これしかない この上ない勝利

8回裏二死、もし3番福留が出塁したら、3三振のロサリオに代打伊藤隼太を出すつもりだったという。
ロサリオが期待通りに打てていないのは現実として、それは次のうちのどちらによることなのか。慣れるのに時間がかかるバッターなのか、それとも経験を積んだりコツを教えたりして時間をかけても日本の野球に対応できないバッターなのか。
前者ならば、当面のあいだ打順を7番にしてやればいい。相手バッテリーはより「くさい所」での「半分勝負」を徹底してくるし、ロサリオも四球を選びやすくなる。球の見極めが向上しやすくなり、早い「慣れ」につながる。一発狙いでOKの打席が増えて、相手投手はだからこそ失投しやすくなる。
後者ならばなおのこと4番に置く意味はないし、スタメンで出す必要もない。

将来(ごく近い将来を含む)どうしたいのか、だから今どうしているのか。それがあやふやだと感じることが多い。伊藤隼太の使いどころもそうだし、鳥谷の起用法もそうだ。そういうことが多くなることを、「場当たり的采配」「信念のない(弱い)野球」という。
金本知憲という人物は場当たり的に生きてきた人でも、信念のない人でもない。そんなことは誰もが知っている。ただ「優れた監督」の行動パターンを踏襲しているとは言えない。いい監督はコーチングスタッフの力、とくに「将来を想像する力」を結集し、それをフル活用する。そのための土壌を作る能力に秀でている。目指す将来に向かって、先回りして障害を取り除き、道を作っていく。あと一歩だけにもどかしく見える。

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完投負けの読売、菅野は敵ながら天晴。ラッキーにも勝てたけれどアレはすげえや。すげえからこそ、心の中で叫ぶ「ざまあ」が最高に気持ちいいのだ(笑)。
それにしても、これしか勝ちようがないという試合をそのとおりにやった。あえて言えば6回ウラ、先頭糸原三塁打の無死三塁打者福留で「積極的仕掛け」がなかったところはぬかった。単発のラッキーパンチでしか点が取れないようなピッチャーだとわかっているのだから、三塁打のあとは「ゴロゴー決めごと」でよかった。ロサリオの三振率が高いとわかっているのだからなおのことだ。

そこはやりようがあったけれど、でもまあコトの本質ではない。とにかくこの試合はラッキーパンチで1点取って、相手を抑えてそれを守り抜く試合だった。糸井はどう打ったかわからないと繰り返したが、偶然打てたというのはおそらく正直なところだろう。もちろん偶然が起きるにはそれだけの理由はあるにせよ。

岩貞がよく投げた。しかしそんなにすごい球を投げていたようには見えなかった。全体的な制球力がよかったという感じでもない。ただ大事な場面でいい球を投げた。
野手であれば「球際に強い」とか「チャンスに強い」と評価されるのと同じように、「この球」という重要な局面で魂のこもった球が行っていた。
なぜそうなるか。集中力と言ってしまえばそれだけだが、なぜ集中できたのだろう。球際での集中とは、嫌なことが起きる想像を遮断し、いいことが起きるイメージに乗っかっていくこと。梅野が岩貞をそのゾーンに導いた。
「リード=配球」のみにあらず。バッテリー会心の試合だった。

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7 コメント

  1. 虎ジジィ
    Posted 2018年5月26日 at 10:11 | Permalink

    ホント「これしかない」手本のような勝利でした。

    菅野が打席で三振した時の悔しそうな顔「ざまあ」ww!

    そして「甲子園で読売のエース相手に1-0で勝つ」これ以上の快感はないですね!

    それにしても糸井は良く仕留めてくれました。
    なんせ あそこまでパーフェクトに抑えられていたので、得点はおろか「ヒット打てるのか?」という状況の中、少し甘く入ったボールを浜風をもろともしない150号メモリアルアーチはさすがでした。

    6回にも糸原の三塁打で「無死三塁でクリーンアップ」の最高の場面がありましたが「ピンチでギアチェンジした菅野」を打つ事は難しく、好投手には「一本ポーン」で 守り勝つしかない事を思い知らされました。

    こちらの岩貞も良かった。
    相手の詰まった当たりがヒットになる不運がありながら、今 彼のできる最高のパフォーマンスでした。
    「秋山が好投したので…」そしてこのバトンが小野にも渡ると嬉しいです。

    最後はハラハラでしたが、代打で怖い阿部や亀井が出て来るところに野手層の厚さの差を感じました。

    一方 こちらはロサリオ問題、鳥谷問題いろいろありますが、我々には金本監督の賢明な判断を期待するしかありませんね。

  2. 虎轍
    Posted 2018年5月26日 at 10:39 | Permalink

    昨日は現地観戦でしたが、ええ試合を見せて貰いました。
    Gのエースに投げ勝った岩貞は腕もしっかり振れてたと思います。
    糸井のホームランもええ場面で出ましたね。
    福留がホームランを打って決まると思って観てましたが、糸井がライトスタンドに持ってくるとは、流石のスウィングやし、流石の肉体です(笑)
    欲を言えば糸原三塁打の後に得点をしたかったですが、そこはGのエースがギアチェンジをして踏ん張りやがった。
    秋山の力投に続いた岩貞ありがとう。
    Gのエースに勝てたんやから、今日、明日の投手にも勝てるやろ?
    気持ちを出して今日も勝ちに行け!
    ロサリオには働きやすい職場作りをお願いしたいです。

