新庄に会って来た。東京ドームの外野席、特にファイターズ側は大混雑で、ずっと上の方にしか座れる場所がなかった。
時々「虎っぽい人」も見かけたが、ほんのわずか。東京のファイターズファン、熱いね!スタンド全体から発せられる新庄への愛に圧倒され、私は虎を主張する計画をとりやめた。
イニングの合間、新庄が守備位置に着こうと走ってくる時、通路を前に進んで、最前列で「しんじょー!しんじょー!」と叫びながら、ちびっ子たちと一緒に手を振った。新庄はいつものようにスタンドに手を振ったり、グラブをぱくぱくさせたりして応えてから、キャッチボールを始めた。他の選手に比べたら、相変わらず落ち着かない子どもっぽい仕草ばかりだったが、ずっとずっと大人になったなぁと思った。また新庄に会える機会があるかどうかはわからないが、とりあえず私の儀式は無事終了。あちこち移動しながら、心ゆくまで新庄だけを見て、もつれた試合展開のドームを後にした。
クラシカルなTファンには、他はどうでもGだけには負けちゃいけないと思っている人は多い。私もずっとそれでやってきた。
Tの長期低迷でそんな気持ちを忘れていたGファンが、近年「にわか」な形勢逆転を受けて、Tに負けるほどムカツクことはないと思っている人もいるんじゃないか。
精神的なライバル関係にあるにもかかわらず、両チームがペナントレースで激しく競り合うケースがなかなかない。S、T、Gが最後まで激しく競った92年(最後はSが優勝)以来、終盤まで両チームが優勝を賭けるような展開になっていない。なんにせよ、Tが弱すぎた(笑)。
星野&金本という「打倒G」に燃える青&赤い血を入れて、Tが強くなってきたら、皮肉なものでGがいまひとつ。ひょっとしたら今季は久々に熱い戦いになるかも知れない。ぜひともそうあって欲しい。
それはそうと、今年のセ・リーグ、去年と比べて「ちょっと不自然」に感じることがいくつかある。
まず日程。去年は交流戦前に、きれいに各チームが本拠と敵地で6試合ずつ対戦した。当たる順番も1周目、2周目と極めて自然だった。今年は、ここにきてようやくG?T戦。その前に、たとえばT?Dや、G?Sが二度あたっている。GにとってSは、去年唯一勝ち越した相手。TとDは優勝をあらそって五分の星だった。つまりこれはWBCでアメリカがやったアレだ。「主役」が早々に消えてもらっては困るというヤツだ。去年中盤以降、TはG戦になるとものすごい勢いを見せた。7時の放送開始ですでに5?0とか、7?0なんていう試合が多かった。今年開幕直後にこれをやられてはかなわんという思いがあったのではないか。
こういう日程が組まれるというのを見ても、これが各球団フロントの総意だろうと想像できて困惑する。G戦全国放送の削減が現実になって来た今、延命のためには、Gに勢いをつけてもらわなくては…と連中は考えたのだ。
そして試合時間が短いのも「ちょっと不自然」レベル。このことは基本的に歓迎はしている。審判がストライクゾーンを広く取り、投手が投球間隔を短くしているのは良いこと。そうなんだけど、今までさんざお題目ばかりで出来なかったことが、いざ「TVなくなっちゃうよ!」って時になって、急にできちゃったりすると、不自然というか、なんというかこう…「ビジネス臭」が立ちこめるのだ。
そういうことは別にして、そろそろGには快進撃して欲しいという、「球界世論」が起きるのは不思議じゃない。ただ、誰が考えてるのかは知らないが、こういう不自然な力をかけると、せっかくの自然発生的世論も吹っ飛ぶということがある。
なんにしたって、現場レベルはどんな世論にも配慮無用。「ふざけるな!」と熱い戦いをするだけだ。ヤツらの思い通りになることは愚だ。
D戦サヨナラ負けから二晩。どうしようもないムカムカが、闘志に変わってきたぞ。
Gが強い?独走態勢に入った?上等上等。00年代の覇者タイガースと戦ってから「強者」を名乗ってもらおうじゃないか。
おう、野郎ども!ジャイアンツだけには絶対に負けるんじゃねえぞ!今こそ力を見せてやれっ!
コメント
>クラシカルなTファンには、他はどうでもGだけには負けちゃいけないと思っている人は多い。
そうなんですよねー
最下位でもいいから、読売に全勝したら、優勝以上の喜び…
いかん、いかん。
WBCで改心したのだ。
打倒読売とかせこい事じゃなくて、目標はあくまで連覇。
そのために、とりあえず今日から3連勝!
