・2-0は逆転されるリード。心理的なものだろう。1-0なら同点にされることも想定内だが、2-0だと「勝たなくてはいけない」と思いがち。2-1とされるだけで「同点にされてはいけない」と萎縮する。
・だから1点差に迫る大山のタイムリーは値千金。
・同点逆転が見えてきた矢先、読売が点を取ると勢いが止まるところ。豊田の冷静な送球は値千金。
・初球「65点」の犠飛が打てる外角球を見逃さず打った代打ヘルナンデスの一打は値千金。
・ピンチを背負いながら、伊原、木下、ネルソン、及川のリレーでよく粘り、凌いだ。
・9回石井の登板、三者凡退でサヨナラへの物語は始まっていた。
・3連敗できない読売、同点の展開で上位に回る8回大勢、クリーンナップの9回にマルティネスは間違いではない。そうせざるを得なかった。
・登場するマルティネスのこの状況を「簡単ではない」と感じられるのはクローザー経験者の球児監督ならでは。
・先頭森下のクリーンヒットが値千金。
・「簡単ではない」=決められるの思考で代走植田を切った判断が秀逸。マルティネスが降りたあとに勝負を持っていくのではなく、退路を断って「ここで決める」を表示した。
・俊足走者で崩す策が見事にはまった。
・大山は甲子園読売戦の鬼(笑)。
・代打糸原ではなく、豊田を打席に送ったこと。打席の豊田にベンチから祈りを送る近本の心情。3-1からボール球のまっすぐを振ってファウルにしたこと。投手優位を取り戻したフルカウントから外まっすぐをファウルにできたこと。そして7球目絶対に来るとわかっていたまっすぐに振りまけずセンターに運んだこと。すべてが「感情入り」だった。
・「流れ」の正体をいかに分析するか。手法はさまざまだが、心理や感情を捉えなければ味方にはできない。この日の藤川監督は、感情の動きがよく見えていたし、利用もできていた。
あとよろ。
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