昨日まで順位がひとつもきまっていなかったパ・リーグは、昨日だけで1位から6位まで全部決まった。
セ・リーグはDeNAの2位が確定。残るは広島(3か4)、阪神(3~5)、中日(4~5)。
高橋聡文が引退発表。度胸満点のマウンドさばきに敵としてたくさんやられ、味方としてシビレた。おつかれさまでした。
マルテ離脱は痛いなあ。いや今さら必死のパッチでもないんだけどさ。もう中日にはなんのモチベーションもないから、敵地でセレモニー絡みの試合を混ぜっ返す期待はできないしさ。
でも、もしも本当に最後まで全部勝てれば、来季は何かありそうな気がするのだ。
去年のことを思い出すと、やっぱり大混戦の最終盤を読売が最後に3位に粘り込んだことで、今年につなげているわけだしね。たとえ4位でも貯金1で終わることに意味はあるぞ。
さて試合は必死パッチモードの阪神は読売に快勝。またまた先発青柳を4回で交代させて、「第2先発」ガルシアから必勝パターンにつなぐ継投で、2試合連続の完封リレー完成だ。
この戦法を取り入れてから1点も失っていない。つまり、先発投手の白星にさえこだわらなければ、143試合連続で完封リレーできるっちゅうことやね(論理飛躍)。
先取点は近本死球、北條エンドラン成功(レフト正面で三塁へは進めず無死一二塁)、一死後マルテ四球で満塁にして、大山が右犠飛で1点。得意の「打者7人1安打で大量1点の猛攻」だった。それでも、苦手ピッチャーの不安定な立ち上がりを攻めて点にしたのは素晴らしいのだ。とくに組み替えた打順を活用する、チカ&ジョーのエンドラン成功はナイス。
その後はきっちりロースコアの投手戦に持ち込む。つっても青柳は逆球ばっかりで結果オーライ。まあそれが持ち味で、だから打ちづらいのだけれども。
待望の追加点は6回。先頭大山が粘りに粘って12球目で四球をゲット。これが勝敗を分けた最重要プレーだった(最終的に最重要プレーは9回表の1アウト目にもっていかれてしまうけれど)。
究極の結果オーライが続く糸原の打席。初球エンドランのサインで、外角へのボール球スライダーを空振り、捕手炭谷が握りそこねて結果的に大山は二盗成功。本来、ギャンプル失敗だったのだがラッキー。
無死二塁となって糸原にバントを命じたが決められずに追い込まる。やむなく進塁打狙いでなんとか転がしたゴロが、ゆっくりと一二塁間の真ん中を抜けて、右前タイムリーヒットになった。おおいにラッキーだった。
続く中谷がきれいに犠打を成功させて一死二塁となったところで投手が髙橋から鍬原に交代。そして代わった1球目を梅野が2ランホームラン。ボール気味の低め球をうまいこと前軸で回りながら大きく前へ薙ぎ払った。今の阪神をもってすれば4点差はダメ押し弾だ。
7回には福留にもバックスクリーンへの会心の一撃が飛び出して5-0。
5点差の9回、べつに誰でもいいところだったが藤川球児が出てきた。この日引退を表明した代打阿部慎之助との「最後の勝負」を楽しむためだ。違う試合展開でも両者の対決は実現したかもしれないが、この5点差という状況が「最後の勝負」の純度を高めた。
初球、インハイのボール球、148キロを豪快に振り切って空振り。2球目、3球目は球児の直球がうわずり、阿部はスイングを止める。4球目インコースへの149キロ。その場でクルリと回って長いバットを短く使う阿部独特のスイングでボールは高々とライトへ舞う。入ってもかまわないが、やっぱり打たれてほしくない。ファウル、よし。カウント2-2。直球しか投げないことはみんなが知っている。そんな勝負ができる投手は近年のNPBに藤川球児以外にいただろうか。
5球目外角への146キロ直球、阿部のスイングは早すぎたように見えた。この日3つ目のフルスイングが空を切った。
態勢を立て直した阿部は藤川に短く視線を送りながらヘルメットのひさしに手をやる。阿部を見つめていた藤川もそれに応えて右手で帽子のつばをつまむ。
名選手・阿部慎之助の甲子園球場最終打席は、後世まで語り継がれるべき好勝負になった。
コメント
まずは梅野の捕手のシーズン最多補殺記録更新&自己最多本塁打おめでとう!ありがとう!
