拙攻響き完封リレーを食らう

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岩田と福谷の投げ合いで0-0のまま7回へ。中日が下位打線で好機を拡げ、代打森野の犠飛で先制。8回2番手の歳内が3安打を集められて2失点。打線も7回以後継投策に出たドラゴンズに完封リレーを決められる。序盤の拙攻が響いた。

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対中日 13回戦 倉敷

中 | 0 0 0 0 0 0 1 2 0 | 3
神 | 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0

勝:若松2勝1敗0S
S:福谷2勝2敗18S
敗:岩田5勝4敗0S
中日:若松 – 高橋聡 – 田島 – 福谷
阪神:岩田 – 歳内 – 高宮

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この日のキープレー(後述)の後、2回二死二塁に鳥谷、打者は8番鶴岡。打球は三遊間を破り、前進してきたレフトがバックホーム、三塁を回った鳥谷を高代コーチがギリギリのタイミングでストップ。
二死で次は岩田。相手にミスが出て本塁がセーフになる確率は2割程度だろうが、止めるよりは得点の確率が高いだろう。鳥谷をストップさせた理由は、どうせどちらにしても点が入らないのなら、次の回1番から始まる方がいいというのと、本調子でない鳥谷がクロスプレーでケガをしては困るというのと、1イニングで自分の目の前で走塁死を2つもさせては完全に相手に流れが行ってしまう…そういう3つの消極的なものだったのだろう。アウトOKで回して欲しかったな。

対照的な二つの打席だった。
一つは8回表、無死二塁で中日3番平田が打った二ゴロ。初球、外寄りの変化球だった。ヒットを打つために初球から振る球ではないが、二ゴロを打つにはもっとも適した球だった。一死三塁となり、次のルナの犠飛で貴重な2点目が入った。
ヒットを打つ確率はいいとこ3割。しかし外角の変化球だけに狙いを絞って、二ゴロを打てる確率なら8割以上になるだろう。無死二塁は必ず1点にする。当たり前だがしっかり意図を実現させた打撃だった。

一方、2回ウラ、相手のミスが出て無死二三塁で打席に今成。まだ両チーム得点はない。内野は前進。初球、外へ落ちるチェンジアップが低くボール。2球目同じ球が外、高めに来て、払うような打撃でサード正面へのゴロ。三塁線を詰めていた堂上の正面で、離塁したマートンが戻るところにタッチして1アウト、一塁転送これもアウトで併殺完成。無死二三塁が一瞬にして二死二塁になってしまった。
相手バッテリーとしては、ライト方向に大きなフライを打たれては、1点入ってなお一死三塁が残るのでこれは避けたい。この日抜群によかったチェンジアップで三ゴロがベストだと考えていただろう。
それに対して打者は何を考えるべきか。ヒットの確率が高くなる前進守備。今成がどんなイメージで打席に入っていたのか聞いてみたい。また打順が8番、9番と下がっていくこの先制機に、和田監督はどうやって得点をとるつもりだったのかを聞いてみたい。

この日の相手の話ではないが…。今年、ベイスターズを見ていて感心するのは、意図を持って打席をまっとうする姿勢が貫かれていることと、それを選手たちが評価する態度を示し続けていること。なんということはない。最低でも走者を進める打撃を意図し、その「最低の結果」を残して帰ってきた打者に手を伸ばす。グッジョブと声をかける。当たり前の光景。だが、ベイスターズには長年その文化がなかった。今は巨人、中日、ヤクルト、広島と同様にその文化ができた。

アマチュアでは当たり前の献身的プレーだが、プロの場合は意識的に文化を作らなければ実行されない。その作り方はいろいろだが、簡単に言うとまずは「報酬・人事」というシステム問題だ。それがクリアされれば次は文化の問題。
それを「やるかやらないか」は、「連結力」によって決まる。どうやって連結力を作るかは監督のカラーで決まる。阪神の場合はどうか。システム、文化、連結力があるだろうか。

上げた森越使わなかったね。下で好調、相手は古巣。ファームで一緒にやっていた選手たちも大勢出ていたろうに。動かなくていいほど、チームは好調でもなければ強くもない。まだまだ戦力のバラエティも必要だし、活性化も必要。

天気悪そう。今日はさすがにムリ?たまにはじっくり反省の日もいいでしょう。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    私のポイントはtoraoさんと違って、鳥谷を止める前→二回に鳥谷のサッカーボールキックwで掴んだ無死2、3塁、あの今成の不運な打球が全てだった気がします。

