししたセットアッパーがゲームを壊し負けが増えチームが失速していった事は確かな事実。
    ここは切り替えて、松田や島本は勿論、山本や二神を一人前のセットアップパーに育成して行く事も来季に向けての課題として実行して行くべきかと思います。

    (個人的な事ですが持病の腎機能が悪化し治療に専念したいので、ここへの参戦は減りますが、命に別状がある訳じゃないのでご心配には及びません)。

    • 西宮トラキ より:

      大和、、もう少し打てたらセンター、セカンドどちらでもレギュラーとれます。それは周りや本人も解ってるはずだとは思います。2003優勝時の赤星のインタービューで金本が来るかとなったとき、「頼むから来ないでくれ」と願ってたけど結局くることがわかり、オフに人生で一番バット振ったって言ってました。大和も練習サボってる訳ではないと思うけど、本当もったいないと思います。来年こそ2番セカンド大和レギュラーで!

    • hi64 より:

      大和は,体のわりにプルヒッターでボールの見極めが早く,そのせいかボール球にバットが止まらないんですよね。それでファールで粘ることもできない。
      そこが解消されない限り打率は上がらないんでしょうね。
      2ストライク後は右打ちを意識してボールを長く見て微妙な球はファールで粘る,ということができれば良いのですが,それをやると,力がないからか,打ちに行くとボテボテのセカンドゴロかポップフライしか出ないので,結局,四球狙いしかなくストライクを投げられてしまえばお手上げになってしまう。
      そう考えると,根本的なところで改善しないと大和の打撃の向上は難しいような気がします。
      守備のポテンシャルは菊池にも負けていないと思うので,出塁率.330くらいを目指して打撃を改造し,レギュラーを取ってほしいと思います。

    • いわほー より:

      西田辺氏とツートップの虎ジジィさんのコメントを楽しみにしてる五万人のファンのためにも、1日も早いご回復を祈ってます。

    • トラ11 より:

      打率においては大和2割ちょっと、鳥谷だって2割ちょっと。
      そしてセカンド守備に打てる選手がいないのなら最後まで大和セカンド固定でいってもらったらどうかと思います。

      虎ジジィさん、リンちゃんのためにも、どうか無理しないでお体ご自愛ください。

    • 虎ジジィ より:

      返信ありがとうごさいます。
      >西宮トラキ様、hi64様、トラ11様
      昨夜の大和「新井のタイムリーを掴み捕った」プレーには痺れました。
      しかし、それと同時に「あの位置であの打球に反応出来る反射神経が、なぜバッティングでは活かされないのか?」のジレンマもありました。
      ただ、良いコーチと出会えば打撃の伸びしろはまだあると思っています。
      極論ですが、入団してすぐコーチが左打ち(SW)にチャレンジさせていたらどうだったのかなぁ?!とも思います。
      とにかくレギュラー定着できない事がとても残念です。
      原口、北條、大和、中谷の生え抜き高卒センターラインは夢!

      >いわほー様
      西田辺さんとツートップはありがたいお言葉ですが、それは常に冷静な分析と圧倒的な文書力の西田辺さんに失礼ですよ。
      腎機能が悪化した件に関しては「私の不徳の致すところ」でごさいます。
      ストレスが最大の原因らしいですが、仕事もほぼ隠居した今、考えられるストレスは「阪神タイガース」だけなのですがf^_^;
      皆様もお気をつけ下さい!

      • 虎轍 より:

        流石虎ジジィ様ですね。病に付しても、その都度に絡める文章は橋ノ助もビックリでしょうね(笑)

        ご自愛くださいませ。
        決して一人の身体では無く、torao様始め、ここの住人みんなの虎ジジィ様なんですから。
        いつでも帰って来られる場所を提供してくれはるtorao様に感謝をしながら、虎ジジィ様のコメントを愛読させて貰ってる一人です。

      • 西田辺 より:

        虎ジジィさま、過分なるお言葉ありがとうございます。
        でも決して冷静にコメントしてるばかりでなく、結構
        カリカリしながら書いてる時もあります(笑)
        いずれにせよ、お身体ご自愛下さいませ。

  2. とらかっぱ より:

    「池ポチャの法則」・・・ありますよね。したくない→してはいけない→そこだけは避けたい、てな具合にどんどん自身を追い込んで、セルフ金縛り状態で結果最悪の状況を招いてしまう。まさにタイガースがそんな負のスパイラルに陥って、自分で足枷を増やしながら走ってるかの様です。

    現状失うものは何もないし、開き直ればおのずと良い結果も招いてこれそうな気もするのですが、現場だけはそんな心境からは遠い処にあるのでしょうか。むしろ6位のほうがドラフト優位なのに(笑)

    藤浪も相変わらずでした。ストレートの球速は出てたけど、コントロールつかずでカットは腕の振りが緩む。フォーク・カーブはほとんど投げず、では抑えるの方が難しい。よく4点で済んだものです。フォームばかりを気にしすぎて、大事なことがおざなりになってる。西田辺様の藤浪5か条は読まんかったのかな(笑)

    久々の梅野とのコンビでしたが、どうも梅野は使えないと思った球種は封印し、調子の良い球種のみで勝負したがる傾向があるように思えます。

    これが悪いとは思いませんが、自ら選択肢を狭めてるのですから、打者は読みやすくなり、ピッチャー対バッターの駆け引きなしのガチ対決にならざるを得ない。キライじゃないけど、ピッチャーもこればっかりだとシンドイ。梅野には悪い球を如何にゲーム中に修正させ使える様な配球も覚えて欲しいです。

  3. 西田辺 より:

