正のパワーを結集するために

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虎からオールスターファン投票ゼロ。選ばれてよさそうなのは糸井とメッセンジャーくらいだったが、チームの勢いのなさがそのまま結果に反映された形。
念願というメッセの監督推薦は大丈夫だと思うが、糸井と二人だけになる可能性が高いかな。

詳しくは調べないが、チャンスになるとファーストストライク、とくに初球の甘い球を見逃すことが多い。日曜の試合、ライトスタンドからで遠かったが、そんな風に見えた。
ベテランはある意味わざとかもしれないが、若い選手については「振りに行けない」ように見える。矢野二軍監督が打ち出している「超積極的」は一軍にまではまだ影響を与えておらず、二軍でそれができた選手も一軍ではできないという部分もあるようだ。

「それはOK」という段階を踏んだ指導をしている矢野二軍監督と、結果主義の金本監督との間に齟齬があるのではないか。立場が違うので当然というところもあるが、下で肯定されてきたこと、心がけが上では否定されるというのでは、教育がまったく無駄になる。そこは意識して改めなければならない。

いやみったらしいと思いつつ、今日のサンスポインタビューに【 】で注釈を入れる。

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独占インタビュー 阪神・矢野2軍監督、「超積極的」若虎に伝える

--ウエスタン・リーグが開幕して3カ月。首位にも立っているが、ここまでの手応えは?

「【肯定的】『超積極的』っていうのがメインです。2番目は『諦めない』。3番目が『誰かを喜ばせる』っていうのをキャンプから伝えてます。【肯定的】若い子って『失敗したらどうしよう』とかあるわけ。そういうところを解放したくて。そう思いながらだと、うまくなる方向にはいかないと思うんです」

--なるほど

「【肯定的】『超積極的』にやることで、準備力も上がります。初球から打ちます。今も打撃練習で初球のバントはなし、という方針でやっています。気持ちも身体も準備しないと初球って振れない。盗塁も同じですね」

--中谷、高山ら1軍に上がった選手が活躍するのは、2軍でやってきたことが出せている証

「【肯定的】1軍にいったからって2軍でやってきたことをそのままやればいい。急にはできない。普段の意識づけ。【肯定的】だから今、凡打でも一塁までしっかり走ったら『ナイスラン』ってベンチいいます。【肯定的】自信をもってやってくれているんじゃないか、と思います」

--降格してきた選手とよく話をする

「【肯定的】2軍に落ちてきたからといって落ち込んでやるよりも『よし、早く上がってやろう』って思う方がいい。【肯定的】そうやって前に向かせていくっていうのが俺らの仕事やと思います」

--ロサリオもそう

「【否定的】1軍では毎日結果を求められて、悪かったらいろんな人にいろんなことを言われ、苦しかったと思います。【肯定的】でも今は、1回解放されているし、【否定的】このままじゃよくないですから。【肯定的】なんとか、俺も捕手的な部分でアドバイスをしていけたら、と。早く戻してあげたいです」

--チームが強くなるためには

「【肯定的】その条件は競争です。ロサリオが落ちて、中谷が一塁に固定されて、1軍に帰られへんとなればロサリオも焦る。頑張らないと仕方ない状況になる。【肯定的】もっと質の高い競争にしていくっていうのが理想ですけどね」

以下略

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金本監督アニトーク ロサは「2軍レベルから打ってもね…」

--ロサリオの昇格は

金本監督 「【否定的】2軍レベルのピッチャーやから。ひたすらストライクがほしい投手から打ってもね…」

--ナバーロとそろって上げるのも刺激になりそうだ

「【肯定的】それもあるしな。【否定的】でもマテオも待ち遠しいし。枠は限られているからね。“【肯定的】陽川サン”がいいしね。頑張っているから」

--陽川は2軍では外野も守っていたが、外野もあるか

「【肯定的】考えていかないといけないね」

--陽川は昨年と比べても成長が見えるか

「【肯定的】長打力っていうのはあったからね、もともと。1軍レベルのピッチャーへの対応力、できつつあるんじゃないの。【否定的】もう楽しみな選手という年齢ではないけど」

