髙山爆発満塁6打点

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2回、二死走者なしから今成、メッセンジャーの連打と上本の四球で二死満塁とすると北條が三遊間を抜くタイムリー安打で阪神が先制。4回も二死走者なしからメッセンジャー、上本の連打と北條の四球で二死満塁とし、髙山が右中間へ満塁本塁打。5-0となって、元気のないDeNAを引き離した。阪神はさらに6回にも先頭メッセンジャーの二塁打と上本・北條の四球で無死満塁とし、髙山が2番手ブロードウェイからライト線へ2点二塁打、福留も2点中前打で続き、9-0としてとどめを刺した。3連戦3連勝、前カードから4連勝で、3位とのゲーム差を0.5とした。

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対DeNA 19回戦 横浜

神 | 0 1 0 4 0 4 0 0 0 | 9
デ | 0 0 0 0 0 1 2 0 0 | 3

勝:メッセンジャー11勝8敗0S
敗:ペトリック3勝2敗0S
HR:高山満塁5号、ロペス ツーラン21号
阪神:メッセンジャー – 安藤 – 島本 – 秋山
DeNA:ペトリック – ブロードウェイ – 小杉 – 加賀

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1回表ウラ、両チームの先頭打者とも遊ゴロで1アウトだったが、すでに勢いの差は明らかだった。
1回表、とにかく「1番上本」のハマり方がすごい。ボール球に手を出さず、追い込まれてもファウルで球数を投げさせる。これをやられると投手はリズムに乗れず、当日の自分の調子を不安視するようになる。
この日は1安打2四球で2得点。5打席目、振り切った時に足がつったとのことで退いた。せっかくチームを乗せているのだから、残り怪我なく完走してほしい。

1回ウラ、1番桑原が2球目のカーブを打つ。タイミングを狂わされながらもセンター方向へ、おかしな回転がかかった不規則バウンドにショート北條はよく反応し、素速い一塁送球で俊足桑原をアウトにした。前日はまずい守備もあったが、この日は二遊間ゴロ処理のうまさ、併殺プレー時の素速い送球を見せた。
打っても上本と同じ1安打2四球2得点、そして先制の1打点。粘りとしぶとさは下半身が強くなった証拠。体のキレが出て一軍のスピードにも対応し、持ち前の長打も出ている。右打ちもバントも著しく上昇していて、相手にとっていやな2番打者になりつつある。

ヒットの数は阪神の13に対して、DeNAは11。それなのにこれだけ大差がついたのは、得た四球の数(阪神6、DeNA3)、チャンスでの勝負強さ、そして「投手の打撃」ということになる。メッセンジャーは二塁打を含む3打数3安打で2得点。すべてのヒットが得点に繋がった。
投球の方は取り立てて素晴らしいということもなく、毎回のようにピンチを背負ったが、DeNAの拙攻にも助けられて6回1失点、自らも参加した大量援護もあり、「平素の重労働」に報いて、早めに上がらせてもらえた。

福留が2安打2打点。いずれも投手の足元を鋭く抜くセンター前ヒット。こちらも大量リードで早々にお役御免となった。現在の打率が.326でセの3位。1位坂本(.338)、2位山田(.328)を追う展開だが、十分射程内だ。

いやあ、髙山。金本監督が率と本塁打を両立させる、将来の4番候補としてドラ1で獲得した黄金ルーキー。その目の確かさを褒めるしかない。
第1打席は警戒されて四球。第2打席は北條の先制タイムリーから続く二死満塁で、チェンジアップを3球続けられて、最後までタイミングが合わず、バットの先をかすめるような三ゴロに倒れ、悔しい思いをする。
迎えた4回の第3打席は、またも二死満塁。初球、自信を持って投げてきた外へのチェンジアップをジャストミート。右中間スタンド中段に運ぶプロ初の満塁ホームラン。準備と適応力、もちろん軌道の正しさとスイングスピードのなせるワザだ。
この試合はメッセンジャーの投球に安定感がなく、相手も3位争いで3連敗だけはできないと集中していた。二死走者なし、メッセのヒットから相手をガックリさせる一発、効いた。
さらに6回、今度は無死満塁となって投手が2番手ブロードウェイに代わったところ。初球をライト線に痛烈に弾き返し2点二塁打とした。これまでの髙山なら、「まず1ストライク」と手が出ないインハイの直球だった。少しずつ手が出るようになっていた。不細工な打ち方をした打席もいくつかあったが、前日ついに「ヒジ抜き」に成功しフェン直を打っていた。この日は上にこそ上がらなかったが、まさに「一度できたさかあがり」。どうせ来ると思っていたとばかりに体を逃がすこともなくヒジを抜いた。こうなるとインハイ打ちの本塁打も時間の問題だろう。
ということで、一つやられたあと、二つやりかえして2安打1四球2得点の6打点。ついこないだまでチャンスで代打を出されていた打者なのだが、もう今や誰もそんなことは望まない。失敗の中で対応方法を学んでいくことができる。やられることで強くなっていく打者。楽しみすぎる。

