青柳の好投が打線の好循環呼ぶ

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先発は今季初登板の青柳。初回いきなり一死二三塁の大ピンチを迎えるが4番筒香を高めのボール球を振らせて三振、5番ソトも三塁ゴロで打ち取り、流れに乗った。
攻撃ではこの日も相手の拙守に助けられた。3回ウラ、一死一塁で北條の二ゴロはゲッツーコースだったがこれを石川が弾いてオールセーフ。続く福留の右越二塁打で1-0。一死二三塁で糸井には2球誘い球を見送られたところで申告敬遠、一死満塁。陽川は2ボールからの3球目をセンターへしっかりと運んで、距離十分の犠飛。2-0、二走福留も三塁へ、二死一三塁で大山。3球目カーブを投げるタイミングで糸井が二盗を決めて二死二三塁。このあたり、前日からいい走塁で、一三塁、二三塁という形がうまくつくれていた。結局、大山四球で二死満塁となって俊介。3球で1-2と追い込まれたが、4球目、低め完全にボールになるタテのスライダーに対して、膝を曲げ、体を傾けるようにしてバットを合わせライト前へ、打球がソトの前でイレギュラーバウンドして慌てたソトが追いかける途中でボールを蹴ってしまうという幸運にも恵まれて、これが走者一掃の3点三塁打となった。結局、次の梅野を申告敬遠して青柳三振でようやくチェンジ。打者10人の攻撃で5点を奪ったのだが、先発今永の自責点はゼロ。併殺で終わっていればすべてはなかった点だった。
阪神は5回にも俊介の右前タイムリーで6-0とする。

先発青柳は適当に荒れながらも5回を終わって71球快調な投球。リードに守られたのもあるが、伸び伸びと威力のある球で攻め込んでいた。4回、5回は先頭の出塁を許したが、クイックで自滅することもなく、落ち着いて投げていた。
リードが6点となった6回、できるだけ長く投げたいという意識が逆に体をこわばらせたか、先頭宮崎にこの日初の四球を出すと、筒香ヒット、ソトに3ラン本塁打と打たれ、一気に3点差。ここで降板となった。このスパッと代えた判断は良かった。ここで足元がグラっときて、さらにピンチを招くようなら試合自体がわからなくなるし、ここまでせっかく好投した青柳の自信も揺らぐ。

3点差に迫られた6回ウラは、先頭北條が右中間突破の二塁打で出ると、福留が詰りながらも右前に運んでタイムリーで7-3。続く糸井は狙いすまして広く空いた一二塁間に転がして右前打、深いライトが出てくる間に福留は三塁へ。無理なく最高の結果を得る、理想的な形ができた。ここで5番陽川が強打者のスイングを見せた。右投手藤岡の外角低めいっぱいのスライダーをぐっと踏み込んで、軸を傾けながらも力強くひねりあげると打球は左中間の最深部へ。一時はホームランと判定されたが、リプレイではフェンス上の手すりにダイレクトで当たりグラウンドに戻るというややこしい当たりで三塁打に訂正。二者が生還して9-3。この残った陽川を俊介が三遊間への遊ゴロで迎え入れて10-3。なんと俊介はこれでこの日5打点目。
7回、8回はともに、連打で走者を三塁まで進めて、それを犠飛(糸井と途中出場の坂本)で点にするというきっちりとした野球で詰めきった。

攻撃陣がDeNAが繰り出す負けパターンリリーフ全員を打ち込んで得点を重ねる一方、投手陣は先発青柳の後を受けて桑原、望月、岩崎がしっかりと抑えて、DeNAの反撃を許さず。
12-3、まさに快勝の日曜だった。

コメント

  1. 虎轍 より:

    昨日は現地観戦でしたが、久しぶりに安心して観てられました(笑)
    3点ホームランを打たれた時は内心焦りましたが…
    青柳は四球を出さへんかったら好投出来るのをアピール出来て良かったですね。
    陽川の打球もライトスタンドからは最上段に当たって跳ね返ったのは、すぐにわかりましたが、またその時は風が止んでました…
    あと1cmでも2cmでも伸びてたらスタンドインで久しぶりのゴリラポーズやったのにね(笑)
    今日はとても気分の良い月曜日です。
    9月は負け無し。このまま好調な9月を継続して欲しいですね。

  2. 西田辺 より:

    甲子園の連勝は5月末以来。
    甲子園での2桁得点は、今季初だとか。
    何か今年を象徴するような数字ですが・・・。
    青柳はファームでキッチリと結果を残しての昇格。
    どうしても制球を乱してランナーを貯めて、ストライクを欲しがった所をガツン
    と言うのが悪いパターンという印象があります。
    昨日は元々持ってた下手投げからの強いボールを、シッカリ投げられてました。
    次のチャンスもあるでしょうから、そこでもう一度言い答えを出して欲しいですね。
    ソトのホームランは低目を上手く掬われましたね。
    先日の、幻となったノーゲームの試合でも低目を打たれてました。
    ストライクゾーンの、9分割の網掛け打率だけじゃなく、何処へ投げると大きいのを
    行かれるかのデータも活かしたいところ。
    紙の上のデータだけでは、見えてこないものがあると思いますよ。
    本文でtoraoさんもご指摘の通り、この2戦でタイガースの「足」が良い方向で
    目立ちました。
    あれは、もしかすると先日のヤクルト戦でのタッチアップの一件が、選手全体に
    走塁意識を目覚めさせたのかも知れませんね。
    最年長の福留が息を切らして必至に走る姿を見れば、チームも締まると言うもの。
    あれは大きなミスではあったけれど、それによってチームが大きな財産を得たのなら
    それも悪くありません。
    俊介も、今永との相性を買われて先発起用に応えた5打点。
    陽川も再昇格後の初ヒットで気が楽になったのか、凡退含め昨日は全て外野への打球。
    フェンスに当たった打球は惜しかった。
    もう数センチ上なら越えていた。
    相性の良い横浜相手に連勝だから・・・と言うなかれ。
    この良い気分のまま、広島に乗り込もう。
    ズムスタとかカープだとか、余計なことは考えずに今自分たちが出来る野球をやろう。
    何かしらの来期への光が見えるかも知れない。
    やる前からビクビクしててもしょうがない。
    まだズムスタでは8試合が残っています。
    相手に「タイガースがCSに進んだらヤバイぞ」と思わせる野球をやろう。
    何時までも、やられっぱなしじゃ男がすたる。
    ガツンと一発かまして来い!

  3. 虎ジジィ より:

    この DeNA 3連戦、初戦の雨の助けに始まり、相手のちょっとしたミスの傷口を広げるような攻撃や、あれだけランナー3塁を帰せなかった打線が、いとも簡単に犠飛を打ったり、本当に不思議なぐらいにDeNAには相性が良いですね。

    まあ、相手が左腕ということで たまたまナバーロを外したのだとは思いますが、純国産打線も良かった。

    特に、俊介は守備では勝てない江越が上がってきた事で尻に火が着き、全盛期の和田豊が乗り移ったような技ありの打撃が光りました。

    そして、何より良く打ち良く走った中年の星 福留は「おやっとさぁ」でした。

    投手では 「とっちらかり」が持ち味であり武器でもある青柳は、使う首脳陣も勇気と根気が必要なタイプだから、慎重派の金本監督の好みじゃないのか干され気味でしたが、やっとチャンスをもらい一発回答してくれました。
    かつて(葛西・遠山・川尻など)は「変則投手王国?」だったタイガースも、今は本格派ばかりのローテ編成なので、青柳の復活は いろんな意味で大きな収穫!!

    明日もこの調子で、苦手カープの赤いユニを青いユニ(DeNA)と思って、金本監督も平常心で戦って下さいね!

  4. こうさん  より:

    ベイからの2連勝。ベイだからからか通用したかのような日本人だけのスタメン。けど、ここから始めないと。あくまで「外国人はプラスアルファ」にして頼らない。頼るなら「日本で実績を残した外国人」にしないと。今の二軍のコーチなら外国人打者を育てられるはず。もう無駄遣いはやめよう。

    先発で50勝。来季はそこから始めないとね。

  5. なかっち より:

    雨天中止からの連勝。相手はお得意様のDeNAですが、甲子園で連勝出来たのが良かったです。

    雨天中止の翌日の試合前練習の際、福留が若手に
    『もっと楽しくやろう』

    と声を掛けたとの記事が出てました。それで肩の力が抜けて良い走塁が出たり、チャンスでヒットが出たりしてるのかもしれませんね。

    明日からはカープが相手になりますが、意識をせず楽しく試合に挑んでほしいです。良い試合が出来るかもしれません。
    首脳陣ではなく、選手の力で勝とう。金本監督余計な色気は出さないで下さいね(笑)

  6. ジュビロタイガース より:

    青柳ナイスピッチング、我慢してたかいがあった。もっと早く投げさせてやと思ってしまった。
    走塁も積極的で一三塁を多く作れてましたね。ポテンヒットでも思い切り良くスタートしたし、犠飛で北條はホームまで緩めることなく走ったし、盗塁もしたし。
    何か大和の守備が気になりましたねえ。やけに正面に回り込んで捕ってましたけど。