--岩田が合流したが、ファームでも結果を出し続けていた

「【肯定的】いいから使う、それだけ。(実力が)同じだったら若いヤツ」

--良さを思い切って出して、考えすぎずに投げてほしいか

「【否定的】考えてくれないと、自分の年齢と立場があるんだから」

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からかい、皮肉が金本監督の「芸風」なのは知っている。しかし、巨大な権力を掌握する立場にあることを考えれば、それがチームの萎縮を生み出す要因になりうることを指摘したい。どうすれば正のパワーを結集できるかに焦点を当てれば、不必要なこと、必要なことが選別できるはずだ。

コメント

  1. 虎轍 より:

    金本監督のイジリながらのトークはわかるんですよね。
    構ってやってる気持ちがイジメに繋がってるような感じに捉える選手も居ますからね。
    そこはもっと考えて表現してもらわんと、ノムさんのボヤキで潰れそうになった今岡とかが居た訳ですからね。
    若い選手には特に星野仙一ばりの「この監督の為に絶対やってやるぞ」的な選手の扱いをせんとね。
    矢野二軍監督は掛布さんのええとこを踏まえながら、今年は二軍で新たに選手を気持ちを上手く乗せるように指導してますよね。
    これがアニキと言われた性格と、正捕手として投手のええとこを引き出してた現役時代の違いなのか?
    今の選手には矢野二軍監督のような兄貴分のほうが合うんかなぁ…
    今日からは横浜に移っての試合で気持ちを新たに頑張ろう!
    メッセンジャーに勝ち星を絶対につけてオールスター監督推薦を!
    勝ちたいんや!

  2. 西田辺 より:

    以前から何度か書かせて頂いてますが、立場ある者としての「弁え」が金本
    監督には欠けた部分。
    勿論、選手と談笑する場面もあるでしょうけど、それとて選手にしてみれば
    「(選手としての)先輩:金本知憲」や「解説者:金本知憲」とは全く違う。
    選手時代に、新井をイジっていた感覚で今のタイガースの選手に接することは
    やはり違うと思う。
    あれほど旧知の中でもないし、選手達が新井さんほど大らかな性格とも限らない。
    主任時代に部下・同僚をイジっていた言葉と、社長が社員に放つ言葉とは相手の
    捉え方が違うのは当たり前。
    ただ、矢野二軍監督がファームでやっている事が、そのまま一軍で出来るかと
    言えば、それも違う。
    言葉は悪いけど、勝ち負けの重さが違うし、やれる事の自由度が違う。
    もう少し、言葉の重みを実感した方が良いでしょうね。

    にしても、toraoさん仰るようにどうも全体的に野球が重い。
    ファーストストライクに手が出ない(出さない)のもそうだし、攻守に渡って
    必要以上に失敗を恐れすぎているように見える。
    人間おかしなもので「~してはいけない」と思えば思うほど、そっちの結果に
    流されて行くもの。
    例えば、鋭い低目への変化球を持つ投手に「低めに手を出すな」と言う指示と
    「ゾーンを上げて、高目に来た甘い球を逃すな。低目の見逃しはOK」と言う
    指示とでは、どちらがその投手に有効なのか。
    よく聞く試合中のコーチ談話で「コンパクトにスイングする」と言うのを聞き
    ますが、コンパクトを余り意識しすぎると上半身(所謂手打ち)だけの打撃に
    なりがちになる。
    実際コーチ陣がどんな指示の出し方をしているのかは知る術もないですが、
    どういうミスまで容認するか(ベンチとして責任を持つか)で選手の動きは
    格段に変わってくるはず。
    この3年間、頭角を現しつつも突き抜けられない若手が続くのも、この辺りの
    「自分はどんな野球をすればいいのか分からない」所から崩れて行ったんじゃ
    ないかと思います。
    誰も逆方向へ弱々しい打球を打つために野球をしてきたんじゃないはずだし、
    20本の本塁打を打った翌年に送りバントをさせられるとも思ってない。
    一人一人、どう育てたいかに全く沿っていないし、結果を急ぎ過ぎてます。
    あのSB柳田だって、ファーム時代は三振OKで当てに行くバッティングをすれば
    激しくコーチから叱責されたと言います。
    そんな中で、徐々にミートの技術を磨きパワーも付けて行き、あれだけの打者に
    成長しました。
    あれもしろ、これもしろ。
    アレはダメ、コレはダメではなく、何をするべきかを一つでも良いからシッカリ
    出来る指示を出すべきなのでしょう。
    「俺が出来たんだから」と言う思想では、誰も育ちませんよ。
    9年ぶりのASGファン選出無しは、成績のみならず現状のチームや選手に魅力を
    感じていない何よりの証拠。
    チームや球団首脳は、この事を重く受け止めるべきだと思います。