今季の残り、来季を見据えながら、1週間単位で大きく勝ち越していけるという形を模索してほしい。基本的なレギュラーメンバーは固めつつも、故障を避ける意味でどう福留を温存するか、上本をオーバーヒートさせないか、捕手の回し方、守備固めの使い方……1試合単位で振り回されない訓練をしていきたい。今季は、まずクライマックスに出ても恥ずかしくないくらいのゲーム差に持って行こう。それでクラシリで、2位に勝って終わろう。それがいいそれがいい。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    「1番 上本のハマり」。
    初っ端に出てきた打者が「打席で踊るように動く」事で相手投手が面食らう効果もあるのかも?!
    素人考えだと、打席であんなに動くとボール見難いやろ?と思いますが、打つ直前にピタッと止まっているので問題無いのかな?、まあ少年野球の子供達は真似しないようにねww

    それはさておき、とにかく昨夜は高山のゲーム!
    「高山、怒りのグラスラ」に酔いしれました。
    普段あまり感情を表に出さない高山が2回、北條タイムリー後の満塁の場面でのビミョーなジャッジに激しく抗議しているように見えました。
    おそらく高山本人はあのジャッジに納得していないし、抗議もしてくれない金本監督に苛立ちもあったかも知れません。
    その悔しさを次の打席で「満塁HR」という最高のカタチでリベンジする辺りが、やはりタダモノではない。
    その後のダメ押し打も含め高山、本当に素晴らしい打者です。痺れました!

    メッセンジャーは打たれながら要所を抑えるピッチングもさることながら、打撃の方でも猛打賞は凄い!
    この打撃が得点に絡み、自分を援護するカタチになりました。
    投手は投げるだけが仕事ではない、バントも含めた打撃やフィールディングも自分を助けます。
    若い投手もメッセを手本にすべき、ナイス猛虎魂!

    さあ、CS圏内まであと0.5差。
    もしAクラス入りし、東京ドームでのCS戦が決定したら、どんな手を使ってでも観戦に行きます。
    元気のないヤクルトを飲み干して、一気にベイを抜き去って欲しいところ。

  2. サヨナラ3ラン より:

    北條は少し前までは夏場になると体重が
    落ちてバテる傾向が顕著だったので
    初めての夏、それもロード続きと言うことで
    個人的には不安視していたけど杞憂だったみたい。
    技術的なものだけでなく一年を通して働ける体調管理もプロ
    選手として重要な要素。
    北條に限らず原口、高山、中谷、坂本
    この夏 良い経験をしている。
    来年、この経験が生きると思う。

  3. ガク より:

    メッセはいつぞやの無気力打席がうそのよう。
    唯一の猛打賞でした!(^^)!
    先日西田辺さんが仰ってましたが原口の元気のなさが心配です。
    せっかく起爆剤として機能している上本の足も大事に至りませんように。
    今日から久々の本拠地ですが昨日7打点のバレンティンに要注意です。捕手も後頭部要注意です。
    まだ甲子園で借金5つあるので早急に完済できますよう。

  4. 虎轍 より:

    案の定って言うか、DeNA戦を3タテ完遂出来て良かったと思いますね(笑)

    無死三塁でも得点を与え無いメッセンジャーに感服です。

    高山にも感服です(笑)

    ホンマに高山をドラ1で穫れたのが、今季の一番の収穫でしたね。

    金本監督の選手を見る目に恐れ入りました(笑)

    ドラフトで穫れた選手がちゃんと活躍してますからね(笑)

    さぁ今日も勝ってヤクルトを3タテやぁ〜!

