投走攻守ガッチリ!読売戦4連勝

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阪神が広島3連戦に勝ち越せば夢膨らむ やるのは誰(ニッカン)

《ヘッドコーチの清水雅治に聞いてみる。
「言えるのは向こうの先発がみんな今季、当たった顔ぶれということ。床田、ジョンソン、アドゥワでしょ。過去のデータを見て、各打者それぞれでしっかり狙い球を絞ります。個人ミーティングをしますよ」》

「好投手はチームオーダーで攻略すべし」というと実にもっともらしいが、相手バッテリーは打者ごとに攻め方を変えてくる。だから、みんなで同じ方針の対策をしたところで、それが最善とは限らない。みんなが同じ打ち方で、同じ狙いをしていれば、あっちは一つの対策だけで済むからラクだ。

いろんな打ち方、仕掛け方の違う打者が、いい順番で並んでいて、それぞれが自分に対してどう攻めてくるかを研究し、対応策を準備する。それぞれ個々の対応力を強くすることこそが「チームとしての取り組み」であるという考え方。
昨年より苦手投手を攻略するシーンが増え、シーズン序盤に比べて得点力を徐々に上げてきている理由はこういうところにあるのかもしれない。

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読売5安打、阪神7安打。5-2というスコア以上の投手戦だったが、阪神が主導権を握って離さない試合展開だった。結果的には、読売1本、阪神3本という長打がすべて得点に絡んだ。バックの守備もとてもよかったね。

連勝でマルテの円陣、声出しが続くね。自身もまたマルチで乗っていけるかも。
好救援のPJがベンチで、遥人に声をかけながらタッチしていた。外国人選手たちが、若い選手たちに気遣いをしてくれるのはいいね。

準ヒーローは近本。1回ウラ、初球セーフティーバントの構えで先発ヤングマンを1、2歩動かして、4球目ショートゴロを内野安打にする。打者糸原の初球に盗塁成功。動揺を誘って糸原四球。糸井併殺崩れで一死となったが走者を三塁に進め、大山のホームランへとつながる。近本が足で凡ゴロをヒットにしたおかげで3点が作られる。すごいことだよなあ。

7回のダメ押し点は、近本の三塁打から。先頭打者として、読売3番手、前日好投の髙木に対する。2球で追い込まれるも、ここから粘りに粘って10球目、インハイへの半速球に差し込まれたかに見えたが、なんのなんの利き手の左でぐいっと押し込んで打球は左中間へ。守備に自信のある丸はポジションが浅いが、打球はあっという間にその左を抜けていく。この抜け方なら、もうスタンディングトリプルは確実だ。テクニックとパワーの両方を見せつけた、素晴らしい打席だった。

続く糸原は無死三塁で浅めのレフトフライ。重信がキャッチしたのはファウルエリアだった。しかし近本は当たり前のようにスタートして、中継からの返球より早くホームベースに滑り込んだ。瞬速は圧倒的に正義だね。

さて、近本起点のチャンスをしっかりものにしたのが、初回、大山の3ランホームラン。本人は「あまりいい打ち方ではなかった」とコメントしているが、一死一三塁で相手の守備が併殺狙いの陣形を敷いている中では、大きな外野フライが欲しい。打ち方も結果も最高だった。
確かに大山っぽくない打ち方だった。高め、外めへのゆるい変化球。いつもの大山ならセンターより右を意識するが、タイミングが合わず前にのめって、最後は左手1本でフォロースルーをとった。期せずして、DeNAのロペスが高めの変化球をホームランにする打ち方になった。
「いい打ち方ではない」どころか、甲子園を本拠にする右打者であれば、ぜひとも自分のものにしてもらいたい打ち方であり、相手投手への対応としては最高の部類だ。

5回ウラ無死三塁(先頭糸井がセンター左へライナー、丸が前進してダイレクトキャッチを試みたが、逃げていく打球にグラブ届かず後逸して三塁打)。ここでは前進守備の二塁の左をするどく破るゴロで、貴重な中押しタイムリー。4番の仕事を二つやってのけた。

教わらなくてもできてしまう、教わればすぐにできてしまうというタイプの能力の高さではなく、大山の場合は、どんなことでも最終的にはできるようになる、ただ少し時間はかかる。時間がかかる分、簡単に後退はせず、少しずつ少しずつ上昇していく。
「4番は育てるものではなく、獲ってくるもの」という論がある。確かに一般論としてはそうだが、なにごとにも例外はある。大山を見ていると思う。

7回、120球、4安打2失点9奪三振の素晴らしい投球で髙橋遥人が今季初勝利。
立ち上がり、低めの素晴らしい速球を何球かボールと判定されて、苦しくなりそうな予感もあったが、ナイスフィールディングで丸を投ゴロ併殺。2回には大城に一発を食らったが、そこで崩れないのが遥人のいいところ。
ハイライトは6回、先頭坂本にヒットを打たれたが、続く丸をフルカウントから高めの直球で空振り三振に仕留め、梅野がズバッと二塁送球を決めて三振ゲッツー。緊迫する場面で仕事ができるのがいい。

