今年の球団別データを見ていて面白い(本当は面白くない)と思ったこと。
チーム得点数はまあ想像の通り。
1 広島 721
2 ヤク 658
3 読売 625
4 中日 598
5 阪神 577
6 DeNA 572
これと密接に連動していそうな「チーム得点圏打率」はというと意外な数字だ。
1 中日 .280
2 ヤク .272
3 読売 .271
4 阪神 .265
5 広島 .256
6 DeNA .247
いずれも「データで楽しむプロ野球」より。
チャンスで打てないことをやり玉にあげる傾向があるが、実はそこにこだわる必要はそれほどないようだ。チャンスを作り、チャンスを広げることができれば、あとはヒット以外の、より容易な方法で得点を奪う手もある。
思うに広島は、無死一三塁、一死一三塁というチャンスが多いのだろう。序盤でそんな形になれば、守備側は併殺シフトを採り、打者走者もみんな足が速いから併殺崩れも多くなる。犠飛を打つ技術も高い(犠飛はリーグ1位の40本)。あえて3割そこそこのヒットを狙わずとも、7割~8割の確率で成功できる方法で得点を重ねていたということだろう。
もちろんチャンスに強い「勝負強さ」も必要だ。と、同時に「ヒットを打たなくても点が入るようなチャンスをより多く作ること」「打たなくても得点する方法論を磨くこと」にも重点を置かないと、現実的に得点力をアップできない。このデータが語っているのはそんなことではないか。
コメント
ランナー二塁で鋭い打球が三遊間を抜く。
しかし、レフトもチャージを掛けていて二塁ランナーは三塁ストップ。
この場合、得点数は上がらないけど、得点圏打率は上がる。
ランナー一塁で、エンドラン。
打球は右中間に転がる間に一塁ランナーがホームに生還。
この場合、得点圏打率は無関係で得点数が上がる。
もっと細かく、走塁(数字に表れないもの含む)や長打力なんてものも当然
関わって来るんでしょうね。
もちろん相手の守備力も。
チャンスの場面、自分に何が求められているのかは各打者の力量や特徴によって
変わってきます。
その時点での点差にもよりますが、ボテボテの内野ゴロでもかまわないのか、
一気に複数の走者を還す仕事が欲しいのか。
前任のコーチなどは、右方向や進塁打の重要性を説いてましたが、それは追い込まれ
た後に最低限として持つべき思考。
最初からそこに全て頭が行ってしまっては、最低限以上の結果は出せるはずもない。
そういう技術が不要だとは言わないが、まずはシッカリと振る打撃が前提。
得点機の場面で、相手がどういう攻めをしてくるのか最初から逃げ腰では何も見えて
きません。
来シーズンは、得点のバラエティを増やしたいですね。
意外とデータで見ると面白いですね。
得点圏打率が広島より上やったんですね。
まぁ勝つ時は1試合で9得点を2イニングしたりで次の日に残しとけよ。っていうのがあったりしてましたからね。
負ける日は1安打完封負け。ってのもありましたからね。
DeNAがタイガースより得点が少ないってのは、タイガースがハマスタで強かったからかな?
得点圏打率が低くても、簡単に犧飛や叩きつけて内野ゴロで得点されると厳しく感じますからねぇ…
なにも綺麗なタイムリーで得点しなアカンって事は無いですからね。
そこら全てを考えて、野球脳を鍛えて来年は少ない得点でも勝てる試合を増やして欲しいですね。
昨日の夜も2週に渡って落合氏が「戦え!スポーツ内閣」って番組に出てて、(たぶん枠に収まらへんかったから2本録り?)語ってたのが、もし近本を1番打者で起用するなら3番は上本がええと言ってました。上本はそれなりに得点圏打率も高いし、見てるとこは見てはりますね。
選手を育てるのはコーチの仕事で、野球以外は利き腕を使わない。子供を抱っこする事も無かったと言うてました。
FAでは嫁の意見、子供の生活環境があるから、そこから切り崩せば獲得に至るとも言うてましたね。
落合氏は最後には、もうユニフォームは着ないと言ってましたが、GMとしてタイガースに来てくれへんかなぁ…
タイガースなら新聞が売れへんとか関係が無いからね(笑)
ヒットを打たなくても得点は入るんですよね。しかも、ゴロゴーや犠牲フライなどは相手からしてみればアウトを取っているのに失点しているという非常にいやらしい点の取られ方です。
一見、大した得点にならなそうですが、少しずつ点差を広げることで思いきりバットを振れるチャンスが増えますし、相手は細かい作戦を取りづらく、力の劣る投手を出さざるを得なくなります。
甲子園という本拠地を考えても最初から大量得点を狙うよりは積極的な走塁で一コマ先を取って、色々な作戦を使い、まずは1点を取ることで試合を有利に進められるのではないかと思います。
統計的に得点との相関が指摘されているのは残塁数と、以前ご指摘のOPSです。
得点圏打率は得点との相関が低いばかりか、各選手による年度ごとの相関すら低い有り様。選手の能力を反映した指標とは言えないようですね。
広島と中日の対比が興味深いデータですね。
このデータとの関連性なありませんが、広島は中日に唯一負け越していたりするんですよね。
今朝の朝刊でDeNAの筒香が少年野球含めた指導者の有り方について、語っていた内容が面白かった。
今の指導者は選手に考えさせる前に予め答えを用意していて、結果としてコーチングではなくティーチングになっていることの弊害を説いていました。
矢野新監督も同様、選手に考えさせることの重要さを語っていたこととも符合する。
得てして前任の監督、コーチはこの点が欠け落ちていたのではなかろうか。
先日私はここで得点圏打率を上げないとダメみたいなコメントをしていましたが、こうしてデータとしてみると必ずしも得点圏打率=得点ではないのが良くわかりますね。
得点できるチャンスをたくさん作る事が大事というのがよくわかります。
野球って本当に難しいスポーツですね
ホームラン数でも得点力は変わるでしょう。
打数と安打数がないので、率が低くても、チャンスが多ければ、点は増えるでしょう。