完封リレーで秋山12勝堂々

スポンサーリンク
定期投稿

1回ウラ、3回ウラと先頭打者が出塁して、いずれも送りバントをさせた。決まったが、後続からはタイムリーヒットが生まれなかった。
相手先発がパワー投手のブキャナンで、こっちが「エース」秋山。どちらにとっても長く投げてほしい投手だ。「1点リード」のありなしが、代打を出すかどうかの判断に大きな影響を与えるという読みだったのだろう。まさにそのとおりの試合展開になった。

いかにしてスコアリングポジションに走者を進めて、相手に重圧をかけた中で攻撃できるか。
そういう意味では、大山は唯一の得点をお膳立てする「いい仕事」をした。
4回ウラ一死から福留が一二塁間を破るヒットで出塁。続く5番大山がどう好機を拡大するかが重要だった。初球、速いカットボールを空振り。ストライクゾーンからボールゾーンへと鋭く曲がる半速球。これに対して大山は「曲がらない前提」でベストスイングをした。もしこの球が曲がらないでまっすぐ来ていたら、バックスクリーンに飛び込む打球になっていたかもしれない。そんな風に思わせる、いいスイングだった。2球目以後、バッテリーは直球を投げなかった。投げられなかったのかもしれない。低めに丁寧に変化球を集めようとして、4球続けて大山が見切って四球になった。
この気持ちで勝った四球によってブキャナンは鳥谷にも気圧され、唯一のタイムリーヒットを浴びることになった。
あの大山の空振りには、バッテリーをハッとさせるものがあったと思うのだ。

秋山はエースの投球。7回を投げてヒット7本を打たれたが、打たれてもまったく無問題。失点しなければいいのだろ?という力みのないピッチングだった。それを支えているのが精神力だ。いつのまにこうなったのだろう。地位が人をつくるとはいうが、まさに誰もがエース扱いをする立場になって、精神の落ち着き、ボールの落ち着きが素晴らしい。すこし甘いコースでも見逃し三振がとれたのは、捕手坂本の洞察力もあるだろうが、「ここに投げ切れれば抑えられる」という自信のなせる技。
もう1回くらい行ってほしい球数と内容だったが、次を見越しての交代だろう。それはそれで良いと思う。

また1つ詰まって5.5ゲーム差まできた。「しんどい8月」に持ってきた流れを、「勝負の9月」に繋げないとね。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    東京は肌寒いですが、スポーツは熱いですねぇ!

    個人的には、1-0で勝つゲームは大好物です。

    「大山のスイング」に着目した今日のコラム、「なるほど」と唸りました。

    ゲームの方、つまらない守備も2.3ありましたが、秋山が要所を抑える素晴らしい投球でした。
    本来なら、秋山に完投(完封)して欲しかったけど、首脳陣の判断なので仕方ないですね。

    打のヒーロー鳥谷は、少ないチャンスの中良く決めてくれました。
    2000本まであと8本に迫りましたが、残念ながら虎バカパーティの日の2000本達成はよほどのの奇跡がない限り難しそうですね(汗)。

    カープと5.5ゲーム差、追い越すのは容易ではありませんが、マラソンでトラックに入ってからの追い上げ、後からが実に面白いです。
    もう、秋「失速の虎」とは言わせない!
    緒方監督をおおいに焦らせたいところ!

  2. 虎轍 より:

    秋山は完投、完封をしたかったみたいですね。その気持ちがあれば、また好投してくれると思いますね。
    僅差の試合でも、後ろの投手がしっかりしてるんで、大崩れはしないでしょうね。
    鳥谷は併殺狙いで二遊間を詰められてましたが、そこをこじ開けたようなタイムリーヒットでした。
    ベテラン福留のヒット、若虎大山のじっくり見極めた四球に、ベテラン鳥谷のタイムリーで仕上げての得点は良かったですね。
    今日は青柳がええ流れに乗って勝ってくれると信じよう。
    頑張れ青柳!今日も勝ってくれタイガース!

  3. 西田辺 より:

    17勝9敗1分。
    8つの貯金を上乗せした8月。
    上々でしょう。
    首位広島とは5.5ゲーム差と、うっすら尾ひれが見えて来たかな?
    問題は例年ここから。
    夏の疲れがドッと出るのか、貧打に喘ぐ傾向があります。
    勿論フル回転の投手陣も疲れている。
    けど、秋に喜ぶためにここまでやってきた事を出す時でもあります。

    秋山は、そこまで良い感じではなかったけど、丁寧に粘り強く投げてましたね。
    今年、真っ直ぐが良くなったと言うのも大きな要因でしょうけど、何より
    ピンチを迎えても、味方がエラーをしても「動じない」心が備わったのが大きい。
    「厳しい場面だけど、よっしゃ!ここは一つ任せとけ」と言う強さと大きさを
    感じます。
    秋山の投球を受けて、坂本も成長を見せてます。
    まだチョット怖い配球もありますが。
    メッセが欠けた今、まさに大黒柱の雰囲気。
    元々描いていたであろう彼の成長の姿に、実像が追い付いた感があります。
    藤浪や小野もきっと彼の背中を追いかけてくれると思う。

