キャンプ後半は、ついつい「今現在、打撃が好調なのは誰か」というのがメインテーマになりがちだ。でも、その落とし穴にはまらないでほしい。
実戦的な練習や対外試合が増えていくと、どうしても「打ったか、打てなかったか」に関心が集まる。だが、所詮、「打線は水物」。今日調子良かったものが翌日からスランプになり、昨日までカラッキシだった打者が突然波に乗ったりするのがバッティングだ。
それよりも、打線の調子に依存せずに走者を出す方法や、その走者を進めるための「100のアイディア」を考えたほうがいい。個人でできることは何か、チームとしてできることは何か。それを実戦で試すことに時間を割いたほうがいい。実際、そういう取り組みが実れば、各打者は打席で打ちやすい状況になり、結果として打撃成績が上がっていく。
さらに言えば、打撃の調子は短期的な視点で見ればいいが、守備については長期的に見ていかなきゃいけない。技術面で劣る者があれば、毎日の地味な反復練習によって少しずつ向上させる必要がある。優秀な守備能力があるものでも同様で、少しずつでも守備範囲を広げていかなきゃいけない。
そして、どのあたりまでカバーできるかを把握し、そのデータを守備陣形に当てはめていくことでチームとしての守備能力を上げることができる。
「時の最強打線」を考えるのと同様に、いや甲子園球場という要素を考えればそれ以上に、「最強の守備陣形」を考え出し、その陣形による連携プレーを磨いておく必要がある。
僅差の試合で7回以後を投げる投手にとっては、打てる打線を背に投げるより、最強守備陣形に守ってもらったほうが思い切って腕を振れるのは明らかだ。それを考案し、実戦で試していくことも大きなテーマにするべきだ。
コメント
「水物」の中にあって、難しいのが上本の扱いですよね。
昨日も相変わらずの鋭い打球、昨年も故障までの短い期間でしたが「首位打者獲れるんじゃね?!」ぐらいの巧打で「金本監督、何で上本を使い続けないんやー!」の批判が大きかったですからねぇ。
とはいえ、セカンドの守備力は中の下レベル、ライバルの糸原もセカンド守備力は同等なので、近代野球で最も重要視されるセカンド守備が弱いのはタイガースのウィークポイントでもあります。
矢野監督の中では「悩む」とか言いながら「ショート北條&セカンド上本,糸原併用」が既定路線のように感じます。
ショート北條は年々守備が上達していますが、このままではセカンド守備が不安です。
先日どなたかも仰っていましたが、個人的には守備力の高い大山をセカンドで鍛え、上本と糸原をサードで競わせるのも面白いように思います。
それと、守備練習では木浪をサードに回す場面も多いですが、木浪と植田はセンターライン(二遊間)のエキスパートとして育てて欲しいです。
勿論この二人も打撃が好調ならスタメンもアリで!
今日はショート鳥谷&セカンド上本コンビとの噂ですが、
若手と全く同じメニューをこなす鳥谷、このキャンプでは脱ヘタレの上本、今日(練習試合)は二人で若手の競争レベルを上げて欲しい。
昨日好投、中継ぎ候補のジョンソンが良さそうなので、開幕後は6回終了時にリードしてたら早めに守備を固めるツープラトンで逃げきるカタチになるのかなぁ?!
二軍では守備走塁を重視した矢野采配、一軍でどう舵を取るのか注目です。
送球面に難がある上本を敢えて三塁の守備に就かせて送球の安定を目指してるのか?
早い打球に正面で捕るように三塁の守備に就かせてるのか?
はたまた三塁の守備をしてる広島の弟を競わせる為に三塁をさせてるのか?
上本の打撃は捨てがたいが守備の上達と怪我をしない身体は優先事項ですからね。
高山やハヤタより江越の守備力があるのは確かです。
外野守備で肩が強くても、先日の試合のオコエのようにバックホームで捕手の後ろまでダイレクト送球されてもねぇ…ってなりますからね。
スタメンは攻撃力重視で、後半は代走からの守備堅めを採用するのか?
そのために植田海をセンターで練習させてるのか?
そこも矢野監督はどう考えてるのかですね。
攻撃面でのベストメンバーと守備面でのベストメンバーは
決して対比の関係にあってはいけない。
やっぱり過半数はどちらにも属するメンバーでなくては。
ピッチャーはともかく、さぁ守りに入るぞという場面で何人もの
選手が入れ替わるのは、チームとして不完全。
打つ=守れない
守れる=打てない
ではどこかで破綻してしまいます。
現状を見てみても、そこにドカッと座る幹の選手が見当たらない。
何時までも福留や糸井に頼るようなチームじゃ先が思いやられる。
一日も早い攻守両面での幹になる選手が欲しいですね。