さすがは工藤ちゃん、だてにトシくってない。
「国内は横浜が最後の球団だと思っている。横浜から『工藤くん、もういいよ』といわれたら向こうにチャレンジしたい」
「むこうのシステムを学んで、日本の野球の発展に生かすことができたらいいなと思う」(サンスポ)
言うことが良いよ。違うよね。
さて、来季のクラシリでは優勝チームに1勝のアドバンテージを与えるとか与えないとか。コロコロ変えるなとか、だから言っただろうとか、そんなに悔しいのかとかなんとかかんとか。
個人的には、後述するように大枠を変えるべきだと思う。大義名分があやふやすぎて、これじゃもたないもん。
とりあえず、あと数年クラシリで行くとしても、大義はハッキリしないとね。「リーグ優勝=ペナント勝者」かつ「ポストシーズンは別物」というタテマエを発展させたいのならアドバンテージはダメ。もし「ペナントは、ポストシーズンへの予選リーグ」という路線なら順位に相応のアドバンテージを付与すべき。
でも本来掲げるべき大義名分は、「長期のリーグ戦と短期のポストシーズン、2つはどちらにもまったく別の大きな価値があり、どちらも相関関係を持ちながら発展すべき」だ。
長期のリーグ戦、これを今後も大切にするつもりがあるのなら、伝統の重みを大切にすることだ。リーグ優勝がどれだけ嬉しいものなのか。それは、そういうお約束でずーっとやってきているから、過去の選手たちもそれを目指してずーっとやってきたから尊いものなのだ。そういう意味では、国内最高を決定する伝統の日本シリーズまでを「長期のリーグ戦」のカテゴリーに入れて良いと思う。物理的に、試合数が圧倒的にこっちが多くなるのだから、この価値をおとしめるようなマネは厳に慎むべき。
一方、短期のポストシーズン。こちらは比較的新しい価値だ。こっちの柱は、「世界を極める」だ。世界最強を決めようと思ったら、長期戦は物理的にムリ。どんなやり方でも短期決戦になる。クラブ世界一(あるいはアジア一とか限定的になるかもしれないが)を決めるとすれば、短期戦を勝てるチームが日本代表として勝ち上がる必要がある。国内リーグ上位のチームに出場権を与えることで、長期戦とのリンクは保たれる。
問題は、この新しい価値をどうやって高めていくかだ。現在のアジアシリーズでは、全然物足りない。たとえば中南米諸国を取り込むとか、開催方法に威厳を持たせていく工夫を取り入れるとか、まだまだやるべきことがある。
て、ことで1ヶ月ちょっと前に書いたやつが良いと思っているわけなので、リンクだけ張っておく。
→ ポストシーズン考
コメント
パ・リーグのTV放送に暗雲
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080124AT1D230AJ23012008.html
強気の交渉をしているんでしょうがうまくいかないかも?
↑すみません昨日のエントリーに対するコメントです
クラシリ1勝アドバンテージ案。
やっぱり来たかという感じ(笑)
ホンマに、どんだけ自己中なんやろ、あの球団は。
確かに今のままでは、長期リーグ戦も短期決戦共々、
「強いチームを決める」と言う本来の意味を失ってしまう。
年間140余試合の末の、リーグ覇者同士での日本シリーズ。
是が非でも、これは国内王者決定戦として大きな軸として
残して欲しいですね。
この永きに渡って愛された野球と言う競技。
それに関わる人々が、それを真っ直ぐに発展させる
方法を、なぜ真剣に考えようとしないのでしょうかねぇ?
ずれた事ばっかりやってる場合じゃないんだけどなぁ。
クラシリはミエミエだから駄目。
必然性が全くないからやってる意味をついついファンに考えてさせてしまう。
説得力のある大義名分なんて多分どこにもないのでは?
アドバンテージを得たリーグ王者がずっとクラシリで負け続けたら今度はどーすんの?
同期のライバル大府・槙原が長身から剛速球を投げ下ろせば、
名電・工藤はバランスの良い柔らかなフォームからいいカーブを投げていたなあ。
しかし、プロでやるにはもう少し上背がとかいまいちスピードがと思っていた。
いや、恐れ入りました!ご立派です!