    何とか3連勝を飾ったものの、得点力の弱さが気になりますね。
    彼一人に責任を負わすつもりはないですが、4番を任されている福留の甲子園
    での成績が思わしくない。
    打率.184 本塁打1 打点12 長打率.248 OPS.543
    今年の彼の活躍を思うと、極端に甲子園で悪い。
    昨日・一昨日でも8打数1安打4三振。
    打線の軸となる4番が打ててないと、当然得点能力は落ちます。
    9月は24試合中15試合が甲子園。
    この辺りが9月戦線の鍵になりそうな気がします。

  4. ガク より:

    ヤクルトの実質エースで6勝の内3勝を献上しているブキャナンに投げ勝ったのは大きいです。
    この3連戦バレンテインを無安打に抑え込んだのも坂本の配球もよかった。(半分自滅ですが)
    しかし昨日も無四球の秋山は惚れ惚れしますね、プロ野球ニュースでも谷繁が大絶賛してました。名捕手谷繁が受けてみたい投手になったんですね~なんか感慨深い。
    昨日はベイも広島も負けてめぐりあわせは最高!下位球団から取りこぼさないで来週からのマツダスタジアムに臨みたいです。

  5. yalkeys より:

    昨夜の秋山には、エースの風格を感じました。一番注目される立場の鳥谷が唯一の得点をあげたことも、今季のタイガースを象徴していたと思います。今、関東36不動尊巡りの途中ですので、お詣りする寺々で、タイガースの勝利と家内安全を願っています。

  6. なかっち より:

    いよいよ勝負所の9月になりました。カープが敗れゲーム差5.5。まだまだ遠いですが、尻尾は見えてきたような気がします。今日からの中日戦をしっかり戦い、来週の大一番に備えたいです。今よりゲーム差を縮めてないと意味がありませんが。

    2007年でしたか忘れましたが、この時期10連勝後8連敗したこともありました。大型連勝も大事ですが、連敗しないことが重要やと思いますね!

  7. とらかっぱ より:

    秋山は貫録勝ちって感じ。立場が人を作るんですねぇ。元々学生時代は山の大将で、周囲からは頼りにされた存在だっただろうから、今の状況を懐かしみ居心地の良ささえ感じてるのかもしれませんね。ほんと、頼もしい。次戦の大一番も期待してます。

    8月はドームツアーのおかげもあって大きく勝ち越せましたが、中継ぎ陣には大きく疲労が重なった様子。特に桑原の疲弊度が大きいように見えます。以下7月までの成績と8月との比較です。

    3~7月 登板数42(チーム91試合)  奪三振率9.78  被安打率6.17
     8月 登板数14(チーム27試合)  奪三振率5.54  被安打率9.00 

    奪三振・被打率共に大きく悪化しています。原因はやはり試合数半分以上の登板による疲労だと思います。中堅ですが未だ一年間一軍を乗り切った経験もなく、経験不足の面でも不安があります。なくてはならない存在だけになるべく温存し、ベストパフォーマンス出せるようにしてやりたいですね。

  8. レオン より:

    昨日の投打のヒーローは
    間違いなく、秋山投手と鳥谷選手ですね。
    (秋山投手を上手くリードしてる坂本捕手も良い感じ。昨今のリードは阪神タイガースで
    引退した鶴岡捕手の強気なリードに似てる気がします)

    1つ苦言を呈すなら、鳥谷選手の打順ですかね…
    出塁率リーグ3位ながら、6番打者なのは
    勿体ない気がします。
    出塁率リーグトップ10位の中で
    6番以降なのは鳥谷選手だけです。
    昨日のバッティングは見事でしたが、やはり鳥谷選手は帰す選手ではなく、帰る選手だと思うので。

    今日からの中日戦ですが、昨日の死球の影響で大島選手が骨折してしまったそうです。
    大島選手といえば、ドラゴンズの中心選手と言ってもいい、走攻守揃った素晴らしい選手です。おまけに今シーズン
    タイガース戦329、甲子園でも349と相性の良かった選手ですので、ドラゴンズにとっては痛すぎる離脱ですが、タイガースにとっては追い風といえるかもしれません。

    先週の巨人戦での、菅野投手の緊急登板回避といい、何か流れがタイガースに向いてるのかもしれません。

    1つ気になったのが、昨日の試合終了後
    ベンチが勝利のハイタッチする中
    1人元気の無い選手がいました。
    藤浪投手です。
    秋山投手が好投する中、悲壮感を漂わせながら引き上げる、藤浪投手を見て心配になりました。

    今日の先発は前回好投しながらも、突如崩れた青柳投手です。
    投げて見ないと分からない投手ですが、右バッターは嫌がる投手だと思います。

    今日から月も変わり、タイガースのツキは
    いい流れでの引きつヅキのツキにして欲しいですね。

    頑張れ阪神タイガース!

タイトルとURLをコピーしました