結局、勝つのだ(笑)
去年あたりは、弱いジャイアンツとの試合なんて、5球団のなかで一番ツマラン…と言ってました。言ってましたけれど、でもやっぱり負けると3倍くらい(当社比)悔しいんだなぁ。
今年はどうやら「相手として不足なし」の様子。現在のところ、負かさなければ優勝はないらしい(笑)相手。ならば万に一つだって、負けることは許さねぇぞと。久方ぶりに、対ジャイアンツ戦っつうことで血が騒ぎます。
っつうことで、ちょいとドームに行ってきますね。
昨夜は延長になったと聞いてtoraoさんの帰路を心配してしまいました。途中で退出されたのですね。ほっ。笑。
いや、ほっとしている場合ではありませぬ。もう、テレビ、ラジオでの報道はかなりの歓迎モードですね。一応、昨年のセの覇者「阪神がやってくる」と言ってくれてますのでいいです。
そういや、昨年のキヨVS球児から一年です。今年はどんな対決があるのでしょうか。投手対決かな。
70年代を知ってる者からすれば 今年の展開は、胸がワクワクします。(あっ!一匹じゃまもんがおった。ムカァ? 笑)
つい数年前には、隠れ阪神ファンと言う言葉があったけど、今、私の周りには、復活ジャイアンツファンが雨後の竹の子状態でやんす。
今日からの3連戦は、こちらも盛り上がりそうです。
92年といえば、わたしが阪神百貨店に初めて連れて行ってもらった年です。新庄、亀山のグッズをいっぱい買い込んで、優勝したとし以来そのままだった球団旗を新調しました。
去年まではジャイアンツ戦は勝つのが当たり前だと思っていたので楽にみられましたが、今年はそうもいかない。。。のかな?
でも、今日は連敗を止めてくれると信じています。
ん?、燃えてきたねぇ。
やや沈滞気味のチームのムードを一変させるには
丁度良いタイミングと思っておきましょう。
むさ苦しいビジネス臭や、思惑を木っ端微塵に打ち砕く
3連戦にして欲しいですね。
巨人?阪神戦はいいぞー、楽しいぞー!
野球を知って間もない子供たちに、是非とも教えてあげたい。ここ数年の両者の対決は、その醍醐味に欠けていましたから。
今年はきっと楽しいぞー!
(そして、ちょっとだけタイガースのほうが多く勝つぞー!)
G打線も落ち目だし、左には弱そうだし、
今日は井川がピシャリと抑えてくれるでしょう。
今季もGを『ビタミン剤』にするためには、最初が肝心。「3連勝の道も初戦勝利から」だ。
Gが去年とは別のチームであることは、知らん振りして、グッドな相性の持続を狙いたい。
でも原監督は「今季は違うんだ」ということを、
ハッキリ示すために、何か仕掛けてきそうな嫌?な予感もしたりする。
井川!強い気持ちで、ホンマに頼むよ!
行け!井川!行け!金本!
to grayghostさま
すっかり特別なチームではなくなってしまいましたが、首位快走となれば、それはそれだけで特別なチーム。激情のほとばしりが見たいですね。
to はみさま
特に日テレの中継で負けると、約4倍(消費者生活センター調べ)ムカツク(笑)。
気合注入たのんます。
to メルさま
ご心配いたみいります(笑)。ちなみにバファローズファンも熱かったです。投手交代の時にグラブを頭にのせてたたずんでいるツヨシ君は相変わらず可愛かった(笑)。
まあ、この際マスコミの煽りは関係なく、お前らに負けるわけにはいかん!てとこを見せてもらいましょう。
to でんまんさま
そうそう、とにかく盛り上がって行きましょう。接戦接戦また接戦、これですよ!我がチームの強さを、接戦でイヤと言うほど…はっ!(笑)
to 佳珠さま
92年当時は、まだCSなんてものもなく(ウチになかっただけかな?w)、毎日ラジオにかじりついてたのを思い出しますよ。
たしかに去年のGはフヌケ(失礼。って謝るような人は読んでないかw)でしたが、今年はどうやら違うみたいですよ。
to 西田辺さま
まだ寒いってのもあって、どうにもオイルが回ってない感じでしたからね。ぬくいドームで暴れてもらいましょう。
to いわほーさま
子供達にはちゃんと歴史からおしえてやらないけませんね。それでも目の前の戦いがまったく白熱しないんじゃ理解してもらえない。がんばれよ、両軍!
to ばかぼん父さま
そんな勝率8割で行かれた日にゃ、濱中が70HR打つっちゅねん(笑)。
今季は違う原ジャイアンツ、上等!そんなもんに負けられるか!こっちは、「テコでも動かぬ岡田タイガース」じゃい!(笑)
そもそも・・・ストライクゾーンって
何のためにあるの?
ピッチャーのコントロールの腕試し?的なものだと思ってたけど・・・
それを広げたり縮めたりして試合時間をどうこうするのはなんだか、スポーツとして本末転倒な気がする。
さあて、今日はどうなるかな?。
最近、ものすご?く冷静なのね。
負けても勝っても。
やっぱ、楽しそうにプレイしてもらわないと、
こっちのハートにも火がつきません。
楽しそうっていっても、別にニヤニヤしろって
訳じゃないけど、あのベンチのくら?い
ムード見ると、負けてもしゃあないか・・・
と思わされますです、はい。
to ちょびうささま
>そもそも・・・ストライクゾーンって
何のためにあるの?