  3. 虎番地 より:

    今年、虎の野球が金本監督3年目で1番つまらない理由は、積極性がないところですよね。
    あと、楽しそうに見えないところ。
    勝ち負けは勝負なので仕方ないですが、それでもやっぱり試合は見るし、球場には行くし、結局我々ファンは虎を楽しんでると思うんです。
    勝っても負けてもタイガースが好きなんですから、その好きな人がつまらなそうにしてたらこっちもつまらなくなってしまいます。

    まだまだ巻き返せると信じてますし、先ずは野球を楽しんで欲しいです。
    掛布さんも言ってましたよね!
    苦境を楽しめ!と。

  4. 虎蜂 より:

    オールスターファン投票ゼロ。この結果は大勢のファンを抱える人気チームとして恥ずべきことと球団には自覚してもらいたい。松坂、上原フィーバーはあったにしろ、今回の結果は偶然ではなく必然だと思います。

    金本監督はあまり現役時代と選手との接し方を変えてはいないようですが、結果的にそれがマイナスに働いていることが多いようにみえます。先輩と上司では言葉の重みがまったく違う。一刻も早く気付いてもらいたい。

    ファームだからできることももちろんあるでしょうが、凡退した選手にも「ナイスラン」と声をかける矢野監督の姿勢は素晴らしいと思います。監督が目指すものがどんな野球なのか、何をすべきで何をしてはいけないのか。一軍でも明確にすべきでしょう。

  5. こうさん  より:

    トラオさんは物書きのプロだから色々な言い回しで、たくさんの事を考えさせてくれる。だが、「言いたいことは、ただ1つ」だと思っている。…勝手な個人的な見解だが。そこがブレないから魅力的なblogになっているように思う。今のタイガースに必要なのは、それだけなんだけどなぁ。

    昔、某読売の某清原がホームランを打ってベンチに帰ってきた時、某堀内監督が差し出した手をスルーして隣のコーチからタッチを始めた。先日の糸原のホームランの時もだが、金本監督の「お前がホームラン?ウソだろ⁉」という、あの「お惚け顔」…嫌い。大っ嫌い。あれで毎回、某読売の出来事を思い出す。「糸原❗大山❗中谷❗スルーしてやれ❗」と。喉から手が出るほど欲しい一点。どうして素直に迎えられないんだろう。ベテランには、あの表情はしない。ベテランのホームランが当たり前じゃない今、育て方を変えないと。監督就任時、期待する選手の名前を挙げた。なんで送りバントなんだ?

    スターがいないんだからオールスターに選ばれないのは当然。先日の狩野の解説。オブラートに包んではいたが、かなりベンチに苛ついていた。面白くなってきた。

  6. ジュビロタイガース より:

    中谷、陽川、北条がファームでバントを試合でやっていたのか?1軍では練習でやっているからって試合で簡単に出来るわけでは無いと思います。守備位置でも同様ですね。その辺りの意思疏通は出来ているのでしょうか。

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