40過ぎてあの頃より速い球ビシバシ投げるんだもんね。
おじさんはまだまだ夢の途中というところか。
プレーオフの大義は「プロ野球が盛り上がる」ということでしょうね。
プレーオフがあることで、今までなら早々に優勝争いから脱落していた場合でも望みがつながるわけで、とても結構なことだと思います。
リーグ戦との整合性については、突き詰めて考えても、あまり意味が無いと思いますね。
今までも日本シリーズだって、本当の意味での整合性はとれていないわけですし。
これについてはDIMEさんが書いていることにほとんど全面的に賛成です。
個人的に面白いと思うのは、今の2リーグ制を解体して4チームごとの3リーグ制に変えることです。
そしてそれぞれのリーグ優勝チームとワイルドカードの計4チームでプレーオフを行えば、リーグ戦との整合性もつくので、より多くの人の賛同を得られやすくなるんじゃないかと。
余談ですが、サンスポの記事によれば現在メジャーの最年長投手はクレメンス、次がモイヤーですか。
「松井対イチローを観戦に行こう!」なんて旅行会社の陰謀に乗って、ヤンキースタジアムで見た試合の先発が
この二人だったことを思い出した。
松井はいいところがなかったが、イチローはマルチヒットに三塁へのレーザービーム、
何よりマリナーズの選手で一番のブーイングを浴びて。存在感を見せていた。
試合は乱打戦というより投手の自滅で外野後方のブルペンから駆けてくるリリーフ投手がやたら目立った。
リベラ以外は両チームのブルペン総動員だったろう。もちろん長谷川も登板した。
夜、ホテルでスポーツニュースを見た。
日本人対決はまったく話題にもなっていない。40台投手の対決から紹介し、両先発が早々とKOされるとめまぐるしい投手交代の場面を延々と流し、いくらなんでもしつこいんじゃないの?
と思ったところで、400とか500とかの数字がドカンと降りてきたんだ!
どうやら両チームの登板投手の年齢の合計が記録的な試合だったらしいのだ!!
余談の余談になりますが、ケネディ空港を飛び立ち帰路に着いた4時間後にあの大停電が勃発したのです。
to maruko1192さま
情報ありがとうございます。それでも「交渉」をしようという形を作るだけでも意義はあるでしょう。もともと大した商売じゃないので、将来を見据えた戦い方はけっこうありそうに思います。
to 西田辺さま
きっと、その場その場では、「言いたいことはわかる」って感じなんでしょうね。でも全部並べてみると、「やってることバラバラやん」になっちゃう(笑)。
to やっぱりトラ!さま
>説得力のある大義名分なんて多分どこにもないのでは?
興業面と、新規顧客開拓。この2つだけでしょうね。
to とらぽるたさま
一言でいうなら、意識の違いなんでしょうね。すごいおじさんです。
to 通りすがりの巨人ファンさま
「そうだと思いこませる前提条件」これが大事なのでしょうね。
3リーグ、1リーグ3ディビジョンは、けっこう古くから議論してるんですよ(笑)。
http://ichiken.cocolog-nifty.com/pven/2005/09/post_4b1c.html
to とらぽるたさま
記録的な試合を観戦されたんですね(笑)。アメリカでは昔から長命選手が多いですが、日本でも選手寿命が延びたのは、「科学」の進歩も関係あるのでしょうね。体はあまり強くなっていないように思いますので。
はじめまして。
クライマックス・シリーズ
リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージを与える。
これは一昨年までパ・リーグで行ってましたよね?私もセ・リーグでも行って欲しいと思ってます。今年からは行って欲しいです。11月でも野球が見られて楽しかったですから。
↑
言葉足らずでした。
本当は球団数が多くなれば、クライマックス・シリーズも楽しくなりますが。観戦歴3年の私は、11月になっても見られたのは良かったです。
to 観戦歴3年さま
はじめまして、ようこそ。
選手にとっては大変かも知れませんが、秋深くまで真剣勝負が見られるのは楽しいですよね。