プロ野球12球団による実行委員会にて、オールスター戦とアジアシリーズについて、存続するか否かを含めた抜本的見直しが話し合われたという。
→オールスター見直しも検討 プロ野球実行委員会(共同)
→球宴開催見直しへ、国際試合案も…(報知)
オールスター戦が岐路にあるということは数年前からわかっていた。
かつてリーグが分立し、そのあり方が対立的、競合的であった頃、別リーグの投手vs打者の大スター夢の対決は、頂上決戦でのみ起こりえたもの。各リーグのスターばかりを集めた「オールスターゲーム」を行って欲しいというあるMLBファンの発案から始まったと聞いた。
日本でのオールスターゲームもかつては夢と名誉がいっぱいでキラキラしていたけれど、確かにそこそこしっかりとした長さの交流戦が回を重ねるにつけ、その希少性がぐんと低下したというのは事実だと思う。
また一般の知名度が高い「スーパースター」の多くはMLBにいるし、「夢の球宴」と言っても毎年やっていることだし、ドキドキハラハラの「後がない真剣勝負」でもない。となると、熱心な野球ファン以外の一般の人にとって、ことさら見たいと思うイベントではなくなっているのだろう。結果的に視聴率は平凡、または平凡以下、チケットの売れ行きも芳しくない…ということになってしまっている。
となると主催する側にすれば、かつてスポンサーがわんさとついたドル箱コンテンツだった状況と比べて、やる意味があるのだろうか…ってことになってしまう。
それでもオールスターを楽しみにしている人は大勢いる。世の中にたくさんいるプロ野球ファンにとって、オールスターは今なお大事な「お楽しみ企画」である。決められた枠の中に、応援するチームから何人選ばれるのか、誰が選ばれるのか。そこでどんな活躍をするのか。その経験がその選手をどれだけ成長させるのか。多くのファンはそんな思いを抱きながら、オールスター戦に温かい眼差しを注いでいる。
そして何より選手たちにとって大きな楽しみだろうと思う。自分がオールスターに選ばれる選手になった、その時、どれだけ嬉しくて、誇らしい気持ちになるだろう。純粋に、こんなに名誉なことはないと思う選手が多いだろうと思う。
オールスターの原点と、オールスターの存在意義はそこにある。ドル箱コンテンツとしてがっぽり稼ぐためにあるわけじゃない。新規ファンを拡大するための道具にするためにあるわけじゃない。
応援している選手をきらびやかな場所に送り込みたい、その場所でその選手たちが嬉しそうに力一杯のプレーを見せてくれるのが嬉しい、そういう思い。
応援してくれた人への感謝、自分を育ててくれた人への感謝、野球への感謝、名誉と誇りを感じながら、精一杯の恩返しをしようとする選手たちの思い。
オールスターは年1試合で十分だ。各フランチャイズ球場の持ち回りは廃止して、地方球場回りだけで良いと思う。スター選手たちがファンと触れあえるようなイベントを前日にでも開催したら良いと思う。
賞はあっても良いけれど、豪華な賞品や賞金は必要ない。勝利チームに記念品プレゼントで十分なんじゃない?選手たちが「もらう」のではなく、「与える」イベントであるべきだと思う。
そして「プロ野球にできること」をテーマに、ボランティア精神にあふれたイベントとして再生させて欲しい。スターが集まるってことは大変なパワーなんだからね。そのパワーをちゃんと活かしていけば、オールスターはオールスターのままであり続けられる。
コメント
2004年からプロ野球を見だして、他チームやパの選手を覚えるために毎年オールスターには行っています。行けない試合は録画して見ていました。が、交流戦、WBC、五輪などでよく見るし今年は遠方だしー、と行くのをやめる予定にしてるところにこのニュース。選手たちは「オールスターに出ること」をどう思っているのでしょうね。「光栄です」のマスコミ向けじゃなく本心は、本人のみぞ知る。ですね。前は12球団のマスコットと集合写真が撮れるファンサービスの機会(抽選)もあったのですが、昨年はなかったような。今年は特にセパの選手が集まって試合するだけ・・に魅力は感じられなくなってます。でも、今年は広島新球場だし、行こうかなぁ。
自分もtoraoさんの意見に賛成です。
オールスターは一試合でいいです。
そしてオールスターの楽しみは、なんと行ってもファン投票ですね。
これは、よく出る意見だけど、投票の一部に代打部門を設けてほしいです。
現在なら桧山、過去なら
川藤に八木など投票したいですからね。
オールスターは、これからもずっと存続してほしいです。
私がオールスター観戦に行ったのは、もう数年前です。たまたまドームバックネット裏の特等席が手に入り、球児と清原の真っ向勝負を目の前で見れて、鳥肌が立ったのを忘れません。見事に球児が三振とりましたよ。
私もtoraoの意見に全面的に同意します。
絶対に地方球場へ行くべきです。私は東京在住なので、いつでも気軽に観戦してますし、WBCもドームだったので気軽に観戦できました。
東京の野球ファンは物凄い恵まれた環境にいるのですから、地方のファンの方に還元すべきです。
あとはMLBと同様に、勝ったリーグにシリーズのホームゲーム開催優遇権利等の付加価値をつけてやれば、少しは選手の刺激になって楽しいかと思います。
オールスターゲームはなくさないで欲しい。
ただし1試合で十分という意見には賛成です。
選出する選手ももっと絞って両チーム各20名くらいでいい。(例年30名程度)
かつてのオールスターゲームは一、二年活躍したくらいじゃ選抜されなかったくらいの重みと値打ちがあったものですが。
実行委員の考えだと、あくまで交流戦はずっと存続するという前提なんですね。
交流戦の是非はともかく、オールスターは続けて欲しいですね。一旦辞めてしまうと復活するのは難しいですから。
toraoさんの言う1試合という意見も賛成です。
そのほうが集中して盛り上がれますし、勝ち負けがハッキリしますよね。
2試合って中途半端・・・
他球団の選手も気兼ねなく応援出来るというのも魅力の一つですので、そういう意味でも続けて欲しいですね。
やっぱヒーローが集まって戦う試合ってのは燃えますよね。
子ども達の為に、やめるなんて言うもんじゃないです!
