FAをたとえる

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甲子園に新しいコラボ弁当5種。サンスポの写真がわかりやすいよ。なかなか選手のイメージを上手くとらえていて楽しいね。


いよいよペナントレース再開!だけど秋田で試合するスワローズとうちだけは明日からなんだよなぁ。あと1日ガマンガマン。
ガマンしている間に、二軍ではボギーやら安藤やら杉山やら金村曉やらがそこそこ投げて、さあローテはどうなるんだろうね。
NPBと選手会の間で、ドラフト・フリーエージェント(FA)改革協議が行われて合意に至ったというニュース(読売新聞)
あらあら少しずつ報道されていた通りの決着だが、ポイントは、
・FA権取得期間がちょっと短くなった
・海外へのFA移籍については短くしない
・FA選手を3段階にランク分けして、旧球団への補償に差を付ける考え方が導入された
・Cランク(球団内年俸11位以下)は人的、金銭補償とも不要とした
・Aランク(同1?3位)、Bランク(同4?10位)については、人的補償あり、なし、それぞれの場合で、金銭補償が大幅に軽減された
さてFAについては導入からそこそこ時がたっていても、なお多くのファンからあまり好意をもって迎えられない。これは何の根拠もないけど、日本人に根強く残る儒教的道徳観、「一人の君主に生涯仕えることを美徳とする」的なものがあるのかも知れない。自分の欲望を捨てて、公に尽くすとかね。それはそれで確かに一つの美徳だとは思う。
もともと世界の自然の姿は、自由競争だ。強い者が弱い者を食う。だけどそれをやり続けていると戦線は拡大する一方で、一向に戦乱の世が平定しない。そこで城壁を作って、その中に共存共栄のルールを作るようになる。これが人間の理性。日本プロ野球はこうやってドラフト制を作った。
共存共栄のルールを作ると、本来の自由競争だったなら、自分はもっと大きな仕事ができたはずだ、そう考える者の不満が募る。そこで共存共栄関係を大きく崩すことなく、それに配慮する仕組みが必要となる。こうやってFA制度ができた。
FAがなかった頃を懐古する心情はとても理解できる。そういう価値観がなかった頃、選手たちは自分が入った球団で、大活躍して、ファンに愛されて、引退までその球団で勤め上げることを理想としていたと思う。
でもあえて、それを別の例え話でするのなら、FAなし=家父長制度下における家が決める結婚、FA制度=自由な恋愛を認める結婚制度としてみる。きっと昔の人に話を聞けば、自分の好きな人と結婚する自由がなかった時も、十分幸せだった言うだろう。家によって決められた相手を生涯の伴侶として生きていく。愛情は時間とともに育てていくものだ。そういうものだという社会通念があったので、誰もがそれをおかしいとは言わない。社会全体としても婚姻率は高く、離婚率も低い。
ところが、自由恋愛が自然な姿であるということはみんながわかっている。世の中を知り、自分の欲求を知り、制度の矛盾を知れば、一気に世の中は動く。自分の責任において、自分の選択で生きたい、それは自然の欲求だ。
だけど、完全に理性を失い、秩序を失う程のことをのぞんでいるわけじゃない。バランスをとりながら、外界と調和しながら、男女の結婚という制度も変化をしている。
FA制度の流れもそういうことなんじゃないかと思う。
「FAなんてなければ良いのに!」は、結婚する当事者以外、すこし遠くの親戚だとか、近所の人の発言だと思うのだ。
本来今さらこんな例え話を持ち出すまでもないのだが、やっぱり根強い「FAなんてなきゃ良いのに」という、感情的な意見に対する立地点をしっかりさせておきたい。それは自分に対しても必要だったりすることなんだけどね(笑)。

コメント

  1. けいわい より:

    FAについては利用する側(のファンw)なのであまりあれこれ考えたことはなかったのです
    が、
    トレ?ドで出て行った選手を応援してしまうのは阪神を捨てたかどうかというところに重点を置いてしまっているからでしょうかねぇ。
    toraoさんの文とは関係ないほうにいった気もしますが、
    私には球界全体のことより阪神のことだけで精一杯ってことで許してください(汗)

  2. いわほー より:

    あまりにないがしろにされているプロ野球選手の雇用契約。FAはその中でも数少ない選手側にあたえられたアドバンテージ。但し、限られた選手だけにしか実効力はありませんが。それでも貴重な権利であることに違いはありませんから選手の側に立ったとき「FAなんてなきゃ良いのに」という言葉はあまりに残酷だと思います。あとはFAの供給側の不利益を軽減する対策を講じることが必要かと。

  3. sugiatsu より:

    私はFAは有ろうが無かろうが、選手が決めた事にファンはついて行けば良いだけと思ってます。ファン合っての野球だって文句言う人も居ますが、選手合ってのファンでもあり、選手の権利は尊重したいです。それにしても阪神ファン以外から事あるごとに、阪神の3、4番は広島だからと言われるのが悔しい・・・一言、三言で相手を黙らせる方法って無いですかね??

  4. あーちゃん より:

    鳥谷の「とりづくし丼」と新井の「穴子重」は朝日新聞のサイトに画像が出てました。
    http://www.asahi.com/sports/update/0626/OSK200806260070.html
    美味しそうでしたが、全体的に野菜が足りない気が。そして1200円はさすがに球場値段やなぁと。
    「鉄腕久保田のメガランチ」には笑いました。どんだけのボリュームやねん。くぼたん、スタミナの元はやっぱり食欲なのね(笑)

  5. ずっとロムのみでしたが思わずコメントいたします。FAを結婚制度に例えたお話あまりに感銘してしまい(笑)。
    親が決めた結婚相手と式の当日初めて顔を合わせて、その日のうちに初夜を共にする結婚制度をもう一度受け入れられるかと聞かれたら、やっぱりムリですね。
    来てもらってるチームのファンだから言えるのかもしれませんがFAで出ていった選手をあまり非難するのって、男性の育児休暇とかに似て、表面権利でありながら行使する段になると同僚や世間からとやかく言われるみたいな。権利を有しながら行使しないと「エラい!」とほめられるみたいな感じがします。
    阪神の選手もメジャー以外にはFAで移籍するのが怖いって雰囲気ありますよね。セの他球団に行って阪神と対戦したら観客席からなんて言われるか想像つきます。
    今、自分が好きな選手、チーム勝利に必要な選手がFAで出て行ったら?それでもFAは選手にとって大切な権利だから、と言えるのが真の権利意識なんでしょうね。

  6. ナスティ より:

    結婚に例えるのは一見あてはまりそうだけど、金銭的な生臭さや、移籍したら敵になる(取った側の戦力を増やし、取られた側の戦力を削る)あたりの現実を無視している。
    両性の合意のみに依り、ふたりが幸せならそれで完結する結婚と「選手」「チーム」「球団」「ファン」がそれぞれ違う立ち位置にあり、チーム間の戦力バランスが他チームの有利不利に関わってくるプロ野球を同列に語るのは、ちょっと美しく歪めすぎてやしませんか?と違和感を感じた次第。
    生意気なことを書いてすみません。
    権利あるところに義務ありで、入団の際の完全ウェーバー制や契約金の縮小、適正な補償(完成した選手を欲しがるならドラフト権を委譲するなど)が考慮されれば、黙っていてもいずれファンは受け入れるでしょう。しかしこのまま年数が短縮され補償だけが低減されて戦力が偏り、例えば毎年阪神が100勝してぶっちぎり優勝しつづけたとして、その先にプロ野球隆盛はあるのでしょうか。

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