さらに7回も三者凡退で切り抜け、先発投手として申し分ない結果を残した。
糸をひくような美しいアウトローへの直球を原点としつつ、タテにも変化するシュート、微妙に動かすカットと大きく横に滑るスライダーもある。精神的な動揺から崩れることが少ないのが最大の特長だろう。
1雨で、遥人を飛ばす選択肢もあったろうが、矢野監督にはこの結果が見えていたのだろう。もちろん、多くの阪神ファンにも見えていたけどね(笑)。

コメント

  1. 西田辺 より:

    なぜか終始安心して見ていられた試合でした。
    高橋遥人は、やはりあれくらいは投げられる投手。
    後は肩のコンディションと要相談になるけれど、先発として大きな一枚で
    あることには違いない。
    画面で見ただけの感覚ですが、ピュッ!って感じの速球でなくズドーンって
    感じに見える。
    居並ぶ強打者が、捉えた感じで振っても差し込まれるというより押し込まれる
    打球が多かった。
    打席に立たないと分からないけど、微妙にタイミングが取りづらいのかも。
    お立ち台では、相変わらずの不慣れな対応で可愛さ全開。
    おそらく周りからも愛されるキャラなんでしょうね。
    何となく天然系といい、それに似合わぬ豪速球といい、背番号だけじゃなく
    井川を彷彿とするんですよね。
    次の登板も期待したくなりますよね。
    今日からズムスタに乗り込んでの、首位攻防戦(と言っていいのかどうか)。
    広島は5月に19勝を挙げて、物凄い勢いで向かってきます。
    ただ、いくら力があるチームとは言えスパートが早すぎるんじゃないかと
    思っております、ここだけの話。
    前回甲子園での3タテのリベンジも込みで、広島を止めるのはタイガース
    しかないでしょう。
    鯉と虎の一騎打ち。
    今日からの3連戦も、ワイワイと楽しんでいきましょう。

  2. とらかっぱ より:

    遥人は完ぺきでしたね。大城にこそ一発を浴びましたが浜風に乗ったようなHRで普通ならツーベースのような当り。少し内に入った分合わせられたかな。あとは坂本以外はほば抑えきった感じで、ジャイアンツには組し難しの苦手意識が残ったのではないでしょうか。本人も「全力で投げた」という7回も威力が落ちることなく見事な三凡。前回までは100球が近づくとタレる感じがありましたが、徐々にペース配分も掴んできてますね。次も大きく期待してしまいます。

    大山のHRは甲子園をホームにする選手としては最高の打ち方だと、私も思います。アウトハイの抜け球を引っかけてフライを打てるようになれば、HRは激増するんじゃないでしょうか。確かに見た目は悪いけどその分相手に与えるダメージは大きくなるし。

    糸井・近本の三塁打も大きかったけど、先発が相手を封じこみ4番が打点をあげて、盤石のリリーフ陣が危なげなくクローズさせるってなんか強いチームの勝ち方が出来るようになってきました。接戦勝ちがチームを成長させてる証ですね。このままの勢いでカープに勝ち越して欲しいです。バティスタには打たれたらアカンですよ。

  3. 虎ジジィ より:

    お互い「若き四番」を置く宿敵の将に「四番の差で負けた」と言わせる気持ち良さ!
    快感です。

    コラムにあるように終始主導権はこちらにあり、読売目線だと完敗に感じたと思います。

    いきなり先制し、機動力も絡めつつジリジリ追加点を取り、好守で盛り立て、ダイレクトにPJ →ドリスに繋ぐという「完璧」に近い試合運びでした。

    遥人はビミョーなボール判定直後の被弾以外は、自らの守備も含め素晴らしかったです。

    打線はチャンスでも打てる四番大山と、ウィークポイントだった7番ファースト(マルテ)が機能し出した事で、(機動力の1番、粘れる2番、頼れる4番、怖い下位打線)カープと互角に戦える戦力が整いました。
    因みに投手は、先発陣は互角、ブルペンはタイガース優位!

    さて、今日からの3連戦が前半戦の山場か?!
    普通にやれば勝てるはず。

  4. 虎轍 より:

    頑張ったよ遥人!
    ただ注文をするなら球数かなぁ…
    7回120球はちょっと多いかな?まぁ7回まで投げたら、あとはジョンソン&ドリスが居てるから大丈夫やけどね(笑)
    3ボールまでいくけど、四球は2つだけやったから、大怪我になる失点も無かったから、ナイスピッチングやったよ!GJ

    大山はいつものように綺麗に打とうとせずに、昨日みたいな打ち方でもホームランになるのをヒントにこれからも4番として成長してってや!
    タイムリーは綺麗に打ててたけどね(笑)
    近本の快速、俊足。もうなんて表現してええかわからんけど、脚の速さは脅威やね(笑)
    相手チームは嫌やろね(笑)
    バッテリーは四球を出したくないし、内野陣は前に守りたくなるし、外野陣は間を抜かれたくないし、そうなるとヒットゾーンがまた増えるし、打率は上がる。出塁率も増える。盗塁数も増える。
    近本一人で相乗効果になっとるね(笑)
    今日からの広島戦も頼むよ!
    今日は前回のマツダで完封をした西!頑張れ!
    勝とうぜ!タイガース!