    岩田は粘りのピッチングでゲームを組み立てましたが、犠牲フライで一点を失いました。あの場面も、愛する大和だから厳しく言いたい「本塁で刺して欲しかった」!
    マートンがチンタラ守備でホームインされる場面もあったけど、あれは織り込み済み。
    守備・走塁(バント)で使ってもらっている大和は守備で魅せて欲しいし、バントもきっちりと決めて欲しい。
    試合前インタビューでも大和本人が言ってたように、後半戦にかけての巻き返しを期待します。

    継投には、賛否両論あると思いますが、緊迫感のあるゲームで歳内を送り出した采配は、個人的には支持します。ただ期待を裏切った歳内にはガッカリしましたが…

    今日は打線の援護を期待たいけど、雨で反省期間になることも悪くないと思います。

  2. 虎蜂 より:

    大和の影に隠れていますが、今成の打席での内容も決して良くはないんですよね。守備では難しい打球を捌くシーンも多く見かけますが、ケースに合わせた打撃ができず、何を考えて打席に立っているのかわかりません。かと言って、昨日代打に立った良太は良太で⋯今、他の選手の調子がいい内にサードでいろんな選手を試して欲しいですね。

    それから昨日のドラゴンズは桂という選手が最後までマスクを被っていました。セ・リーグはジャイアンツとタイガース以外、どこも若い捕手が頑張っています。目先の勝ちにこだわってまた数年後にベテランを獲ってくるのでしょうか。ベンチに座っているだけの梅野を見るのが哀しいです。

  3. 西田辺 より:

    今朝のスポーツ紙でも問題に挙げていたマートンの走塁。
    まぁ、確かに結果を見れば最悪の部類に入るでしょうが、あそこの判断は難しい。
    ゴロゴーでホームに突っ込んで、挟殺プレーに持ち込んで1死1・3塁もしくは
    2・3塁を作るのが「まだまし」な選択だったと思う。
    でも、あそこでのチームオーダーは恐らく「抜けたのを見て突入、ランナーは
    一旦バック」だったと推測される。
    もし、高代コーチが咄嗟の指示を出そうとしても、言葉の壁で伝わらなかった
    可能性もある。
    打球方向も含め、何もかもが阪神の逆流になってしまった。
    仰る通り、あの場面で点を得るために何をすべきか、何をすべきでないかの
    コンセンサスがチームに出来上がっていたのか疑問です。
    あの場面に限りませんが、個の力に頼った野球に見えてしまうのは私だけでしょうか?
    何度も同じ事をクドクドと言いませんが、やっぱり脆いです、この野球は。
    昨日もう一つ注目していたのが、0-1からの8回に一体誰を登板させるのかという事。
    結果として、歳内が登板して2点を追加されてしましました。
    選手起用は指揮官のチームに対するメッセージであるなら、歳内には失礼ですが
    違うと思いました。
    最近の成長は認めますが、結果だけでなくチームに響く采配ではないように感じました。
    「この1点を追い付きひっくり返すぞ!」と鼓舞するなら、他の選択肢があったはず。
    ビハインドだから歳内、では選手達に何も湧き上がって来ないと思う。
    で、9回に勝ち継投役の高宮を持ってくるとか、意味不明にもほどがあります。
    貯金1の首位で浮かれるはずはないでしょうけど、これでは突き抜けるのはしんどい
    でしょうね。

    • ハマトラ親父 より:

      初めまして、西田さま。ご指摘の通り個の力に頼った野球をここ数年間、タイガースはしてますよね。高額の年棒を貰ってる実績者が活躍するか、しないかで試合が決まる。ベンチワークが殆んど見えません。この野球では優勝争いやAクラス入りは出来ても連覇は出来ないでしょうね。

      • 西田辺 より:

        ハマトラ親父さん、返信ありがとうございます。
        究極に強いチームって、監督がスタメン書いて、後は
        先発がビシッと抑えて、打撃陣がガンガン点取って
        監督が寝てても勝てるチームなんですけどね(笑)
        そんなチームは実際どこにもなくて、そこにベンチワークで
        どうやって勝ちに持っていくかが結構大きいと思うんです。
        幸いタイガースには優秀な選手がいるんですが、どうしても
        そこには限界はありますよね。

  4. そよ風 より:

    歳内を先発で使わないならせめてロングリリーフ投手として育てて欲しいです。結果が出なかったからすぐに没にするのではなく、またああいう使い方で経験を積ませて欲しい。というのも回刻みの投手交代といういわゆるJFK方程式も見直す時期が来ているのではないかと思うからです。一つは毎試合のように登板があるため投手の疲弊が凄まじいこと。二つは回刻みだと投手の調子によっていい流れを変えてしまいがちだということ。三人揃って、というのはあの時期の強力なピッチングスタッフだからこそなしえたこと。打線は不運に付き纏われていました。反省点は大和のバントミスで、大和はやはりバントでは使えない。しかし大和は二番しか座る場所がない。二番に曲者の今成をつかす手もありだとは思うのですが。帯に短く、という悩みはなにも阪神に限ったことではないと思いますが。あとペレスをどう使っていくか、ですね。今日からの甲子園二連戦は週末の巨人戦に弾みをつけるためにも取りたいですね。

