あっという間だった1ヶ月のキャンプが無事に終了。
《現状(大山)悠輔はあまり結果が出ていないけど。悠輔だってポジションを与えるつもりはないから》
キャンプまとめのロングインタビューの中から、あえてピックアップしたいのがこの部分だ。
なぜか。
いつもたくさん言葉を発する矢野監督。言葉の重要性をよく知っている監督だ。キャンプを総括するとなれば、なおさら言うべきことがたくさんある。だから、インタビューの内容は、ほとんどが誰もが納得できる、今監督が言うべき自然な言葉、あるいは、伏線としてそろそろ言っておいたほうがいいかなと思っている言葉だ。
その中で、《悠輔だってポジションを与えるつもりはないから》はなんとなく浮いている。メッセンジャーにも開幕を与えるつもりもなく、糸井や福留も安泰ではないと言っているのだから、過去にさしたる実績を残していない大山にポジションを与えないというのは、ある意味では今ここで言わなくてもいい、当然のことだ。
図らずもそれが言葉として出たのは、大山にはどうしてもサードのレギュラーを、いや、「阪神の4番」を獲ってほしいという強い願望の現れだ。それがチーム飛躍のキーであるという矢野監督の潜在的な想いの発露だ。
そう思わせるだけのものが大山にはある。直接話したことなどないが、その言動や表情には、現状のふがいない自分をすべて受け入れて、それを認めた上で絶対に強くなっていくんだという決意と覚悟、責任感を感じる。器用に立ち回ることはできないが、逃げもかくれもせずに受けとめるという風格がある。
だから矢野監督としては、たとえ結果が出なくても、プレーイングタイムという投資をすることで将来のリターンが期待できると考えているのだ。
しかし、現実としては、投資可能な選択肢は大山だけではない。そして時間という資源には限りがある。
《悠輔だってポジションを与えるつもりはないから》
焦りを感じているのは大山だけでなく、矢野監督もまた同じなのだ。
コメント
まさにその通りやと私も思います。
矢野監督は大山のタイガースを造りたいと切に思ってると思います。コメントを聞いてても伝わりますよね。
でも焦る必要は全くないと思ってます。
キャンプ、オープン戦で結果が出なくても、シーズン序盤に大山の名前がスタメンになくても、結果を出し始めてから徐々にその体制にしていけば良い。それが交流戦明けでも。
開幕に大山4番でスタートするのが理想とは思いますが・・・。
大山にも矢野監督の期待が伝わってると思います。しかし、それが焦りに繋がるともっと良くないですから。
開幕まで1ヵ月ありますが、安芸で結果を残した陽川。調子を維持出来たのなら開幕4番を陽川に任せて見るのも有りではないでしょうか?
キャンプが終わり、勝手ながら私も現状での開幕スタメンを予想してみたいと思います。
1番 セカンド上本
2番 ライト 糸井
3番 ファーストマルテ
4番 サード 陽川
5番 レフト ナバーロ
6番 ショート北條
7番 キャッチャー梅野
8番 ピッチャー藤浪
9番センター 江越
1.糸井は個人的にポイントゲッターではなく、チャンスメイクをする打者やと思ってます。
2.ガルシアを讀賣戦に持って行けば外国人野手を開幕に2人使えます。ナバーロは今年良さそうやし、使ってみるのも有りかと。
3.江越を9番に置けば、上本、糸井と足が使える打者を3人並べられます。
(打順は最初の回だけで、2回以降は誰が先頭打者になるかわからない)
4.北條が意外とチャンスに強いのかなと。
5.2日の土曜日に藤浪が先発との報道が出てたので、どこかで中5日で行かせれば、逆算すると開幕ピッチャーは藤浪なのかなと。
勝手に長々書かせていただき申し訳ありませんでしたm(_ _)m
昨日はセ他球団のキャンプの様子も放送していましたが、他球団に比べるとタイガースは打線が明らかに弱いです。
その一番の原因が他球団には「不動の4番打者」がどっしりと座っている事!
そこに大山がピタッとハマれば福留や糸井や助っ人、そしてルーキーに至るまでいろんなアプローチ(打撃重視?守備重視?)から打線を組める。
矢野監督の「悠輔だって…」発言には、そんな現状(どっしり4番不在)を打破したい為の大山への期待と愛情を感じます。
点数としては矢野監督が「90点」と言って終わった宜野座キャンプ。
大きな怪我人もなく本当なら100点満点なのでしょうけど、あくまでも「100点満点というのはないので」と謙虚な姿勢でした。
キャンプMVPは北條との事ですが、「熊谷は知ってるから一応宜野座に入れとこ」感覚で入れた木浪の嬉しい誤算が北條の攻守にわたる成長や、「ヘタレ返上」怪我が癒え元気な上本などは、「木浪効果」あっての事かと思います。
欲を言えば才木、浜地、望月の中から頭ひとつズバ抜ける投手に出てきて欲しかつったですが、そこは遙人も含めオープン戦での楽しみに残すということで!
とにかく素晴らしい宜野座キャンプでした。
大山が去年の9月くらいの調子を出してくれたら、それはそれでええんですが、今は結果が出てませんからね。
木浪の方が結果を出してるからなぁ…
もちろんオープン戦で陽川が結果を出したら、そこも陽川にチャンスありですからね。
昨日の夜にテレビ放映されてた「戦え!スポーツ内閣」って番組内で藤浪がインタビューの締めくくりにやり返す、見返すと言ってました。
ホンマにそやで!
頑張ってや!
話し言葉がかなり違うので、違うタイプに見えますが、
言葉の向け方や使い方が、落合元中日監督に通じるものが
ありますね。
あんな怪しげな雰囲気はないですが(笑)
一つの言葉の向こうに、別の意味を含んでたり、バッサリと
言い放つ様に見えて、実は婉曲的とか。
実にキャッチャー出身らしい表現力に思えます。
前々から疑問に感じてるんですが、あの「キャンプMVP」
って何かチームにとって意味があるんでしょうか?
新聞記事的には見出しが作りやすいでしょうけど。
本人は監督に褒められた感じがして、嬉しいかも知れませんが
チームに何か影響があるかと言われれば、さしてありそうにも
思えません。
監督もマスコミやファンへのサービスのつもりで毎年発表
してますが、内心どう思ってるんでしょうね。
昨日のキャンプ中継でも、ディレクターの福家さんがしきりに
「MVPは誰」みたいな事を言ってましたが、私個人としては
大して興味がなかったので、最後はちょっと辟易として
しまいました(笑)
キャンプ中、競争という言葉が何度も出てきましたが、全員が
一同に会する今日からが本当の競争。
早速、陽川がオープン戦のチーム合流が発表され、ふるい落しと
選別が激化しそうです。
さぁ!みんな頑張れ!