「前半」終了して

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ここまで71試合が終了。オールスターを折り返しというが、実際はかなり試合数をこなしている。実数としてはここまでが前半だ。
苦しんだところも多かったが、案外実りも多かった。

いちおう勝ちパターンとして藤川→ドリスが固まった。これでチームがかなり落ち着く。その他中継ぎも安定感が出てきた。また少しずつ若いのを回転させていけば形はキープできそう。
先発ローテもメッセ、藤浪、岩貞、能見、岩崎と、5本は柱が立った。残り1と、序列を巡ってしっかり競争していけば、他球団に見劣りしないローテはできる。

攻撃の弱さが問題だが、実質まともに一軍で野球をするのは今年が初めてという選手たちに経験を与えているのだから、苦しいのは仕方ない。ただいつも言うように、「これをやっていたら勝てない」のではなく、「これをやらなきゃ勝てるようにならない」のだから、勝つための道程を進んでいることを理解しないといけない。

問題は、せっかく経験を積ませている選手たちだが、(1)そもそもレギュラーの器なのか、素質はあるのか、(2)伸ばすために必要なことをチームはやっているかだろう。
(1)については本人の考え方が大きい。諦めないタイプでさえあればいい。プロに入っている時点でどれだけの競争率を勝ち抜いてきたことか。素質がないなんてことはありえない。「あ、こんな高いレベルではオレはここまでだな」と思った者から止まっていくだけのこと。
(2)については、コーチやスタッフの実力というのも大きいし、監督の起用法、考え方次第のところもある。言ってみれば、こっちも考え方しだい。「この選手は面白いぞ」「こうしたらもっと良さそうだ」と感じるセンサーがあれば伸ばせるし、「まあこいつはこの程度か」と指導者が決めてしまえばそこまで。

選手にしてみれば、その「決めつけ」を受けてしまうとおしまいなので、なんとか「いえ、違います。できます」と、ハッタリをかましながら、ギリギリの綱渡りで、自分への好評価を演出していかなくてはいけない。

直球に詰まらせた打者には、全球団同じ攻めでやってくる。外角に大きく外れる大ボールを空振りした打者には、延々とその攻めをやってくる。すぐに「それは克服できる予定です」と示すことができれば、「あいつはまだしばらくアカンな」にならずに済む。
自分本来の打撃スタイルと、相手投手の攻め方への対応。この2つをバランスさせていくことが一軍打者として成長していくこと。

北條、原口は、そういう点で見るべきものがあったから継続して使われている。
まだしばらくはとっかえひっかえ、「落ち着かないオーダー」でいけばいい。今シーズンいっぱい、ずっとやっていてもいいと思う。次のショートのことも考えながらね。

コメント

  1. 西田辺 より:

    もう71試合?
    ほぼ半分ですね、早いなぁ。
    ええ、もう今年は「これからのタイガースを模索する年」でいいんです。
    まぁ、その過程でチームが星を落とす事が我慢ならん人もおられるでしょうが。
    高山がファーム遠征中の福岡で、掛布2軍監督に直接指導を受けたとか。
    毎日見てると分からない欠点や悪い癖も、離れてた目から見るとスパッとした
    解が見つかる時もある。
    この上下の連携はイイ!
    踏み出した時のステップの幅を矯正したとか。
    しかも3歩半!これは打者にとってすごく狭まった感じがするでしょうね。
    5月くらいから頭の位置が上下する癖が出てきたので、これが吉と出て欲しい。
    本来の意味から言うと、これがファームのあるべき姿なんでしょう。
    故障者や不調者の調整、若手の技術面・体力面の強化の場。
    決して日陰者を置く場所じゃないはず。
    今の立場に心が折れたものから脱落する、上を向いて励むものに光を当てる。
    そんな場で良いと思います。
    一部報道で、高卒ルーキー望月投手の一軍先発の可能性があるとか。
    今の自身の力を確かめるには一軍は最も適している。
    打たれても思い通りのピッチングが出来なくても、宿題とお土産を一杯もらって
    次に繋げれば無問題。
    チャンスは転がってないぞ!自分で掴め!

  2. とらかっぱ より:

    そうですよね。前半戦終了ですよね。
    首位と7.5ゲーム差の負け越し4つ。決して満足のいく成績でもないですが、将来投資として良しとせねばイカンのでしょうね。

    長年の懸案事項だった捕手問題は、原口の出現で梅野にも火が付き、勝ち残ればレギュラーに上り詰めそうな感じで、いい方向に向かってる。ただ、二人とも攻撃型の選手なので、対抗馬として守備型の坂本・小豆畑も出てきて欲しいですね。

    他のポジションの若手は、目標設定が低いのか、定めてさえいないのか、一軍に上がったそして試合に出たって時点の達成感を感じてるんですかね。この辺りが阪神の悪しき伝統っぽいところですが、一年後三年後五年後くらいまでの未来予想図を、自分自身で描き、そこに向かって精進できねば、数年で消えていく選手となってしまうでしょう。怪我やライバルの台頭、首脳陣・球団からの決めつけによって、その道を阻まれる事も多くあると思いますが、そこを超える事が出来た選手のみが、一流のプロ野球選手となれるのだと思います。