今年もGGは確定でしょう!
梅野も二桁本塁打を目指す?(笑)打ったらベストナインもイケるでしょう!
昨日で福留は二桁本塁打にいっちゃいましたね。打った瞬間のソレとわかるホームランでしたね(笑)GJ
近本はマルチ安打に盗塁と良かったです。GJ
160安打を超えて新人歴代2位&岡田氏以来の球団新人二桁本塁打、赤星氏以上の球団新人最多盗塁を目指そう!
期待してます!
逆に残念やったんが青柳ですが、もう1回投げる機会を与えてくれて規定投球回には行けるかなぁ…
矢野監督は勝ちに拘って非情采配になったと思いますが、シーズン序盤から出来てたらなぁ…ってのは言わないようにしましょうか?
まぁ結果、昨日は勝ってくれましたからね。
中継ぎ候補として入団したメッセンジャーが先発で適性を発揮しましたが、ガルシアは先発候補として入団してきましたが中継ぎの適性が出てきた?
なんか知らんが中継ぎ左腕王国になってますか?(笑)
最後にG阿部と球児の全球ストレート勝負は良かったですね。
阿部は今まで嫌いやったが、引退するんやったら、好きにはならんけど嫌いにはならへんで!
お疲れさん。
タイガースはまだまだ敗けられない戦いがありますが、休養ばっちりで週末にまた頑張ってや!
負けられない戦いがそこにある。どっかで聞いたことがあるフレーズみたく一戦必勝で必死のパッチで戦うタイガースは、昨日も零封勝ち。青柳の二桁勝利<CS進出って訳ではないのでしょうが、4回で見切って又もガルシア投入からの小刻み継投。タイガースはいつからオープナー採用することになったの?個人的にはCSは興味ないので来季の為の布石を打っといて欲しいけど。今は完全に勝つことが主題みたいなので、流れに抗わず単純に勝利を喜ぶこととします。toraoさんの仰るように全部勝てば、来季なにかが起こるような気がします。
よくも悪くも青柳っぽい投球でしたが、昨日は変化球のキレがすこし悪かったように見えました。課題の対左打者がやはり投げにくそうで、左打者12打席でヒット3四死球3でした。右打者は6打席で炭谷の1安打だけで坂本・岡本にはバッティングさせてない。左対策はインコースへのストレート又はカットの精度を上げる事が必須でしょうね。これプラスシンカーがあれば完璧ですが、オフにしっかり鍛えて来年こそ二桁勝って貯金の出来る先発になって欲しいものであります。
福留は出さなくてイイって、思ってますがあんなの見せられると使っちゃうよね。スリーボールからストレート一本でHR狙いのスイングで7球目を仕留め損ねた後の8球目を完璧に捕える美しいスイング&ほれぼれする弾道。来年もレギュラーで行けそうやね。打った後バックスクリーンに入るの見てベンチ見てたけど、アレは300万弾って気づいた顔やったね。昨日はドメさんの驕りで呑みまくった!?