  5. こうさん  より:

    タイガースファンだけど、野球ファンだけど中日ファンではないから、スタメンを見て「どんどん知らない人が増えるなぁ」っていうのが率直な感想。んなチームに負けるなよ…。

    まあショックなのは今成のサードゴロからのゲッツー。和田君も高代さんも苦虫状態だが、俺は今成に不満。

    低めを掬い上げたり流し打ちが上手く、ミートに長けている今成。けど、あそこは引っ張ってほしかったわ。叩きつけるのは今成には期待できないから、あるとしたら1▪2塁間を抜くしかなかった。頭を越えれば最高。結果は最悪。以前、楽天イーグルスの特集のテレビで鉄平を取り上げた場面があった。ランナー2塁、ボックスの鉄平は修正しながら外角の難しい球を引っ張り、見事に進塁打を決めた。楽天イーグルスのベンチは、お祭り状態で鉄平を迎える。鉄平は「当然の仕事だよ」という顔でハイタッチ。

    これなんだよねぇ、今成に欠けている(敢えて)のは。外角に手を出すなら、何か結果を出さないと。イチローを意識してるのか、綺麗な打撃や綺麗な守備が好きなようで。もっと泥臭くてもいいような気がする。進塁打なら「破壊王マートン」が、なんとかしてくれるんだから(ヤバイかf(^^;))。

    左右病なしでスタメンに出られてる今がチャンスだよ今成。西岡が戻ったら和田君は絶対に西岡なんだからさ。

    頑張ろ❗

    • Nari より:

      今成は考えて野球をしてるように見えません。
      日曜のDeNA戦の2回、ノーアウト、ランナー鳥谷

    • Nari より:

      今成は考えて野球をしてるように見えません。
      日曜のDeNA戦の2回、ノーアウト2塁、ランナー鳥谷の場面でも同じで進塁打の認識はなかったように思いました。
      野村監督の時代なら、真っ先に外される選手ですね。

      • こうさん  より:

        Nari様、ありがとうございます。本当に思いますね、考えた野球をしていない!と。最低でも1点❗という気持ちを裏切られるとショックでかいですわ。トラオさんがチーム犠牲のことを書いてくれたので気にして見てますが、多すぎますね今成は。雨で中止になったらホームに滑り込んで汚れるのも厭わないのに試合中はユニホームが汚れないというwゴメスとコマネチもいいけど頭を使ってほしいんです。西岡と張り合う為にも。

  6. 駒トラ より:

    久しぶりに本編へ投稿させていただきます。
    昨日は、残念な試合でした。今成は、センスの良さが多少仇になっているような感じがします。
    今成というと割と早いカウントの時、外角低め等に合わせ、それがレフト前のライナー性の当たりを打っているイメージが多く残っています。
    前から思っていたのですが、早いカウントの時は、フルスイングを意識してほしい。
    トラオさんのおしゃっている通り、ベンチの期待は、外野フライは、何とかだったと思うので、
    普段からそういうスタンスでないと、また同じ場面が来たとき、昨日のような結果に終わるような気がします。
    守備は、本当に安定しているので、何とかステップアップしてほしい。
    あと歳内は、残念でした。昨日抑えていれば、勝っているときの7回に投げさせる可能性があったのでは。
    期待が大きかっただけに、失望感も大きいなあ

  7. ハマトラ親父 より:

    TORAOさんが仰るシステム、文化、連結力は他のチームに比べてタイガースは決定的に少ないですね。

    昨日は途中から中継を見ました。歳内は犠牲フライを打って下さい!のボールを投げてました。残念です。次に何故、高宮を出すのかな?今成の打席は見てないのですが・・・チームにケースバッティングを徹底する文化が足りないのかな?

  8. なかっち より:

    今成は以前日ハム時代恩師の田中幸夫氏に「打撃投手の球は少々ボール気味でも打て」との教えを受けたと聞いたことがあります。それが悪球打ちの癖になってるのかも!