  5. とらかっぱ より:

    高山祭りは楽しかったですねぇ。

    一試合の内、3打席を満塁で迎える辺りは、持ってる人って思えます。まあ、それでも決めれなければ、意味がない所を、1回目の失敗に発奮しグラスラ&肘抜きインハイ打ちに繋げ、持ってても活かせない人にならない所は、並外れたものを感じさせます。新人王を踏み台に、球界を代表する選手へと育ってください。私はそれを、しっかり見届けますので。

    その満塁を演出したメッセ猛打賞は、凄すぎて笑いが出ました。打ったメッセも良いんだけれど、打たれたペトリックってどないやんねんって(笑)こんなDeNA相手なら100回戦っても負けへんわ!って、思うと同時に、6~7月のタイガースも相手から見たら、おんなじ様に思われてたんかなぁ、と逆に回顧させられました。もう、あの時期のタイガースに戻ったらあきまへんで。

    今までは、弱きを挫き強きを助けたタイガースですが、ラスト1ヶ月は総無双の戦いを期待してるよ(あの姉妹風に)

  6. ken3953 より:

    高山持ってますねえ。運も実力も持ってます。
    このまま順調に伸びていって貰いたい。

    この3連戦、打線に何かしらの意図というのが感じられました。
    片岡コーチもまた覚醒し始めている…なら良いですね。

    昨日はG澤村が広島に沈められてました。
    例年なら阪神も失速してきている頃合ですが、今季はむしろ
    やや上向き加減となってます。
    結果的に特定のベテランに頼り過ぎない形となっていたのが
    良い方向にも出ているのかもしれません。
    この経験もまた来季以降に生かして欲しい。

    さて久々の甲子園。
    いい加減7回表と9回裏の風船割りは止めて貰いたい。
    来季はウグイス嬢にアナウンスしてもらう等、球団側からの
    アプローチを期待したいですね。優勝したいのならば。

    • とし虎 より:

      風船の件は同感です。
      特に9回は勝利のいちばん見たいシーンを風船をかき分けながら見なくてはいけません。三振なんか時は、見れない時もあります。私も改善を望みます。

      • ken3953 より:

        コメントありがとうございます。
        ここではずっと以前から言われてる事なんですけどね。金本監督からではなく、球団からという形で働きかけをして貰いたいと思ってます。

  7. こうさん  より:

    井納は言った。「本当に、これがあのタイガースなんですか?」と。

    久保は言った。「本当に、あのタイガースか⁉」と。

    ぺトリックは言った。「タイガースウンヌンヨリ、メッセニサンアンダサレルッテ、ロンガイダヨネ」と。

    メッセは言った。「ボクガモウダショウダヨ❗ツギノトウバンビハ7バンニシテモラオウカナ❗がっはは」

    • こうさん  より:

      また送信ミスです。続きです。

      金本監督は言った。「上ばかり見てる読売のケツを捉えるからな❗」と。

      ファンは言った。「生き残った若手が輝いている❗」と。

  8. 黄金バッテリー より:

    昨年までは、一軍に昇格しても1打席のみで2軍に戻されたり、怪我が治っても育成契約のままだったりしていた若手が今一軍で活躍している。隔世の感があります。ファンとしてはこゆなに嬉しいことはないですね。

    ここ数試合の高山の大活躍を目の前にして、これまで起用されても十分な活躍ができずにいる他の若手たちは何を思うか。

    ぜひ発奮して殻を破って欲しい。

    江越、横田、板山、陽川。

    投手陣もしかり。

  9. ばるにい より:

    代走を送られ「やったぁ」とばかり小躍りしながらベンチへ全力疾走で帰るドメニキをオレは現地で見逃さなかった( ̄▽ ̄)/

  10. 西田辺 より:

    真上の敵、横浜に3連勝。
    でもまだ0.5G差で3位じゃない。
    今日から真下のヤクルトと3連戦。
    昨日は勢いに乗れる勝ち方をして甲子園に乗り込んでくる。
    しかもゲーム差は2。
    一気に抜き去ろうと意気込んでくるはず。
    受け止めるのではなく、跳ね返そう。
    久しぶりの甲子園で、暴れまわれ!
    縋るツバメを蹴落としてやれ!

  11. yalkeys より:

    気持ちいい3連勝でした。先発が勝利投手となったのもいい展開でした。高山、北条、坂本、中谷、原口、松田等が活躍した3連戦、いい流れだったと思います。
    この勢いでCSへのキップを勝ち取って欲しいです。

  12. 奥虎鳳 より:

    高校生に甲子園球場を明け渡す、恒例の真夏の長期ロード。11勝9敗で終え、4季連続の勝ち越し!京セラドーム大阪で6試合を挟むのが定着し、もはや『死のロード』は死語?ここでも誰も話題にしませんもんね。
    『秋風が吹くと落ちて行く』も過去のものとし、開幕からの経験を秋に活かす若虎の活躍を(^○^)

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