堂々エースの投球
以前に、私が監督なら摩擦熱を生じさせるために「開幕投手藤浪で」と書いたが、すでに完全に考えを改めている。まだ藤浪は「メッセンジャーに勝ちたい」という気持ちを持っていなさそう。そう言えるだけの技術的な裏付けも自信もまだないから、自分がエースだと宣言できる立場にない。これは首脳陣の持って行き方にもよると思うので、来季以後の楽しみとしたい。
逆に、メッセンジャーの方は「オレがエースを担う」という自信と気迫がものすごい。出している結果も格違い。いくら戦略だと言っても現実をねじ曲げることはできない。
メッセ 開幕投手指名に“御礼”快投「“君に任せた”と…」(スポニチ)
「“オフにトレーニングしてきてくれてありがとう。開幕は君に任せた”と言ってもらった。一つの目標だったし、オフもそのことだけを意識してやってきた。うれしいし、誇りに思う。恥じないように頑張るだけだね」
金本監督とメッセンジャーの関係性、心を掴んでいる様子がうかがえる。前にテレビのインタビューで「胸にGCマーク(ガイジン・キャプテン)をつけようか」と言って笑っていたが、いい先輩として6人の外国人選手を束ねていくだろう。
エースの女房
中田にカーブを本塁打され1失点。しかし5回投げて打たれたヒットはそれだけ。5回に四球を2つ出し、長い回の投球に課題は残したが、1球1球に意図が込められた素晴らしい内容だった。
岡崎はそのエースメッセンジャーからリードを褒められ、指名をとりつけた模様だ。解説の西山氏から頭の準備不足を指摘された岡の二盗(5回)など、不足している部分もあるが、場慣れによる改善が見込める。
エースからの信任により、どの程度の割合かは別にして開幕時点での「主戦の座」を確実にした。
焦点は残り1名または2名のベンチ入り捕手の人選に移る。矢野コーチの考えやいかに。梅野は長くコンビを組む岩田と、自主トレで門を叩いた能見からの指名が頼みだが、両投手が首脳陣に捕手を指名できる立場かどうか、言ったとして聞き入れられるかは微妙。むしろ藤川が小宮山を指定しているっぽいがどうだろう。
リリーフ陣は枠オーバー
捕手にはこの日、初の一軍合流した鶴岡もいる。洞察力には一日の長があり、肝心な所で仕事ができることはこの日のリリーバーたちのリードでも示した。
その救援投手陣。マテオは走者を出して、少々バタついた。珍しく制球が乱れてボール先行、記録は岡崎の捕逸だが、これまで見せたことのない高投もあった。しかし最後は中田にボール球を振らせるなど、落ち着きを取り戻して1回を抑えた。いい練習になった。
鶴、歳内、二神は3人で打者9人をピシャリ。いずれ劣らぬ素晴らしい内容で、意地の張り合いとなった。誰かは落とさないといけないのだが、まだ決められない。
オープン戦初の完封負けだが
攻撃は6安打に封じられて無得点負け。鳥谷、ゴメス、福留、ヘイグという主軸が本格的調整期に入ったこともあり、ホットすぎる競争から熱が奪われた格好だ。まあこうなる。必要なこと。
これが来週になっても続くようなら、ここまで熱したエネルギーをムダにしないよう金本監督が手を打つだろう。
攻守のバランサーとして「2番センター大和」が欲しいという首脳陣の意図が感じられた。従来からあるオーソドックスな形ではあるが、大和の「変革」がなければ金本阪神にならない。残念ながらこの日の大和のパフォーマンスからは変革のへの字も感じられなかった。しかし場慣れによって成功確率は高まる。変革すべきことを意識させた上で、経験を積ませることは、いままでの「2番大和」とは同じようで異質なものになるはずだ。
作戦が実らず1点が取れなかったが、相変わらず盗塁の仕掛け、エンドラン、さらにはバスターなど、時期に応じてやるべきことをやっているのは良い。
そして「打っている人を落とすのは失礼」「打ち続ければね」という金本監督発言に発奮するかのように髙山、横田、北條がしっかりヒットを打つ。トーナメントを勝ち進む最中に成長する高校生のように、彼らも一軍レベルの力を醸成しているように見える。
コメント
タコ焼き(完封)負けでしたが、横田の盗塁や大和の最初のバント失敗→ゲッツーを取り返すエンドランでの進塁打など「前のめりタコ焼き」なので、この時期のゲームとしては手応えのある負けでした。
しかし、止まらんなぁ若虎 高山、横田、北條、こと北條に関しては、鳥谷も最初は余裕こいてたと思いますが「これは少しヤバイぞ」に変化して来たかな?!
