今週は、井川の行き先決定が全国的に多少の話題になるだろう。
日本時間明日朝入札締め切りということで、発表は明日かあさってになるのかな。
公式小ネタに、さりげなく 大和 前田忠「肋骨骨折」の四字。先端部はくしゃみでも折れることがあるというので気にしなくて良いとは思うけれど。(9:57訂正。トロロさん多謝、朝、コンタクト入れて書かなあかんねw)
今年も、契約期間満了の11月末に向けて、各球団で外国人契約が最終攻防を向かえているようだ。Tもまだウィリアムスと正式契約にいたっていないが、シーツ、ダーウィンともども契約締結に向かっているという報道はあった。他球団では、Hズレータ、Sリグス、ガトームソンらが移籍含みの交渉真っ最中だということだ。
外国人選手の場合は、プロ野球協約の縛りを受けないため、球団との契約が終われば、自動的に自由契約状態になる。球団側にしてみれば、予算内で手っ取り早くチーム補強をする有効な手段として外国人を考えているから、法外な金額を飲む訳にはいかない。一方、助っ人側は基本的に契約は代理人任せ。「とにかく一番条件の良いところと契約せよ」だの「契約期間優先」だの「最終的には今のチームに残りたい」だの、選手の希望を叶えるために必死だ。特に日本である程度活躍できた選手には、他球団からのアプローチもあって、この最終期限での契約締結は修羅場になる。
私は基本的に外国人選手というのが好き。わざわざ遠い異国までやってきて、「いっちょやったろう」てな感じでチャレンジして来るんだから立派なもんだ。昔なら、「しゃーない日本で一稼ぎ」なんていう感覚もあったろうが、今は日本側もそういう名のある人より、チャレンジ精神旺盛な「半端」な選手の方が当たるということが良くわかっているからね。
そして、見事に外国人が当たるか外れるかは、チームの成績に直結する。キャラクターによっては、ファンからも愛されて、チームにとって重要な存在になる。
だからこそ契約期間が終われば、お金次第でどこへでも…という現状がちょっと寂しいし、制度として球団側にやや不利と言える。ただ、元の状態が「半端」なだけに、ハズレの場合は、容赦なくカットという点で不利とばかりはいえないし、揉めないために「これは!」と確信した時点で、大型契約に出るなど球団側に工夫の余地もありそう。
制度改革といっても、現実的な決め手はない。プロ野球協約の支配下に入れられるわけはないし。
有効な制度改革があるとするならば、代わりならいくらでもあるという状況をつくること、すなわち外国人枠の拡大、または撤廃が一つ。MLBにおいて、日本人選手の実力が知れ渡るほど、一旗揚げに日本に来たがる選手は多くなっているので、踏み込めば機能はするだろう。選手会が反対するだろうが、反対の根拠がそろそろ時代にそぐわなくなっていると思う。
もう一つは選手年俸総額の規制だろうね。いわゆるぜいたく税を導入し、高額選手を獲れば獲るだけ、他球団に金を払わなきゃいけないという仕組み。これらが導入できれば、外国人問題もかなりスッキリするのだが、諸々のパワーバランスを考えると当面あり得なさそう。少なくとも、「巨人が弱いと…」発言が要人から出ている限りはないってこと。ということで、来たれNPB2へ(笑)。
コメント
> MLBにおいて、日本人選手の実力が知れ渡るほど、一旗揚げに日本に来たがる選手は多くなっているので・・・
それですよ、それ。
NPB2に書き込も?って思ってました!(笑)
あと、日本の野球文化って?ってとこですね。
ぜいたく税は反対というか、NPBに有効とは思えないすねぇ。
支配下登録枠も年俸も全部青天井ってのが良いんじゃないのかなぁと思います。
MLBに駆逐されない為には。
阪神がリグス狙ってるって噂もありましたね(笑)
お金次第ってのはちょっと殺伐としていてイヤですけど、そこはプロですからねぇ…
ただMLBもNPBほとんどの球団が経営成り立っていない状況で、現状はどうなのかと思いますね。
サラリーキャップだけではなく、ドラフトやFAも含めて一貫した改革が必要でしょうね。
…なんてエラそうなこと書いてみる^^;
to emaさま
特に最近、日本で野球を教わろうと考えている人が増えていると思います。日本で選手経験を積んで、指導者として大成している人がたくさんいますからね。
to ichikenさま
ふむ。戦力均衡は捨てちゃうんですね。それはすぐにでもやるべきという感覚?太刀打ちできないチームはどうするのかなど、もっといろいろ聞きたいのだけれど…。NPB2でも戦力均衡についての議題があるのでよかったら(こればっかですまんけどw)。
to トラキチさま
「サラリーキャップ」と「ぜいたく税」は似て非なるものだそうです。
その「経営成り立っていない」というのもなかなか「クセモノ」のような気がするんです。だって成り立ってないものが、どうしてそんなに長続きしてるのか理解できないから…。
日本からメジャーへ逆輸入で思い出されるのが
セシル・フィルダー選手ですね。
来日当初の扇風機ぶりに頭を抱え、本塁打王目前にして、
トホホな骨折があったり、その後のメジャー2冠王の勇姿を見て
嬉しいやら、阪神球団に呆れるやら・・・。
この時期、球団と外国人選手の間で虚々実々の
遣り取りが恒例行事になってますね。
ま、外国人選手にしてみれば、怪我すりゃ終わり、
稼げる内に稼いじゃえ!ってなもんでしょ。
有りもしない他球団に話を持出したり、メジャー復帰を
チラつかせたり。
一方、「帰る場所があるなら、どうぞお引取り下さい」と
「まぁ、そない言わんと何とか負かりまへんか」
との間で折り合いをつけたい球団。
外から見る分には面白いショーですけどね(笑)
to 西田辺さま
外国人にとって、球団にとってもお金以外の魅力ってのがないと、本当に「お金だけ」になっちゃいますね。タイガースの場合は、球場のファンというのが付加価値になっていて、「あそこでやりたい」というのがあったりして有利です。外国人の方もラミレスみたいに人気者になれば、お金のことだけじゃ切り捨てられないでしょうしね。