G阿部、お疲れさまでした。虎党にとって本当に嫌な選手でした(最大級の賛辞です)。甲子園でもよくインストをライスタまで持ってかれました。昨日のファールも「やられたっ」って思ったけど風で流されたかな。球児の全球ストレートはタイガースからの無言の惜別。素晴らしい甲子園ラスト打席でした。
パ・リーグは西武ライオンズ優勝おめでとうございます。
浅村と炭谷が抜けた穴を、攻守両方で埋めた森捕手の成長がめちゃくちゃ大きかったと思います。
素晴らしい逆転優勝でした。
さてタイガースは、フラフラながら4回まで抑えた青柳をスパッと第二先発ガルシアに代えた「鬼継投」で、矢野監督の執念を感じるゲームでした。
確率は低いけど「首の皮(薄皮)一枚」残っているだけで、真剣に観戦できる事が幸せです。
近本も真剣勝負の中で着実に記録を伸ばしているのが頼もしい!
引退する阿倍vs藤川は二人共涙をこらえながらの、全球全力ストレートvsフルスイングで見応えがありました。
そしてタイガースファンも昨夜はちゃんと「♪シンノスケー♪」と応援していて、本当に感動的でした。
まだタイガースに来れば4番ファーストでやれそうな数字を残しての潔い引退は敵ながらあっぱれです。
かつては馬車馬のように活躍していた高橋聡文投手も併せて、現役生活お疲れ様でした。
さて、最後の3連戦も総力戦になるとは思いますが悔いなき戦いを期待します。
勝敗に関係ない勝負は久々にプロ野球に熱くなりました。
G阿部には散々痛い目に遭わされましたが、最後の甲子園での敵味方関係ない声援は、テレビの前でも感動しました。
今後は指導者は進むでしょうが、その時は現役時代の借りを返しまっせ!
アッキーもお疲れ様でした。ピンチでの度胸満点の投球には痺れました!
ヒーローは誰だ?
快勝のあと、お立ち台に上がったのは、初回に先制犠牲フライを打ったらしい(見ていない)大山、2イニングを抑えて勝利投手になったガルシア、6回に決定的な2ランを放った梅野の3人だった。けれど、何かしっくりこない。それぞれきちっと役割は果たしてくれたけど、ヒーローと呼ぶには物足りない感じ。大山が満塁ホームランを決めてりゃ間違いないし、ガルシアが三者凡退で2イニングをピシッと抑えてりゃなあ。目立ったヒーローがいないのに当たり前のように勝っている、というのが強いチームかもしれない。いよいよそれに近づいてきたか。この時に(笑)
やっぱり昨夜のヒーローは藤川と阿部。二人の勝負は見応えがあった。藤川が投じる渾身のストレートを豪快にフルスイング。ライトポール際へのファールは惜しかった、いや危なかった。阿部の存在感は抜群。 肌で感じた。5点差になり藤川はないかな?と思いきや男気のある男はリンドバーグとともに登場し拍手喝采。この二人が最高の勝負を見せてくれた。まさしくヒーロー。阿部には甲子園でここぞでよくやられたもんだ。
それと原監督は人を惹きつける人物だね。優勝したこともあろうけど、甲子園最後の試合できちんと帽子を取りレフトスタンドのファンに手を振る。懐が深い采配やし。甲子園が一体となった拍手で、桧山がスクリーンからやめましょうと呼びかけてもいまだに「くたばれ読売」と叫ぶ応援。来季こそは無くなってもらいたいものだ。
試合を振り返ると、アルプス席に着いたのは2回表。一死満塁。青柳は打者が投手だったこともあり何とかゲッツーで切り抜けた。でも3回、4回となんともテンポが悪い。ボール球が多くシャキッとしない。代えられて当然の内容だったと思う。読売の高橋。5回のピッチングを見ていると、スピードはさほど出ていないのに伸びがある。テンポもいい。なかなか打てそうになかった。けれど、大山の粘りに粘って四球を勝ち取ったのが大きかった。福留はまだまだやれる。バックスクリーンのホームランも見事だった。それ以上に、打ったあとのベース一周の速いこと。元気いっぱいのランニングだった。気になっていたジョンソンも持ち場の8回に登場して、ゲレーロには当ててしまったけど、球速もいつも通り152キロ出ていたし、問題ないみたい。来季は3勤1休でよろしく。ガルシア、最後の頑張りを見せているから、来季残留っぽいね。ドリスとはサヨナラしてホームラン打者の獲得をお願いしたい。