    まあ切り替えて甲子園で10連勝と行きましょう(笑)

    • こうさん  より:

      なるほど、そんな課程があったんですね。なら岩鬼レベルまで突き進んでほしいかもですw今日も厳しいですね。谷繁の顔が憎らしい❗

  9. れいん より:

    怪しい雲行きだね、試合は行われるような感じはするけども。

    2回の攻撃のシーンが論議になっているが、まずは相手も打たせないように投げて来ている事、倉敷6連勝や調子の悪い中日、相手投手もまだ実績の無い打てそうなボールにしか見えない投球する投手等の上からの目線がマスコミやファンには少なからずはある筈で、それを伴っての新聞等の記事になりファンの批判になる訳である。

    だけど冷静に考えたら相手は打たせようとはしていない、無理に引っ張ってあれが1ゴロでも生還は出来ないので闇雲に引っ張れば良いと言うもんでもない。結果3ゴロになりマートンの判断も良く無く結果併殺、仮にサードの位置と打球への判断良くホームに行ってタッチアウト、鳥谷がサードに向かってこれもアウトの併殺になっても何故サードに戻らなかったと言われるだけで、絶えず結果に対しては反対の意見が出る訳である。

    大体10回に7回以上は失敗するのが野球だし、3塁ランナーマートンとなれば好判断は期待薄だしそれを踏まえて起用もしているはず、そもそもその後の投ゴロでもまともに走らない選手なんで2回のシーンは普段の行動からもあれ以上は望んでもと言う感じだし、打った今成にしても最悪の結果だっただろうけどもその後取り返すチャンスは十分にあったはず。

    象徴的なシーンではあったのかも知れないが、その後大和のバント失敗なんかも含めて流れを相手に渡したと言う点はあった試合ともいえる。

    森野の犠球も阪神のセンターなら大和以外ならクロスプレーにもならなかったし、中日も荒木、大島、藤井以外ならスタート切れていたかと言う感じだし、要は後ちょっとのプレーなら次は刺せる、今日はダメだったけど次は大丈夫と言うプレイを続ける事によって上に行けるわけなんだよね。

    まあ、混戦を楽しめるようになんないと監督なんか勤まらんやろうし、チキンハートの俺なんかがもし阪神の監督したら1ヶ月持たんやろうな、しかし阪神監督は重労働やで。

  10. 金沢の虎 より:

    あの金本氏の本当の偉大さは連続試合出場や豪快なバッティングよりも打席で追い込まれてからの自らを進んで犠牲にするケースバッティングだったのだろうと思う。03年の優勝の時につくづく思ったが、こんな選手、今までいたのか疑問だった。

    そして、金本氏引退後の今、それが普通に出来る選手は?強いて挙げれば西岡?

    つまり誰も受け継いではいない。選手も監督、コーチも含めて。カープ出身の金本氏には普通に出来ていた事が。所詮選手のポテンシャル頼みの野球なんてこんなもん。一点を取りに行くにはどうすれば効率的なのか、考えが足りない。その道のスペシャリストであった野村元監督の教えも、このチームには残っていない。

    間近でその二人を見ていた人が監督なんですけどね。何だろう、球団としていつまでもダイナマイト打線の夢でも見ているんですかね?そんな野球、他球団の例を見ても長年続く本当の強いチームにはなれないんですけどね。いつまで頭を使わない、責任を放棄したベンチの無責任野球を見せられるのか?そして間近で見ている選手の心境は?いつまでもテンションが続くとは思えない。何年もこんな野球しかしてこなかったツケは何処かではらわなくてはならないのだが、この事無かれ球団はその時に何を思うのだろう?

  11. TJ風船 より:

    序盤のチャンス場面はアンラッキーと思いました。ランナーとバッター。これは仕方ない。今成には高めの球を待って欲しかったですけど。
    1点ビハインドで歳内を送り出したのはオッ!と思いました。結果は残念でしたが続けて欲しいです。反省点を克服して遼馬、島本と若手三羽烏を形成して欲しいなぁ。

    あと気になったのは高宮の使い方が雑に思った事と監督コメントが相変わらずだったのでガックリしました。

    本日はお天気が心配です。
    頑張れ今成!

  12. 南の虎 より:

    3点ビハインドで最終回。
    先頭打者ゴメスが出塁しても代走はなし…。追い付く気はないのだろうか?
    プロの指揮官に私ごときが意見するのもおこがましいですが、解せないですね。

    • TJ風船 より:

      こんばんは。代走の件、同感です。結果はどうあれ、点を取りに行く姿勢や明日に繋がる考えを期待していたのですが…

  13. 英くん より:

    最近は私用で試合を観れていないのですが、トラオさんの記事や皆さんのコメントは毎日読ませてもらっています。

    犠打が上手く出来ない2番打者。進塁打を打たない(打てないのかも)主軸打者以外の選手。

    選手に任せている、自主性を大事にする事などは良いと思いますが、チームの成績が悪くなれば最終的に責任をとらされるのは監督ですよ。

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