夢の対決って見方もあるのかもですが、いつも敵である同リーグの選手を全員「味方」として楽しめるのが良いんです。その後のシリーズでの、各選手の見方が変わりますから。
オールスターといえば、2007年の落合監督が、上原→高津→林→木塚→岩瀬→黒田→久保田→クルーン→藤川と、1回ずつ繋いでゼロ封したのが思い出深いです!
パリーグのバッターを見に来た子どもは泣きますよ!w
オールスターはみなさんのおっしゃるとおりやる意義があると思いますが、セ対パというのがはっきりいって意味が薄くなったと思います。紅白歌合戦と同じで別にどっちが勝つか普通は興味もないですし。
それに対し、国際大会の後、瞬間的に公式戦の視聴率が上がる現象が続いているので、主催者側もそれを見過ごせなくなっているのでしょう。
どう考えても日本対韓国のほうがファンも盛り上がるし、選ばれる選手も今の2倍厳しい人選となるので、レベルが上がりますよね。1試合じゃ物足りないと言うのであれば、アジアシリーズと合併と言う流れになるのは見に見えています。
WBCとは別のアメリカ寄りでない代表のお祭りを作り出すほうが良いのか、あるいは真の世界一のチームを目指す大会の布石とするのか、それらを並行してすすめるのかとりあえずひとつに集中するのか、限られた資金を有効に使う議論の必要がありそうですね。
交流戦や日本シリーズのような覇権にかかわる真剣勝負、もちろんプロ野球の醍醐味です。
でも、オールスターは勝敗ももちろんのこと、ちょっとした遊び心を発揮できるのが魅力だと思います。古くは原・落合・小久保あたりをかつて少し経験のあるセカンドで起用して超重量打線を形成したこと然り、すでに足のもつれかかっている川藤に対し、ニコニコしながら腕を回した王コーチ然り。トップレベルの技量をいかんなく発揮しつつ、夢のある采配やプレーを見ることが出来て、出場した選手も他チームのスター選手から多くを学ぶことの出来る機会を、軽々に廃止するという方向で話をして欲しくないですね。
日韓対抗も多いに盛り上がりそうですね。
でも、あまりに真剣モードになりすぎて、直前に合宿とかが出来ないシーズン途中にやるのはちょっと難しそうですね。
アジアシリーズに替えて4ヶ国対抗にするなら大賛成です。
「野球とは、」
今年セ・パ2リーグ分立60周年を記念して、NPBがファンや選手に
問いかけたスローガン。
では、敢えて聞きたい。
コミッショナー・プロ野球実行委員会の皆様の「野球とは、」?
有体に「金儲け」と言ってしまうかも知れないが(笑)
皆さん仰る通り、現行の実施要綱ではコンテンツとしては貧弱である事は
否めなくなってきたのは事実。
じゃあ何故、過去幾度の名勝負や名場面を残した「オールスターゲーム」を
魅力あるものに変革しようとする姿勢が無いのかが不思議でならない。
「野球」を猿回しの猿にして甘い汁だけを吸おうとしてはいまいか。
日韓戦だとか、WBCの絞りかすを提供するようなもの。
シーズン中の国際戦がどれほど大変か、北京五輪から何も学んでいない証拠。
ここを何とかする為には、NPB本体の金と力の権限強化から始めないと。
アジアシリーズにしても、MLBを標的にするなら存続は必要。
シーズン後の罰ゲーム色の濃い現状では廃止論も止むを得ない。
スポンサー付かなきゃ止めちまえ!では何時まで経ってもMLBに追い付かない。
厭らしい話だが、金と力のパワーバランスを変えるのが、この国の野球界の
緊急課題でしょう。
プロ野球は今後の発展のためにアジアを重視すべきだと思います。その意味では、オールスターよりアジアシリーズの方がより重要だと思います。しかし、清武代表によるとアジアシリーズに関しては「やめることを望む意見が多数を占めた」とのことです。
正直、情けないと思います。現在赤字だとしても、プロ野球の将来を考えればアジアシリーズは大事に育てていくべき存在でしょう。
巨人はアジアシリーズを重視していると思いますが、他球団にも目先の収益に囚われることなく将来を見据えた大局眼を持ってほしいと思います。それがプロ野球の発展につながることですからね。
オールスターは正直いらない。
星野が工藤に無茶な起用を命じたように、一流選手にはむしろ罰ゲームでしょう。
興味を失っているのはむしろコアな野球ファンでしょう。
オールスターを魅力的にといっても、セパ対抗という枠組みに希少性がなくなったのが原因なので、これまでの枠組みでは無理でしょう。
地方球状で開催するのも別にいいですが、そもそも念に2試合しかないゲームでやるべきことではなく、地域での野球進行にはきわめて限定的。各球団の公式戦、オープン戦でどさ周りを割り振ったほうがよっぽど効果的。
となると日韓戦なりアジア国別対抗にするなり、枠組みを変えるしかないでしょう。
アジアシリーズは選手の疲労を考えるといささか厳しすぎるし、オールスターに代替するのも一案ですね。別にシーズン中にやらなくてはいけないものでもないし、あるいはBクラス球団中心のオールスターチームで韓国リーグの代表を招く手もある。
あと関係ないですけど、マツダにオールスターに金出す余裕があるなら、カープに金だせよといいたいですね。