一方で、陽川、いよいよ1割を切りました。中谷、大山もまとめて、西武山川を育てた方に特任コーチをお願いしたいくらいだ。その西武、「主力が抜けても俺たちは勝てるんだ、というところを見せてくれた」との弁。なんなら山川をうちにちょうだい。
何はともあれ良いナイター観戦をさせていただきました。
岡本育子さんのブログを読んでまたウルウル。
あれだけ勝ち星に恵まれなかったガルシアが
コロコロと白星が転がり込む。
全く面白いものです。
中日柳、読売高橋と今年散々やられてきた投手に
負けを付けてるのも来期に向けて良い感じ。
あと3つ必死のパッチの戦いは続く。
阿部vs球児
あれぞ一流同士の一騎討ち。
オールストレートの球児に、阿部もフルスイングで
応える。
勝負度外視でシビレた。
阿部には散々痛い目に遭ったけど、良い選手だったなぁ。
お疲れ様でした。
また指導者として、甲子園に帰ってくるのでしょうね。
パ・リーグは西武が2連覇。
今期初めて首位に立ったのが今月の事。
自慢の打線で見事な逆転優勝。
投打の主力が抜けてさえも、連覇を達成出来たのは
実力の為せる技。
今年は日本シリーズで見たいですね。
今朝のテレビで伝えてましたが、通算で200人以上の投手からホームランを打ってきた阿部慎之助ですが、球児からは一本もホームランを打てなかったんだとか。
昨日のホームラン未遂もならばこそか。
父の影響もあって幼いころからのタイガースファンだった彼ですが、すっかりジャイアンツの顔になりましたね。
長い間、我がチームを苦しめてくれた選手がまた一人、グラウンドを去っていきます。
とはいえ素晴らしい野球人でした。
甲子園の最後、心よりお疲れ様といいたい。
とりあえずPJが戻ってきたと思ったら、マルテが途中交代でしたが、軽い張りで良かった!?
ちょっと陽川は厳しいね。打撃しか売りが無いのにアレじゃあ。
北條のバスターエンドランいいね。ホームランも打てるし、小細工も出来る曲者になって欲しい。相手ベンチにいるような・・・
その後の福留のバントは気になったけど。まあ、7回にバックスクリーンに放り込んだから良いか。
大山のエンドランや青柳の交代と色々仕掛けましたが、来季は開幕からやって欲しいね。最終盤のケツに火が付いてからやったって。矢野監督は夏休みの宿題は、31日に終わらせるタイプやね。
球児対阿部の勝負は良かったね。ストライクゾーンの空振り三振が良かった。互いに健闘を讃えたところもね。
阿部は掛布さんとの関係やあの顔に近年の腹。憎らしいけど嫌いじゃない。スタンドのタイガースファンも清々しい。
最後に梅野、攻守に凄かったぞ。
「いつまでも伝統の一戦でもないだろう」と最近は思っていたが昨日みたいな藤川対阿部を見せられると「強くならなくては」と改めて思う。
坂本の名前を出したメッセ。読売の選手がタイガースの選手の名前を出すの、阿部が最後にならないように。
超アリーナで二人の勝負を見れた梅野。貴重な時間だね。
藤川、昨日の1打席で燃え尽きないでくれ。
自分は阪神タイガースのファンであり、また鳴尾浜トラオさんのファンでもあります。
悲しいかな単なる勝敗や記録に一喜一憂しながら野球を見る習慣の中で、トラオさんの文や皆さんのコメントのおかげで あぁ野球って面白いんだな 選手は誰もが真剣に勝負してるんだ 皆頑張っているんだから 明日は自分も頑張ろうって
そんなふうに思うことができるから時々お世話になってます!