    昨日書いたコメントに「西田辺5か条」なんて名前をいわほーさんが付けて
    下さって。
    比較的昨日はやたらサインに首を振ったり、マウンド上でシャドーしたりは
    なかったようですけど・・・。
    まぁ、私のコメントとは全く関係ございませんが。
    でもやっぱり、立ち上がりの不安定さは消えてませんでした。
    初回が37球、2回が19球。
    序盤だけで4つも四球も出していてはピッチングになりません。
    2回から5回まであのピッチングが出来るのに、何故初回からできないのでしょうね?
    凡そ先発完投型の投手と言うのは、立ち上がりに不安があります。
    だからと言って、これを解消しない事には何も進歩しないでしょうね。
    本人も分かってるはずなんですよ、私なんかが言うまでもなく。
    今年の藤浪を見ていると、疑心暗鬼の闇の中で投げてる感じがして仕方ありません。
    「何を投げてもやられるんじゃないか」「全てを見透かされているんじゃないか」
    そんな恐怖に怯えながら投げているような。
    元々右投手のアウトコースの球に甘い甲子園のスピードガン。
    昨日は160km/hを計測したとか。
    それくらいは出せるポテンシャルを持った投手ですから、特になんとも思いませんし
    ピッチングは、スピードガンコンテストじゃないですから。
    昔能見が中継ぎで短いイニングを投げて、立ち上がりが良くなった例があります。
    もうシーズンも終わろうとして、順位も気にならない所に来ているので、一度
    藤浪に中継ぎをさせてみてはどうかと思う。
    何事も勉強だ!
    しかし勝てまへんなぁ・・・
    昨日の相手先発薮田も藤浪に負けず劣らずの立ち上がりだったのに、攻めきれず。
    その後もチャンスがあって、一時は追い越したけど勝つには十分なリードとまでは
    行きませんでした。
    その「もう一押し」が出来るかどうかで、シーズン成績が天地の違いになるんでしょうね。
    色んな事が足りないから今の順位とも言えるんですけどね。

  4. とらろう より:

    皆さまこんにちは〜

    数年ぶりの甲子園、ネット裏上段での観戦でしたが、あんなに赤く染まった甲子園は初めてで、トラウマになりそう!
    周りの人達も、赤い方が多くて…
    阪神ファンの方が小さくなってました

    試合の方は二の次で…
    赤い甲子園がショックでした

  5. hi64 より:

    全く同感です。
    タイガースの捕手はなぜか三振を取りにいきたがり,投手もいいコースに投げる意識が強すぎ,その結果,球数が増え,早めに追い込んでもボールボールで苦しみ,少し粘られると簡単に四球を出す。
    実際に,タイガースは奪三振も与四球もセリーグのトップです。
    0-2に追い込んだとしても,まず外角か高めに大きく外して1-2,その後ボール球の変化球を投げて見逃されると2-2,投げミスすれば3-2。フールで粘られいつの間にか四球。いつもいつもこんな感じの印象です。
    もっとストライク投げればいいのにと思いますが,0-2から大きく外すのは矢野コーチの常套手段でしたから,今の捕手陣は従うしかないんでしょうね。
    それがすべて悪いとも思いませんが,せめて藤浪とか青柳とかマテオとか,球に力はあるが四球を出して苦しむというタイプのピッチャーには,真ん中めがけて放らせたり,ムダにコースを狙わせないということが必要な気がします。
    鶴岡なんかストライクを投げさせたがるキャッチャーですから,パワーピッチャーには相性がいいはずで,若手捕手陣もそういう先輩のリードを参考にリードの幅を広げてもらいたいと思います。

  6. yalkeys より:

    途中から見たらやっぱり初回から失点している。これは藤浪先発のお約束なのか。
    7回逆転したにも拘らず、サターホワイトが誤算でした。負けても悔しくなくなっている自分が恐ろしいです。まさかベンチも同じではないことを信じていますが、実際はどうなのでしょうか。

  7. ken3953 より:

    ここ最近の藤浪は球数が多いのに奪三振が少ないという傾向があります。
    投球結果を見てるとどうもフォークを振って貰えてない印象です。
    あの直球を持ちながら、良い所にフォークを投げても振らないとなると
    何か癖がバレてるのかなと思ってしまいます。
    実際ヤマを張った直球と甘く浮いたカットが特に打たれている感じです。
    落ちる球とカーブの修正が来季に向けての課題となりそうです。

    あと課題のクイックですが、静止状態から足を踏み出すまでが
    ウエイトアップによって遅くなり、上半身ばかりが急ごうとする事で
    バランスが崩れるのかなと推測しています。見た感じでは分かりませんが。

    ともあれ、藤浪にしても岩貞にしても自分で必死に何かを掴もうと
    しているのは強く感じられるのですが、適切な指導がされているとは
    思えません。起用方法もダメ、育成もダメ、状況判断もダメとなると
    一軍投手コーチはやはり替えるべきかと私は思います。
    金の卵を腐らせるような事は避けて貰いたいですね。

  8. 虎轍 より:

    もう何回も見た光景が、またも見てしまった初回の四球からの失点…
    後ろの投手陣が同じように四球からの失点…
    担当コーチの方は何を練習させてるんですか?どっかにええコーチは居ませんか?
    今日は聖地甲子園に行くんで勝って欲しいんですがねぇ…

  9. こうさん  より:

    藤浪のピッチングと梅野のリード…なんか肩が凝る。肩にイライラが移動してるのか、イライラして力んでいるのか。どっちにしてもイライラする。これで「1年間ローテを守ったから年俸は現状維持」とかになるんだろうなぁ。

    虎ジジィ様の腎機能改善の為に2年以内に優勝しなさい。つうかプロ野球で、贔屓のチームで感動したいわ。

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