  3. いわほー さんのアバター いわほー
    Posted 2018年5月26日 at 11:01 | Permalink

    トロ(ロサリオの愛称)と聞いてトロサーモン(トロ左門)。
    なぜかシーズン前、右投右打のスラッガーの左門豊作と被った。
    トロに黒ぶち丸眼鏡掛けさせたらきっと似てるはず。
    まあ、トロと違って左門豊作は寡黙な選手ですが。
    一度試しに、菅野のようなコントロールのいい投手の時、ツーストライクまで一度もバットを振らないと決めて打席に入ったらどうだろう。
    きっとすぐにボール先行のカウントになって相手投手は戸惑うはず。
    そうなったら打者有利の立場が逆転するはずなのに、今の彼は常に追い込まれた状態。
    フォーム云々以前に野球脳トレが先かも。

  4. 西田辺
    Posted 2018年5月26日 at 11:12 | Permalink

    甲子園で菅野に黒星を付けたのは、4年ぶりだとか。
    どれだけ自分ちで好き勝手されてんねん(笑)
    とは言え、近年では最も攻略が難しい投手。
    球威・制球力・精神力どれを採っても球界トップ。
    そう言えば、2年前の東京ドームでも菅野相手に1-0で勝った
    時も岩貞先発でしたね。
    何気に菅野キラーか?
    糸井の150号アーチは逆風のライトスタンドに突き刺した。
    パワーも勿論だけど、風の下を潜らせる技ありの一発。
    本人はどんな球を打ったか分からない、と惚けているが、
    私は狙いすました一撃だと思ってます。
    toraoさんも書いてますが、6回の攻めには疑問が残ります。
    無死三塁でクリーンアップならば、普通なら各打者の技量に
    任せても良い所だけど、どうにも得点の匂いがしないなら
    セオリーも確率も捨て去る必要がある。
    簡単に三振しない福留には、インの強い球か外で泳がすか
    の配球が考えられる。
    それは福留も分かっているから、出来るだけ高いバウンドの
    ゴロを打ってくれる。
    だから、あそこはゴロゴーじゃなくてバットに当たった瞬間
    スタートを切る「当たりゴー」を仕掛けるべきだったと思う。
    8回裏、結局回らなかったけどロサリオに代打が用意された。
    実現せずに良かったと思った。
    実際、目の前でその光景をチーム全員が見ているから大差無いのですが。
    恐らくアレを見て、選手は気付いたでしょうね。
    「ウチの監督は誰一人として信頼してないんや」と。
    こんな外し方するなら、最初から使わなければ良い。
    選手の使い方が、一々選手を萎縮させる要素に満ちてるんですよ。
    その使い方が元で光を見せながらも沈んで行った若手もいます。
    一度冷たい視線を送った選手への冷酷さは、ちょっと度を越した
    ものを感じます。
    もう少し選手の使い方に配慮がないと、いずれチームが空中分解
    しますよ。
    厳しいのは結構だけど、愛情の見えない厳しさは指揮官と選手を
    引き離しますよ。
    今年のこの打線の機能しなさは、この事と決して無関係とは
    思えません。
    言葉はキツいですが、もう少し人の上に立つ者としてのあらゆる
    事を学んで欲しいです。
    これだけの選手がいながら勿体ない。

    • ぴゅあらっく
      Posted 2018年5月26日 at 14:45 | Permalink

      西田辺さん、こんにちは(* ^ー゜)ノ。
      2年前の東京ドームでの岩貞プロ初完封を現地で見ました。あの時は坂本のエラーで阪神が得点したので、菅野は自責点0で負け投手になりました(笑)。
      ロサリオへの代打の件ですが、あんな露骨なことやる位なら打順下げるかスタメン外せばいいんですよ。メンバー表に4番で入れるからには、最後まで任せるつもりで起用するということでしょう。
      鳥谷にしろロサリオにしろ伊藤隼太にしろ(笑)、選手の扱いが雑過ぎますわ。

      • 西田辺
        Posted 2018年5月26日 at 19:20 | Permalink

        ぴゅあらっくさん、毎度です。
        いくら選手は駒とは言え、血の通った人間です。
        必要以上の温情は要りませんが、最低限の愛情を持って起用してあげて欲しいんです。
        流れ作業の様に選手を起用しては、チームとして機能しません。

  5. なかっち
    Posted 2018年5月26日 at 11:16 | Permalink

    この試合に限らず今のタイガースが今勝つにはこれしかない!という勝ち方。本当によく勝ちました。

    決して勢いがつく勝ち方ではありませんが、とりあえず5割に戻しました。最低5割で交流戦を迎える為にも今日は絶対勝ちたい所。

    ロサリオは8番位に下げて気楽に打たせてみるのもありやと思います。じゃあ誰を4番に?となりますが、糸井に頑張ってもらうしかない。
    中谷を5番に、糸原を6番に。

    梅野を送りバント専門2番にしても良いと思います(笑)
    (但し植田が走った後)
    1死3塁の形が作れるようになれば今より得点力は上がるのかな?(2死3塁の形でもOK!)

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