DeNA主催新潟での一戦も9回ウラ、期待の輝明、大山が倒れて二死走者なし。打席にはこの日6番ショートでスタメンに起用された髙寺望夢。
強打者二人を抑えて山を越えたような気持ちはあっただろう。入江は「最後の打者」を力で抑え込もうとした。
初球は直球が浮いてボール。2球目もまっすぐ直球。内寄り低めのこの球に髙寺は集中していた。完璧なタイミング。巻き込むようなスイング。バットの芯で強く反発したボールは、糸を引く低いライナーでライトへ伸びる。フェンス上端の黄色いラインをかすめるように一直線に客席まで届いた。
全速力で走っていた髙寺が二塁手前でサードコーチを見て、本塁打と知りガッツポーズしてつまずきそうになる。ホームに帰ると筒井コーチが手荒く迎えた。
奇跡のようで奇跡ではない。偶然のようで偶然ではない。二軍でやるべきことをやっていたから秋季キャンプで新監督の目に留まり、春季キャンプ、オープン戦でチャンスをもらった。すべてが順調ではなかったが、二軍ではショートを守り、バントも練習し、結果を出してチャンスを待った。
なんとしても掴まなければいけないこの試合で、髙寺は地に足が着いてた。守備もバントも落ち着いてこなした。地方球場というのが良かった。あとがない「最後の打者」という状況が良かった。すべてのことが「この1球」に繋がっていた。
守備では才木が毎回のピンチをしのぐ展開。攻撃では3併殺などうまくいかない日。完封負け直前から勝ちに等しい引き分けに持ち込んだ。髙寺のプロ1号は、90年を迎えて一二軍一体となって戦うチームにとっても、忘れられない貴重な1本になった。
AY。
コメント
相手は九分九厘勝利を確信した中、
若虎高寺、素晴らしい弾丸同点ホームランでした。
プロ初ホームランおめでとうございます。
課題の守備でも拓夢〜望夢コンビで しっかり併殺も奪い安定していました。
ゲームは才木のコントロールがイマイチで苦しみながらもギリギリで最小失点に抑え、各リリーフ陣もピンチを踏ん張って乗り越えた価値ある引き分けと言えるでしょう。
「渡邉諒に1本出ていたら」というのはありますが、ツキのない打球でした。
後のプロ野球ニュースで、日本ハムの満塁からのツーランスクイズ(新庄采配)を観て「あんな手もあるのか!」と感心しました。
代打陣がなかなか機能しないので、藤川監督の采配も「一捻り」欲しいところ。
AT(あとにつづきます(笑)
いいスイングでした。ストレートに合わせ一発狙っていたかのように見えましたが、本人的にはそこまで具体的なイメージでなく強く叩く意識だったでしょう。代役は木浪と誰もが思っていた中、まさかの高寺!しかも6番で。代打ではカラ回りが多かったけど、昨日は二つバントを決めて、守備も堅実に行い地に足着けた働きが出来ていたと思います。そんな中回ってきた9回二死走者なしの場面。気負うことも慌てる事もなく自分の今出来る事をやり遂げた、そんなイメージなのではなかったでしょうか。二塁回って軽くコケながら喜ぶ様も、ベンチ前で祝福されながらハイタッチが終わった後の引き締まった表情も、これからの活躍を期待させるものでした。
桐敷、石井、及川、岩崎、湯浅もよく繋ぎました。延長後は不調とはいえオースティンが居なくて助かりました。松尾の打撃、林の粘りはいいですね。ベイスターズは牧、オースティンの主軸に加えスキルの高い若手が多く、今後の大きな敵になりそうな予感。
才木は一度坂本と組ませてみたらどうかと感じます。
> 才木は一度坂本と組ませてみたらどうかと感じます
もうすっかり忘れていましたが、今季の才木の初登板は誠志郎だったんですね。あれがイマイチだったからその後ずっと梅ちゃんなんでしょうか?
昨日林に粘られた場面、フルカウントからは才木が首を振りまくって速球連投だったですが、誠志郎なら変化球投げろと説得できるのか、興味があります
まあ先週今週と梅ちゃんも速球を我慢して変化球を使おうとしている様は見えるので、引き続きこの感じでやってもらいたいですね
哲さま
そうでしたね。初戦は坂本とのコンビでした。その試合の配球を見直しましたが、ランナーなしの場面ではストレート主体。ランナーがいれば変化球入りの傾向がありました。集中打を浴びた6回はその変化球が甘くなったのを叩かれています(宮崎スライダーを左前、3点目:佐野フォークを右前、3点目:山本スラを右前)結果だけ見ると困った時には曲げてみたいな印象で、ストレートで勝負できる才木の良さをスポイルしたかのリードに見えます。結果だけ見たので才木が首振って選んだかもしれませんが。
梅野のリードは往々にして球数が嵩みがちになるので、坂本と組んでみれば現状打開できるかもと、浅はかに思っただけの事です。
髙寺、プロ初HRおめでとう!!
滅多にない地方球場での試合で、9回2死ランナー無し1点ビハインドのあの場面で打つとは。ヒットは期待して見てましたがまさかHRとは。髙寺ゴメン
奇跡のようで奇跡でない
偶然のようで偶然でない
の一文に感銘します。彼を見ていると努力は裏切らないと励まされる
また一人、応援したい選手が増えました
勝ちに等しい引き分けですね
かなり気の早い話ですが、私の中では今シーズンのベストゲーム候補にノミネート決定、です
先週に続き梅ちゃんは変化球を使おうという意識があって良かったですね。相手打者が速球をファールしてまた速球行きたくなるところも我慢して変化球を使ってましたね
先週は速球の制球が出鱈目だった才木は昨日もやや暴れ気味でしたが、先週よりはマシだったと思います。林に粘られたところは変化球投げられるようになってもらいたいですね(才木がかなり首を振っていたのであそこの速球連投は才木の意志かと)
WPA的にも99%負けなのではというところからの同点弾、素晴らしかったですね
この打者に2回も送りバントさせて無得点だったベンチは送りバントの使い方をもう少し考えてもらいたいところです
AY(あとよろ)って。
ここまで書かれちゃ、もう書くことございません(笑)。
まさに「起死回生」の一打。
ほぼポジションを掴みかけていた小幡の思わぬ故障で、回りに回ってきた
突然のチャンス。
こういうのがあるから若手の出番は目が離せない。
昨日はハードオフ新潟での地方開催。
とんでもなく広いファールゾーンが、数々のピンチを救う形になりましたね。
昨日、打の方では結果が出なかった中川や佐藤輝も、シッカリ守ってカバーして
ましたね。
才木はフォークの制球が儘ならない状態が続いています。
まぁ、それでも7回1失点117球は悪くない結果。
カットや緩いカーブの比率を上げて的を絞らせない投球は、今後に生きてくる
と思います。
読売戦以降、点の取れない試合が続いていますが、それでも何とか傷を負わずに
済んでいる。
だからと言って、これで良しとせずに攻撃の幅を広げる手立てが欲しいですね。
ちょっと非効率なバントが多い気もします。