最終戦で最初の一歩

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大人になるといろいろと忙しかったりして、休日のデーゲームをライブで見られないことがある。


自称阪神タイガース評論家としては、当然録画をセットして所用にあたり、後で見ることが仕事なわけだが、時にはどうしても見たくない日もある。それが昨日だ(笑)。そのうち見るよ。
ナゴドで勝ちなしの10連敗。その節目にマサのノーヒットノーランを食らう。
決死の覚悟と、最高のムードで「最後の聖戦」に挑んだはずが、一本の矢を当てることすらかなわなかった。なんとも受け入れがたい事実だが、これが現実の勝負というものなのか。
この地の戦いだけで10ゲーム差をつけられた。せめて3勝7敗なら4ゲーム差、現在の状況と比べれば6ゲーム詰まっていることになる。なぜこの「せめて3勝」ができなかったか。それは私自身ゆっくり時間をかけて考えていこうと思う。ただ、なんとなく想像できることは、昨年のタイガースの優勝が、あの9月7日を境に大きく動き出したのと同様、今のドラゴンズもあの日の出来事、あの後に起きた現実を正面から受け止めて、それに対する答えを導いて、自分を律して、現在の状況を勝ち得たのだろうということ。ナゴヤドームで、阪神タイガースに絶対負けない、そのために…。この異常な数字の裏には、異常な程の執念があるはずだ。
「まだこのナゴドで3連勝すれば」でボコボコにされ、「まだ勝ち越せば」でペシャンコにされた。これで残る標語は「可能性ある限り」だけになってしまった。歴史的なタイガースのチームカラーからすれば、この先にあるのは「自暴自棄」「ゴタゴタ」「笑いに走る」なのだが、時代は変わった。真正面からこの現実に向かい合い、悩み苦しみ、僅かずつでも自分にできる歩みを続ける。これが現在の「金本タイガース」だと思う。
「今季は終わり」で片づけられれば、こんな簡単な話はない。夜寝ると朝が来るように、気分は多少変わっても、自分の体と技術は急激に変わることはない。来季もその先の未来も、今現在の積み重ねでしかない。今のタイガースの選手の中には、そのことをよくわかっている者が数多くいると思う。
ナゴヤドーム最終戦、0?11と1?10には、もはや数字上の意味の違いはほとんどない。それでもこの試合にチームがどういう精神状態で臨み、実際に肉体がどう動き、出た結果にどう対処していくか。屈辱にまみれた「最終戦」で、どんな最初の一歩を踏み出すのか。ナゴヤドームは来季まで休戦になるが、同時に雪辱を期した孤独な戦いの開始でもある。この一歩がその方向性になる。

コメント

  1. 9/16 中日ドラゴンズvs阪神タイガース

    奇跡のゴールへの道は、今日で完全に閉ざされました(涙)。
    今日の試合は各地域から数多くの虎ブロガーの方が見に来られていました。もちろん地元の虎ファンの方も沢山足を運んでいました。皆「今日こそ勝ってくれる」、そう信じて応援していたはずです。
    そのファンの

  2. おかぼん より:

    おはようございます。
    >時にはどうしても見たくない日もある。
    はい。わたしも録画を削除してしまいました。
    今日の記事,胸に刻んでおきたいです。
    戦術や勢いだけでない何か,「ナゴヤドームでドラゴンズに勝つ」ために何が必要なのか,今日から考えましょう。このままでは,来年以降もドラゴンズと優勝争いなんてできませんから。
    ちょうど一週間前,3連敗中の広島球場で試合前に選手だけのミーティングを召集したDの井上選手会長は「アホになれっ! 必死で野球をしよう」と呼びかけたそうです。そこからチームは5連勝…何か去年の9.7の岡田監督の言葉と重なります。今日この言葉をタイガースナインにも捧げたい。
    ああ,忘れちゃいけない。山本昌投手は,まちがいなく「輝くオヤジの星」ですよ!
    (はみ様どうか誇りに思って…)
    失礼しました。

  3. マル より:

    おはようございます。
    >>ナゴヤドームで、阪神タイガースに絶対負けない、そのために・・・
    録画をご覧になりたくない気持ちは十分に理解できますが(笑)
    是非とも見ていただきたいです。
    ・4回裏の福留のツーベース
    ・赤星が打席に立ったときの井上の守備位置(映っていれば、ですが)
    ・2回表の井上の守備→金本か浜中か、ライナー性の当たりを取ったやつ
    昨日はこれらの場面で、ドラゴンズの「本気」を見ましたです。
     

  4. 【きのうの阪神】これが現実。

    中日山本昌、41歳でノーヒットノーラン。

    昨日はこれがすべてかなあ・・・・。
    ノーノーは素直にすごいと感心しました。
    おめでとうございます。

    それにひきかえ、阪神は・・・ていうと気ぃ悪いですけど。
    でもまぎれもなく、これが今の現実・実力なんですよ

  5. マル より:

    補足です。
    「井上の守備」ですが、3回裏、荒木選手レフト前ヒット時の金本選手の守備を見た時に、『超えられない大きな格差』を感じました。
    今思えばその時すでに、昨日の敗戦を覚悟していたかも。
    というわけで、これからナゴヤドームへ向かいます。
    喉が枯れるまで、声を出し続けてきます。

  6. マルさんと同じく現場しかも金本さんといのうえかずきくんがよく見えるレフトポール際にいました。
    ナゴヤドームは、人工芝のグリーンがバスクリンみたいで目に痛いです。
    東京ドームよりもビジター感大でした。
    何よりも、視覚的にも実際にも外野のフィールドが広いのです。
    今のタイガースの外野3名(金本、赤星、濱中)では守りきれません。
    レフト:金本が動かせないのなら、センター:赤松、ライト:中村豊にする必要があると思います。

  7. 通行人 より:

    ナゴドで勝つためにはもう「洗脳」しかないでしょう。
    マインドコントロールなんて生ぬるいものではどうしようもありません。
    ・・・と、半分冗談半分本気です(^^;
    首脳陣の作戦をどうこう言う以前に、選手自体精神状態が平常心ではやれないのは、
    なにかナゴドの磁場が影響してるのでは・・・
    とか、
    ナゴドのロッカールームで超音波のサブリミナルを流されてるのでは、とか、
    妄想は膨らむばかり。
    それくらい、ナゴドで勝てないのが不思議でなりません。
    「ナゴド全敗」を最初から黒星勘定に入れてシーズンに入らなければ、現行のペナントレースだと二度と優勝はなさそうですが、
    来年からは、あの、賛否両論のポストシーズン制ですよ。
    3位までに入れば、と考えると少しは気分が楽になるかも。
    でも、上位チームの本拠地開催だとダメなんですよねえ・・・

  8. 8ペンス より:

    せめて、ナゴヤでまず1勝することを
    今の目標にするべきなんでしょうね。
    今日、選手たちは完全燃焼して欲しいです。
    もちろんファンも。

  9. 屈辱 中日3×0阪神

    正念場の試合でなにやらかしてんだろうか・・・。山本昌、史上37人目のノーヒットノーラン。ただでさえ負けてはならない直接対決三連戦。昨日は川上の前に屈服し、今日も老獪山本を打ち崩すどころか、快音さえ響かなかった。外野にボールが転がって行きさえもしない!(

  10. rookie より:

    この3連戦前と今と、野手陣の内容があまりにも違いすぎますよね。
    私も何故勝てないのか、どうすれば勝てるようになるのか考えてはいるのですが、なかなか浮かびません。
    オフになったらゆっくり語り合えれば、と思います。
    とりあえず、今日は今のベストを尽くして全力でやるしかないわけですし。
    おかぼんさんのコメントにあった、「アホになれっ! 必死で野球をしよう」
    私も今のタイガースに最も必要なことだと思います。
    そして中日も、「アホになった」タイガースの力を脅威に感じていると思うのです。
    その極みが、あの9.7だったわけですから。
    「理詰めの中日」にとって、「アホの意外性」ほど怖いものはありません。
    それと、今日は球場入りする前に熱田神宮にでも行って戦勝祈願でもして頂ければ・・(笑)

  11. 井吹台の老トラ より:

    戦前からの苔の生えた阪神フアンです。最近の阪神は層が厚くなって楽しみなのですが、このチームの悪い伝統か、何時までも同じピッチャーに押さえられ、同じバッターに打たれ、同じ球場で負けるなど、個人ではなくチームとして悪い傾向を引きづる癖が有ります。
    これは、チームとして分析力と対策の実行力が伝統的に欠如しているということです。
    同じ球場で10連敗するなどは個々の選手の力量外の問題で、こんな時にこそ監督コーチの手腕が問われるのです。名古屋ドームの魔物の性にしてはいけません。

  12. ヤマカズファン より:

    ドームへは行けませんでしたが、名古屋からの出張帰りの近鉄特急では、多くの阪神ファンと、長く疲れた旅路を共にしました。
    ナゴヤドームでの一方的な敗戦の最大の原因は、精神的なものでなく、ばかぼん父さんが何度もご指摘になっているように、外野守備と走塁の技術の差なんだろうと思います。マルさんご指摘の3点も、いずれもそうです。
    走塁に関しては、適切な指導者のもとで充分練習をすれば、改善が期待できます。しかし、金本、赤星、濱中に強肩を期待しても、それは無理というものです。寂しい現実ですが、来年のナゴドは、違うメンバーで戦って欲しいと思います。(金本を残して、センター赤松、ライト中村豊かな。)
    あっ、うまく書き込めないでいるうちに、スーパーサウスポーあさちゃん。さんも同じことを言っておられましたね。あと追加するなら「三塁の壊れた信号機(外野守備コーチ兼任)」を何とかせい!ということかな。