かつてのライオンズは「松井稼頭央が抜けた大きな穴に中島がスッポリおさまった」、もし鳥谷が故障でもしたらそんな状況で北條が穴埋めできる(勿論総合力ではまだまだ鳥谷には遠く及ばないが)ぐらいの存在感を見せています。
野手では、監督が「アイツは信用できん」とリップサービスする西岡が実際はほぼスタメンを手中にし内野の陣容は決まりつつありますが、ヘイグのスローイングが不安定で怖いです。
守備で無駄なランナーを出すなら3割もしくは20本は打ってもらわないと……。でなければ今成を使ったほうが投手も安心して投げられるのではないでしょうか?!
投手陣では、メッセンジャーが開幕投手を完全に手中に収めました。
中田に一発を食らいましたが、あの低めのボールをレフト甲子園サービスゾーンに入れられては仕方ない。あとは緩急を活かしたほぼ完璧な投球でした。
マテオをはじめ、リリーフ投手も安定しており、toraoさんも仰るよう「枠オーバー」正直落とす投手に困るぐらい嬉しい悩みです。
マテオに関しては同一リーグとのオープン戦では「隠し」に入った方がいいかも知れません。
捕手だけは鶴岡も上がった事で全く展望が分かりません。先発投手を登録するまでは3人体制で行くとは思いますがそれ以後は???
余談ですが鹿児島出身野手三人が同時スタメン入りはオープン戦を含めてもタイガース史上初(←しつこい?)それだけでも個人的には満腹でした(いつもスミマセン)。
岡崎は開幕スタメンを勝ち取ったと見て良いのでは無いでしょうか?鶴岡は勿論1軍だと思うので、残り1枠があるとすれば(捕手2人制となのか3人制なのか分からない)小宮山と梅野で勝負となりますが、首脳陣の好みの傾向、球児の指名となるとおそらく小宮山かなぁとは思います。梅野、江越と推しの若虎が2人も2軍とは何とも残念な開幕からですがね…
高山横田どちらもスタメンで使いたいが、そうなると外野手が全員左打ち、高山レフト横田センターの布陣はちょっと怖い…という考えから、レフト高山、センター大和が開幕スタメン濃厚ですかね。福留の休養日にはライトは横田でしょうか。守備で一芸に秀でてるのはやっぱり強みですね。
セカンド開幕スタメンも西岡でほぼ決定でしょう。打撃が売りの上本もオープン戦打率1割台では勝負になりませんね。守備固めも出来ない選手なので、代走・代打での起用が現実的でしょうか。
サードですが、引っ張って来た助っ人をとりあえずは使うでしょう。金本監督も助っ人は開幕しないと分からんと言ってます。開幕して調子が上がらないようならすぐに今成ですかね。
北條のアピールも目まぐるしいですよね!