  3. 虎ジジィ より:

    投手に関しては、一年間フルに戦った経験者が多いので、心強いし若手の色んなタイプの投手もいるので楽しみもあります。

    心配なのは打撃陣。
    一応、高山・横田から始り、中谷・隼太まで試したい若手は一通り試したと思いますが、一軍定着しているのは高山と、toraoさんも名前を出している原口・北條ぐらい。
    最近上がって来た隼太と中谷は「試験中」であり、二軍では板山や緒方や江越が彼らとの交代を待ち構えています。
    これだけ多くの選手にチャンスを与えて(種まきの時期)借金4はそんなに悲観するような数字では無いと思います。

    あとは、一軍をフルに戦った経験者=鳥谷・福留・ゴメス・西岡をいかに上手く休ませながら使うか!?そこは監督の腕の見せどころでしょう。
    正直、疲れは打つ方より守備力に顕著に出ます。
    打つ方が好調な故、スタメンを外せない福留ですが、最近は疲れからか「あれが福留先生?」と目を疑う程チャージが甘くチンタラ打球を追っているように見えます。
    鳥谷に関しても先日、西田辺様が厳しくご指摘してくれた通り。そのワンプレーでゲームが壊れてしまう場合もあります。
    まあ、西岡&ゴメスは「守備云々の選手ではない」ので打撃の状態次第で楽なポジションを守らせながら使って行けば良いとは思います。

    余談ですが、交流戦MVPを受賞したホークス城所選手を見て、中堅の俊介・大和・上本・柴田辺りには、まだ(バッテングを)諦めるなー!と言いたいです。
    努力を続けていれば、バッテングで何かを掴み急浮上↑する事がある事を、城所選手が証明してくれました。ガンバレ!

  4. こうさん  より:

    金本監督は農業を始めた一年生。スーパーマーケットで野菜を売った経験はある。店で決して抜かれることはない売上げの記録も作った。「野菜を売りながら、野菜を育てることに興味が湧いてきた。」

    「無農薬栽培に拘る」という目標を掲げアドバイザーに迎えたのは「伝説の畑職人」といわれた掛布さん。

    「土を1から作る」という覚悟で畑と向き合った二人。去年までの畑で売上げを確保しながら新しい畑も作った。「いつか新しい畑だけで野菜を作りたい。」という壮大な夢を見ながら。

    周りは言った。「無農薬栽培か?素人かよ。」「店で野菜を売ってりゃ安泰だったのに。」「掛布さんも、とんだ責任を負わされたもんだ。」……。二人は、そんな噂も何処吹く風。

    1年目の今年。まだ土を厳しくも愛でている状況。消費者は言った。「無農薬栽培の畑なんかヤメて人気がある野菜を、その畑でも作ってくれ!」と。二人は信念を曲げなかった。

    今、やっと土を理解した野菜たちが芽を出し始めてる。どんな人気のある野菜になるのか。野菜たちは自分が強く育つことだけを考えている。

    いつか「あの畑で育った野菜たちか❗」と笑顔で陳列台(スタメン表)を見る日が来る。きっと来る。

    • Akira28 より:

      こうさん 様、

      素晴らしいコメントありがとうございました。
      勇気と元気を頂きました。

      • こうさん  より:

        ありがとうございます。数ヵ月に1回、真面目なことを言う体質みたいですw。2軍が何をしてるか、はっきりと見える現状、いいですねぇ。

  5. トラ11 より:

    一二軍の金本掛布体制が上手くいっている現在の風通しの良さがこれからの若い選手を育てていっていることにとても楽しみを感じます。
    あれほど髙山横田の1・2番で足を使った野球ができていたのが機能しなくなった。
    けれど、山あり谷ありのこれからの選手。
    伊藤隼太、江越、中谷なども掛布塾で鍛えてもらい、良い時に上げ、調子を落とすとまた掛布塾で調整して徐々に一流選手に育って行くのでしょう。
    投手の若手も岩貞、岩崎と育ってきている。
    捕手も原口、岡崎、梅野が競って上手く育ってきているようですし、これからのタイガースに物凄く期待しています。
    育てながら勝って行くのは大変難しいことですが、たとえ負け越していっても、強いチームを作っていく過程として応援していきます。

  6. yalkeys より:

    toraoさんの分析で固有名詞で登場するのは原口と北条の2人でした。素人の私は、多くの若手選手を想像しながら拝読した次第です。昔、野村監督時代には、岡田2軍監督との対話は殆んど無かったと聞いています。今はK2のお二人の連携が機能しているらしく、いいことだと思います。会社に例えれば、トップと現場の関係、営業と生産ラインの関係が上手くいっていると言えます。まだ7.5差で半分残っている訳ですので、楽しみです。

  7. 虎轍 より:

    公式戦を半分消化しましたが、まだまだ逆襲する事が出来ると思うんですよねぇ…

    若手の積極登用や不振者があっての今の成績ですからね。

    選手個人もチーム全体でも、逆襲していける。

    信じてるよ。

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