これは、斬新な視点だよなぁ。
ちゃんと答えられないけど、野球の原型であり、実は野球より遙かに競技人口の多い(サッカーについで世界2位といわれる)クリケットでは、実際に的があるのだ。
http://www.jca-cricket.ne.jp/01/12.php
野球の場合は、歴史的に広くなったり狭くなったり、上に行ったり、下に行ったり、内に行ったり、外に行ったり、日本ではこうだったり、アメリカではこうだったり、中南米はこうだったりしながら今に至っています。それぞれに「この方がやってて面白くない?」「こうした方が見ていて面白いだろ?」という基準で変わってきたんですね。で、今はあまりにも打者有利になって、試合が長すぎて中継枠に収まらないってんでストライクゾーンを広くしようとしてるみたい。それでもまだ国際レベルから見ると全然狭いんだけど。
それと、死球禍をなくすためには、アメリカ並みにストライクゾーンを外にずらすべきだ!という提言が、りさ・ふぇるなんですさんのところで出されています。とても建設的な議論です。
http://blog.goo.ne.jp/risa-ferunandesu/e/713652f6c27d4429e59ed3cb0b0dcf7c
野球は誰のためのもの?野球の楽しさって何?そういうテーマとストライクゾーンはいつも連動してるんですね。
ありゃ?いつのまに(^^;)
もう、toraoさんったら?いらしてたんなら声くらいかけてってよ?(はあと)
でもこんなことうちらレベルで言い合う話じゃなくて、とっくに議論されていていい話なんですが、一度もなかったんでしょうか?
そういえば「新ストライクゾーン」ってありましたね、古い話だけど。アレどうなったんでしょうね。
to りさ・ふぇるなんですさま
いや、この件は、陰で名前を出すのが礼儀なのかなぁ…と思って(ちょっとブラックw)。
なんかいっつも思いつきで、いっつもグズグズなんですよ。新ゾーンでしょ、低めとるって言って、高めとるって言って、どうせ今度は二段のアレも…(笑)。
アメフトや相撲でリプレイ判定を導入したり、バスケで3点シュートや攻撃の時間制限を短くしたり、サッカーでもオフサイド、アドバンテージ、シミュレーションなんていう概念を導入したり…見るもの、やるもののために競技のグラウンドデザインを変えていくのは当たり前なんです。もうちょっとポリシー持ってやって欲しいんですよ、本当に。
小生思うんですが、
みんなこれから、3年前に阪神ファンになったことにしたら、、、と。
昔のことを知っている虎ファンが、余りにも弱気過ぎるんで。
4月始まったばかりやのに、ちょっと負けただけで、アタフタ、オロオロ、、、。
まあ、これがホンマモンの阪神ファンやけど。
今シーズンぐらい、大船に乗ったつもりでいけへんか?!!!
過去3年で、2回も優勝したんやから!!!
to 酔虎伝さま
あれ?何かご不満でも?(笑)
どこのファンだって、サッカーのファンだって、勝てば大喜び、負ければアホンダラ!もうダメかも…そんなもんでしょう。
もちろん「おろおろすんな!みっともない」とハッパをかけるのも楽しみ方の一つだとは思います(笑)。
まぁ、他人のことはどうだって良いじゃないですか(笑)。
まあ、その通りですね。
ただ、小生は、普通にやって優勝できるんや、と思っていたいです。
to 酔虎伝さま
OKです。確かに、自然とそのように思える人がたくさんになった時、優勝できるんだと思います。
試合を面白くするためのストライクゾーンの変更なら分かるけども、時間短縮のための変更って、普通の素人の私からしたらやっぱり変ですね。
それなら最初っから試合時間を決めて、時間が来た時点で勝ってるチームが勝ち、にすりゃいいじゃん、と思ってしまいます。
いい方向に変わっていくルールはいいけれども、その場しのぎで次から次へと変わっていくのは、どうも納得がいきませんね。
ドラフトにしてもそうだけど。
そもそも、最初になぜそのルールになったのか、
そして今後どうしていきたいのか、明確にならなければ、いろんなルール変更には納得がいかないです・・・・
ちなみにそれはF1でも思うんだけど(笑)
to ちょびうささま
そうそう。まさにF1の「フェラーリ憎し」と同じくらい不純な「テレビ向け」ストライクゾーンなんです。
でもそれはそれとして、私はゾーンを広げることで野球が面白くなるという意見を持っています。これは私の個人的意見ですので、ちょびうささんの意見が反対でも全然OKです。
日本のプロ野球ほどゾーンが狭くなってしまった野球はないと思うんです(これは多分、日本の投手があまりにも優秀だったため、多少王さんや長嶋さんに有利になるようw長い時間をかけて少しずつ狭くなっていったような気がします)。例えば高校野球のストライクゾーンてかなり広いですよね。試合時間もだいたい2時間くらいが平均的でしょうか。それでも緊迫した試合は、時間の短さなんて関係なく面白い。それはプロ野球でも同じことで、この日の井川対上原は(延長になって長くなりましたが)、9時前に決着がつきそうなペースでしたが、とても良い試合でした。ゾーンを広げることで、少し投手優位にバランスをずらし、四球を減らし、結果的に好投手と好打者の好勝負が増えると期待しています。