  13. まつたか より:

    外野守備の差は歴然とあると思います。
    星野さんがナゴド2年目でやった大改革を、ナゴドに関しては阪神がやるべきなんでしょう。
    投手の左右で先発野手を決めるなら、球場で野手を変える発想もありでしょう。センター赤松ライト豊に1票。
    今日。ゼロと1の差はデカイです。頑張れ。

  14. いわほー より:

    ナゴドが特別なのではなく、ナゴドを特別な存在にしているタイガースにこそ問題が内在している。
    ただ、タイガースの外野陣の肩の弱さに敗因を押し付けても始まらない。ナゴド以外ではこれで勝ってきてるんだし。外野含めたディフェンス面でドラゴンズにアドバンテージはあるのは事実だが、ディフェンス面で、うちと大差ないカープやスワローズがドラゴンズとイーブンな試合をしているのは、つまりは打ち負けていないから。ナゴドではあまりに打て無さすぎる。ここでのタイガースの打率の低さは痛々しいです。一番、高打率のシーツでさえも、.250に届かない。あとは軒並み1割台か2割そこそこ。これでは勝ち目ない。ドラゴンズのピッチャーに、自信満々に投球させている。やはり打ち勝つしか無いでしょう。

  15. kuroki より:

    昨日はネットカフェに行って中継見てました。まさかノーヒットノーラン見せられるとは思ってませんでしたが。されると本当に呆然とする以外ないですね。
    去年ロッテに日本シリーズでこてんぱんにされたチームが、今期交流戦で大勝。借りを返しました。来年それが中日にも出来るのか?
    まあその前に、今日の試合ですね。今日は見られそうにないので、ネットでスコアを睨んでます。

  16. 一虎ファン より:

    山本昌のバカァ…。阪神のあほぅ…。
    いろいろなことが重なりあった悔しさで胸が張り裂けそうです。
    それでも、きょうも時間が来ればテレビの前に座り、チケットに書かれている日になれば甲子園へ足を運ぶのです。
    ああ、素晴らしきかな、虎中毒生活!

  17. でんまん より:

    3日前に戻りたい・・・・
    何もかも捨てて北の岬に行きたい・・・・
    それでも希望を持ちたい・・・・

  18. 555 より:

    チームの懐の深さの違いを感じました。これはもうどうしようもない。まずはベテラン頼みのチームの底上げが必要でしょう。鳥谷、濱中あたりの下の世代の野手、松坂世代より下の投手、それぞれ若手がもっとでてこなければ、なかなか厳しい。
    ただ、この口惜しさは絶対来年につながるはず。去年9月のナゴヤドームの出来事を、竜は今年につなげた。今年の9月のナゴヤドーム、これを虎は来年につなげるはず。
    今日の試合、勝って金本のインタビュー、なぜか泣けてきました。絶対に来年は、笑ってスカパーみれるようにがんばろー。
    まずは、明日からのペナントの残り、ひとつひとつ勝ってまだ消えていない望みを追いましょう。

  19. 初めての遠征、初めてのナゴドで、ノーヒットノーラン見てきました。
    しかもレフスタで6ユニ、一人席で。
    なかなか根性が鍛えられる経験でした(笑)
    ドーム球場は大阪ドームしか知らなかったのですが、比べてみて随分と快適でした。
    テレビで見るとグランドはあんなに大きいのに、意外と近くに見えて、観戦しやすかったです。
    また行ってみたいかも。
    「金本タイガース」の一言、悔しさいっぱいの心を救ってくれる一言。ありがとうございました。
    今日は、まさにそんな試合でしたね。

  20. 西田辺 より:

    余りにも衝撃的でした。
    戦う相手は首位のチーム。
    応援してるチームは2位。
    ただ力の差を見せ付けられたまま、阪神のヒット
    を1本も見る事無く、スゴスゴと帰ってきました。
    ご一緒させて頂いた名古屋の友人始め、ナゴドに
    通い詰める名古屋人の、何と強く見えた事か。
    まだまだ、俺も甘いなと自嘲気味な笑みを浮かべるだけ
    しかできませんでした。
    ナゴドは、阪神の勝率が悪いという事以外は、
    スタンドも熱いし、結構見晴らしもいいので、
    嫌いではないですんで、私も心を鍛えて、来年
    リベンジに行こうと思います。

  21. torao より:

    ちなみにこの試合の録画はまだ見ていません(笑)。
    井吹台の老トラさん、大先輩、ようこそお越し下さいました。
    >…チームとして分析力と対策の実行力が伝統的に欠如している…
    本当に、困ったクセです。もうあとちょっとで本物の強豪になれそうなんですが、どうしても間抜けが治らないんです…(笑)。

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