  5. セサミ より:

    私も昨日の大山のホームランのかたちは「これだよ、これ」と思いました。
    往年の田淵のそれとは比べられないだろうけど
    滞空時間の長い甲子園レフトスタンドへのホームラン量産を大山の持ち味にして欲しいなー。
    片手一本で運ぶ感じをチビッコが真似したりして、ね。

  6. yalkeys より:

    投打がかみ合った理想的なゲーム展開でした。初回、大山の3ランは将に4番の仕事です。広島の月間19勝は素晴らしい記録ですが、ビビることはありません。岡田さんが仰る「貯金4つか5つで交流戦に入れば・・」は、既にクリア。最大9、最小3の範囲となっています。まあ、7か5となりそうですが、月間20勝阻止を目指して初戦の白星を!

  7. いわほー より:

    朝の番組で矢野監督が、常にベンチの最前列で声出ししてチームを盛り上げてくれる北條のことを、ものすごく評価してました。たしかに控えでベンチにいるときでもグラウンドに向かって仲間を鼓舞するシーンをよく目にしました。時には平野コーチと肩組んで雄たけびあげたりね。昨日は右のヤングマンなので木浪でもよかったところを、スタメン北條が名を連ねたことも監督の評価の表れだったような。
    矢野タイガースに強みがあるとすれば、ベンチ全員で試合に臨むスタイルこそにあるのかも。
    ズムスタでのリベンジ期待してます。

  8. Akira28 より:

    いや〜、やっと大山に以前から私が主張していた前軸打撃のフォームが出来てきました。
    あれでいいのです。ヒーローインタビューで、カッコ悪い打ち方と言っていましたが、なんのなんの。
    そしたら、今日はtraoさんをはじめ、とらかっぱさんや虎轍さんやセサミさんが賛同して頂き、大変嬉しいです。
    traoさんも仰っているように、ロペスもあの型でのホームランが多いですし、広島のバティスタや中日のビシエド、ヤクルトのバレンティンもあの型でのスタンドインが多いです。
    実は、坂本や丸もそうなんです。
    低めに落ちるボールを上手く叩いてホームランにするのは、前軸スイングなんですよね。
    セサミさんが仰っているように、往年の田淵も基本的にはこのスイングで、高い弾道のアーチを打っていました。
    もう少し進化すると柳田や大谷に近い型になります。鈴木誠也や山川君はさすがです。
    問題は、大山がカッコ悪い打ち方と言ってますから、あのスイングの本質が理解出来ているかなのですが、あのホームランできっかけをつかんでくれたら嬉しいです。
    もっとも第3打席のタイムリーも、後ろ脚には体重を乗せず、前軸スイングでタイムリーを放っていますから、期待しています!
    春の大山、あの詞を作ってくれた少年にも最高の試合をプレゼント出来ましたね。
    今日も勝つバイ!
    西、頑張れ!

  9. なかっち より:

    強い広島に立ち向かうには機動力やと思います。近本を筆頭に、バッテリーを如何にかき回すか。
    前回のリベンジとかではなく、今タイガースが出来る野球をカープ戦でやること。

    それで結果的に負け越しても、この時期ならまだ問題なし。

    今から首位に立とうとか、考える時期ではありません。

  10. ジュビロタイガース より:

    昨年は初勝利を挙げた後の甲子園での巨人戦。滅多打ちを喰らい5回持たずKO。
    その印象があって、岩田か遥人か気になっていたが、遥人の予告先発。
    故障があり、中6日の登板も含めて不安がありましたが、快投を見せてくれました。

    梅ちゃんバズーカも炸裂。坂本はサッカーでもやっているかのように、ボールの所に足が来る余裕さ。

    近本も大山も、これぞという働きも充分。ノーアウトから三塁打2本を許す相手の不味い守備に、突き込むこともできました。

    今日から広島との首位攻防戦。互いに調子が良く、前回の借りを返すチャンスです。何だが1985年を彷彿させます。

    しかし、遥人と木浪は何かあるかな。

  11. こうさん より:

    「同じ攻め方をしてれば、あっちが楽」…去年までの三年間どれだけ楽させてたかと青ざめる。

    …勘違いしちゃうよね、昨日みたいな試合されると。

    高橋のヒーインいいなぁ‼️語尾にハイを付けるのは癖なのか?宮尾すすむなのか?

    さあ堂々と、ズル賢く、ハツラツと闘おう。

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