本職はショートなんですが、鳥谷のフルイニングを継続させる方針ならセカンド守備固めや、サードの練習をさせとくことで彼の可能性が更に広がると思いますね。現役時の井端の様に内野全部守れたらもっと出場機会は増えると思います。
監督からメッセンジャーへ贈られた言葉、読んでいるだけでも胸が熱くなりました。厳しい発言もありますが、選手の努力・挙げた成果に対してはきちんと評価して声をかける。また、選手によっては西岡のように常にプレッシャーを与え続けるなど、選手ごとに上手く関わっている様子は星野さんを彷彿とさせ、期待が高まります。
捕手に関して、落とせる選手がいない状況ではありますが、ベテランの鶴岡がベンチにいるのといないのとでは安心感が段違いでしょう。特に新任の監督・コーチが多いということもあり、鶴岡を置いておきたいという気持ちはあるのではないかと思います。しかし、他の選手が結果を出しているだけに難しいですね。これから開幕に向けてどのような布陣になっていくのか注目です。
外野では高山、横田も頑張っていますが、教育リーグでは緒方が2打数2安打2四球2盗塁1打点と大活躍、江越もまだまだ開幕を諦めてはいないようです。スポーツ紙では開幕センター大和濃厚と書かれていましたが、首脳陣の中ではまだまだ決まっていないと思いたいですね。
昨日は現地観戦でした。
メッセンジャー、開幕に向けて良い仕上がりでした。
昨日、岡崎とのコンビで臨んだと言うことは、ほぼ開幕はこのバッテリーでしょうね。
来週のオリックス戦で仕上げかな?
>藤浪
なんのなんの、インタビューなんかで
「メッセに対して劣っているところがあるとは思わない」
「開幕に拘りはない。優勝に比べたら大した問題じゃない」
と淡々と語ってました。
彼にしてみれば、「そこじゃないんだよ」と言わんばかりのプライドなのでしょう。
高山・横田・北條はイキイキと野球してますね。
結果も出ているし、もうそろそろ開幕に向けて首脳陣も決断するでしょう。
野手陣もそうですが、先発・中継ぎ含めて投手陣の生き残りも激しい。
鶴・歳内が状態良いし、ここに島本も食い込んで来た。
さて、今年のタイガースのスタートの形や如何に。
藤浪って初めは優等生然としているばかりでしたが、最近はものの言い方が面白くなってきました。
特徴は、「自信がない時は強気に言う」「自信がある時はネガティブ要素に配慮」みたいですよ(笑)。
弱みを指摘されると、100%否定します。
でもそれってすごくいいことですよね。勝者の理論にかなっていると思います。
負けている時にはそれを踏まえて闘志を燃やし、勝っていてもおごらないっていう心得ですから。
日ハム戦をテレビ観戦中です。藤川が5回ノーヒットでしたが、圧倒的球威で抑えた訳ではありません。梅ちゃんがチーム2本目で出塁、俊介がエラーでチャンス拡大も西岡併殺。たった今、北条がタイムリー!先制打!ヘイグ連打!代走今成。ゴメス初球レフト線ツーベース、代走良太。福留右中間2点ツーベースで4連打、横田全力疾走内野安打5連打で2死1,3塁。上ぽんショートゴロ、6回終了で4-0。滅多に見ないテレビを視聴しましたので、実況放送させていただきました。(^O^)
得点は7回でした。
やっぱり6裏でした。
来週の関東遠征に誰を連れて行くかである程度の開幕メンバーは決まると思います。泣いても笑ってもオープン戦は残り6試合。みんな頑張れ!
捕手争いですが、私も岡崎リードと思ってましたが、今日の試合で梅野が結果を残したので、岡崎に並んだと思います。
小宮山は半歩後退かな?梅野は過去にメッセともコンビを組み誉められてました。アドバンテージは梅野にあるような気がしてきましたが如何でしょう?
なかっち様。僕もそう思います。小宮山はキャッチングが悪く、出てる試合に1回はポロッとするので勝負所では危険な感じを拭えないですよね。岩田、能見というアドバンテージもあるので、今日の藤川とも結果が出たので、梅野がありそうな気がします。
虎轍様コメントありがとうございます。
まだまだ捕手争いはわかりません。岡崎がめちゃくちゃアピールしてるのもよくわかってます。梅野が過去に少し腐りかかってる印象を受けたのも事実です。しかし、ここ最近の梅野を見ていると結果も出だして少し余裕が出てきたような気がしてます。(実際は必死なんでしょうが)最終的には1軍経験、つまり場数が物を言うと思います。タイガースの将来の為にも梅野に出てほしいですね。